夕方の散歩はいつもの公園へ。
顔見知りの猫さんワンちゃんと挨拶を交わしながら、ここ数日の涼しい夕方の空気を楽しんでいた。
暑さに弱い私には、この涼しさは本当に助かる。
公園には夕方なのにひと気が多い。
そうか今日は盆踊りなのかな?
木の葉の緑の向こうに提灯の明かりが見えて、とてもきれい。
昼間お祭りがあったらしく、法被を着た人達もいる。
法被や浴衣を着た親子連れだけでなく、中高生くらいの若者が自転車を連ねて、一斉にスマホを覗き込んでいる。
せっかく友達といるのに、口もきかないでどうしたのかと思って、ハタと気が付いた。
彼らは盆踊りもお祭りも目当てではなく、ポケモンを捕獲しに来たらしい。
中高生に限らず大人もスマホを見ながら歩いている。
公園の中で車もいないからまだ少しは安全だけど、これでいつか事故が起きるに違いない。
先程、原付バイクでふらつきながら走っていた男性が捕まったとテレビニュースで聞いた。
運転しながらスマホでポケモン捜していたらしい。
危ないことを。
ポケモンをゲットできなくて、自分が捕まってどうする。
それより人でもはねたら・・・ぞっとする。
ニュースでインタビューされていた人達。
高齢の女性に「私たちは、ああいうのはしないから」と言わせていた。
何故か、その年になったらしてはいけないの?と突っ込みたくなるシチュエーションを設定しているような気がする。
わざわざ関係なさそうな人に訊いて当然の答えをさせて、その裏に「そんなことの何が面白いのか」とか「危ない」とか言わせたい意図がちらちら、見え隠れする。
そういう図式をこしらえて、年代のギャップを感じさせるねらいと見た。
私がポケモンをやっていてインタビューを受けたら「あ~ら、貴方まだやってないの。面白いわよあれは。特に原付に乗ってローリングしながらスマホ見ていると、お酒を飲まなくても酔っぱらうわ。うまくすれば天国へいけるかも」なんて、ちゃらちゃら言いそう。
残念ながら私はピカチュウが嫌いで、気持ちが悪いから興味はない。
熱狂的に可愛いと言う人も居て、ひとそれぞれですなあ。
私も一時、携帯の国盗り物語というゲームにはまった。
それは私が全国を股にかけて、仕事をして歩いていたときのはなし。
そう遠い昔ではなくて、まだそのゲームは健在らしい。
現地に行って携帯をクリックすると、そこの領地が獲得出来る。
1度獲得すると2度はとれないから、次のまだ行っていない場所へ行って新しく獲得する。
獲得出来ると、小判がもらえ、アバターを作れる。
その小判で武器や着物などが買える。
アバターにヒゲをつけたりカブトを被らせたり、馬にも乗れる。
領地が増えると位も上がっていく・・・という他愛もないゲームだけれど、これがけっこう面白かった。
特に私たちは年間15日の旅の仕事があったから、それを数年やってかなりの領地を手に入れた。
通過するだけでも良いので、仲間の中でも熱心な人達はわざわざ路線バスなどで遠回りして、様々な地域を通過しながら領地を増やしていった。
私は不精者だからそこまでは出来なかったけれど、新しい領地をゲットするとやはりうれしかった。
沖縄での仕事が終って「国盗り」仲間たちとレンタカーを借りて沖縄全島をまわった。
架空の領地が欲しいばかりに、わざわざお金かけて手間かけて。
沖縄から奄美大島の方へ携帯を向けて、奄美地区をゲットした時は皆大喜びした。
そんなことを面白がる方だから、今ポケモンに夢中な人達の気持ちは良くわかる。
けれど、スマホ見ながら歩くのは本当に危険。
自転車や車の事故も起こりかねない。
事故を起こしてからでは、後悔してもしきれない。
このゲームを作った人は、こういう事は思いつかなかったのかしら。
海外では崖からの転落事故死もあったらしい。
ただ、いつ死んだら不幸なのか、長生きしたら幸せとも限らないので、その辺はなんとも言えないけれど。
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