コンサートが終り、沢山の方々のご厚意を感じながらの幸せの余韻も、1番苦手な経費の収支決算などの残務整理であっという間に現実への帰還。
元々2人で弾く予定だったからチェリストはゲスト。
後始末はピアニストと2人で。
2人ともこういうことは大の苦手。
こんな時にはマネージャーがいてくれると本当に助かる。
今回、客席数が少ないため収入が見込めないので、マネージメント経費の節約をした次第。
100人を越えるとまあまあの収入になってトントンだけれど、今回のようにキャパが少ないと多少赤字覚悟。
ただし、広くて音響の良いホールはホール代が高い。
私が以前自主公演で使ったホールは定員220人。
当時ホール料金は20万円少し。
今はもう30万円に値上げされている。
その時も満席になって、プログラムが足りなくて大騒ぎ。
そんなヘボマネージャーでも、マネージメント料を払うとトントンで、赤字ではないという程度。
今回そこを使う事も考えたけれど、あれから10年、今それほどの観客動員力があるかどうか危ぶんでいたから、二の足を踏んでしまった。
惜しいことをした。
今回本当に少数の方だけにお知らせをしたので、仕事仲間や身内などには声をかけなかった。
それでも沢山の方が来て下さったので、次回があるならば、もう少し広いホールにして知人友人親戚縁者、ことごとく伏してお願いすればもう少し大きなホールでも大丈夫の感触を得た。
さて次回があるかどうか・・・
今回の会場は、会場費もまあまあで、音響や楽屋の設計など非常に行き届いた会場だったけれど、キャパシティーの少なさが問題だった。
戦いすんで日が暮れて・・・おや、古いこと。
今年後半は軽井沢のコンサート、八ヶ岳音楽祭、古典音楽協会の定期演奏会。
今、チェリスト某さんとデュオをして遊んでいる。
ラヴェルのヴァイオリンとチェロのための「ソナタ」
これもいつかどこかで聴いていただきたい。
今回思ったのは、ピアニスト達と行っている例会の研究会が非常に役に立っているのではないかということ。
今年前半は終了したけれど、夏休み過ぎの9月から再開。
3人のピアニスト達は、大きなグランドピアノが2台入っている広い音楽室を持っている。
しかもスタインウエー。
それぞれの家を回り持ちで会場にして、自分が弾きたい曲、これから演奏会に出す曲などを聴いてもらう。
私の家にはスタインウエーがないから、来てもらえない。
6人のメンバー(ピアノ3人、ヴァイオリン、ヴィオラ各1,ソプラノ1)が毎回冷や汗をかきながらの演奏。
もし練習が足りていなければ途中まで弾くとかなんとでもなるけれど、意地っ張りが揃っていて、負けじと猛練習をしてくる。
しかも音大で教えていた人ばかりだから、聴く耳も肥えている。
いい加減に弾いたら、相手にされなくなるかも。
最近は2ヶ月に1回くらいのペースになったけれど、初めの頃はひと月1回。
それは厳しかった。
あっという間にひと月過ぎると周章てて楽譜を引っ張り出して、ちょっと練習して聴いてもらうことになる。
今回はその研究会でも練習のため、コンサートのプログラムを弾かせてもらった。
当日一番前の席にそのメンバーが座っているのを見つけたら、いつもの研究会の様な気がして、最初からくつろいだ気分になった。
いつも誰かに守られ支えられて、皆さんには感謝ばかり。
特にアンコール、フォーレ「ラシーヌ賛歌」は、しみじみとそんな気持ちを込めたつもりだけど・・・伝わったでしょうか?
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