2016年6月14日火曜日

修羅場を好む

コンサートの次の日は久し振りのオフ。
私は眠りの達人で(エヘン)コンサートが終った夜も、興奮冷めやらないという訳でもなく、ストンと入眠。
しかし、どこかに緊張が残っていたらしく、3時間ほどで目が覚めてしまった。
その後は眠れなかったので起き上がって、ノラに餌をやったりコンサートの御礼のメールを出したり、色々用事を済ませてから車で出かけた。
睡眠時間が短いので車の運転が心配かというと、短い睡眠時間の時のほうが目が良く見えると言う不思議人間なので、どうということはない。

何気なく腕を見ると、右腕の血管が一箇所盛り上がった所を見つけた。
小豆大の瘤が出来ているから暫くゆっくりと指で押していたら、内出血して紫色になった。
やはりかなり血圧が上がっていたものと思える。
これが腕だからまだ大事に至らないけれど、脳血管だったら脳内出血となって障害が出来るかもしれない。
自分が気が付いていないだけで、さんざん出血しているかも知れない。
2年ほど前の脳ドックでは異常なし、脳の萎縮もなし。
それから又歳をとったから、危ない。
そろそろ検査に行かないと。
最近の記憶力の衰えは、もしかしたら・・・いやいや、子供の時から変わりなし。
小学校の時には、ランドセル忘れ教科書忘れ、宿題が出たことは下校するとスッポリ頭から消え去って、クラスでダントツのもの忘れ嬢だった。
音大のオーケストラの授業にお弁当だけ持って出かけたことも。

出かけた先で友人とお茶して他愛なくお喋りを楽しんだら、異次元の世界から日常へリセット完了。
私にとって演奏すると言うことは日常生活の一部だけれど、今回は少し頑張ったので、今日は自分を甘やかして整体院でリラックス。

自分自身が修羅場にいることも面白いと考えるほうだから、野次馬としてひとが争ったりする現場に行くと、つい仲裁をしたくなる。

2週間ほど前のはなし。
私が長年お世話になっている中国人の整体院。
身体を酷使する私には整体は欠かせない。
私の担当はK先生。
中国の人には悪いけれど、あの国の人には珍しいほど寡黙で真面目。
仕事中は殆ど声を出さず、黙々と手を動かしている。

たいてい3人の先生が常駐していて、先日ヒマだった1人の先生が大きな声で他の先生と話しをしていた。
その時私はk先生の施術を受けていた。
突然K先生が声を荒らげた。
隣のお喋りさんはぴたりと黙って、K先生は何事もなかったように仕事をしていた。

終ってエレベーターを待っていたら、今出て来た整体院から突然怒号となにかが壊れるようなすごい音がした。
すぐにとって返してドアを開けると、さきほど怒鳴られた先生がK先生に馬乗りになっている。
まさに殴りつけそうになるのを飛び込んで止めに入った。
やめなさ~い!
大の男が喧嘩しているところに、小の女の力ではどうにもなるわけではないのに、後先見ずに割り込む。

上にいた先生を引き離すと、その先生は鼻や口から血を流している。
もう1人の先生が傍から見ていて止めようともしないので「何してるの。あなた見ていないで止めなさい」と叱りつけた。
K先生は上にいた先生が立ち上がったので身体が自由になると、そばにあった灰皿を取り上げて、相手に殴りかかりそうになる。
それも必死で止めて「とにかくやめて!ここから出て行きなさい」と部屋から追いだした。

血を流している先生は歯がぐらついているらしく、しきりに歯に触っている。
施術台の白いカーテンにも血が飛び散って、シミになった。
「とにかく貴方が大声で話すのが悪いのよ、他のお客さんに迷惑でしょう」とお説教していると、追いだしたK先生が又戻ってきた。
必死でズボンのベルトを掴んで引きずり出してエレベーターに乗せて追いだした。

高みの見物だった先生は「中国人はダメね。すぐ喧嘩する。日本人は喧嘩しないね」とニヤニヤしているから、中国の人は血の気が多くてこういうことは日常茶飯事なのかしら。

外に出たらK先生が居て、私が「殴ってはいけないでしょう」と言うと「先に手を出したのは向こうだから。あの人大きいから私は負ける」と言う。
でも怪我をしたのは相手の方だし、この後どうするのかと思ったけれど、放置して帰って来た。
どうでもいいけど、他にお客さんがいなくて良かった。

先週、整体院に行くと皆何事もなかったかのように、仕事をしている。
怪我をした先生は居なかった。
どうした?とK先生に訊いたら「大丈夫、私お金払った」

以前ヤクザの喧嘩の仲裁に入った話しもここに書いたけれど、何故か私の周りは風雲急を告げるみたいな出来事が起こる。
私自身は至って穏やかな生活を送っているのに、なぜか周りが修羅場。
好奇心が猫を殺すというけれど、余りにも好奇心が強くてつい喧嘩の仲裁に入ってしまう癖は、そろそろ直さないといけない。
若い頃ならともかく、今時分巻き込まれて転んだりしたら、それこそ寝たきり老女になりかねない。
くわばらくわばら。



















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