2016年7月9日土曜日

気絶!

毎度言うけれど、私の睡眠パターンはショートスリーパーで入眠は瞬時。
枕元の電気スタンドを消灯すると、殆ど同時に眠ってしまう。
友人達と旅行に行ってお喋りに興じていても、ある瞬間から突然返事をしなくなるそうなのだ。
それで皆「あ、寝たね」と言うらしい。

今日テレビで睡眠評論家?みたいな人が言っていたけれど、それは睡眠とは言わず、殆ど気絶なのだと言う。
ほう、私は毎日気絶しているのか。

とにかく起きて居たくて、瞼が開けられないほどになっても覚醒にしがみつく。
いよいよ、もうダメだという時になってしぶしぶベッドに入るから、眠気のほうが待ちきれずに襲ってくる。
だから私は気絶するというわけ。

気絶と睡眠はどう違うのかしら。
気絶したわりには、猫が鳴けばすぐ目がさめる。
電話がかかってくれば、呼び出し音3回でベッドから飛び起き受話器がつかめる。
眠っているのになぜ呼び出し音の回数が分かるかと言えば、電話の設定が呼び出し音3回で留守電に切り替わるから。
切り替わる前に電話に出ることが出来る。
それは電話で仕事を受けていた時代の悲しい習慣で、電話に出なければ仕事はもらえないで他の人に回されてしまう。

ただ一度だけ失敗したことがある。
夏の暑い日、昼寝をしていたら電話が鳴った。
その時あまりにぐっすり眠っていたので、受話器はとったものの、此処は何処?私は誰?状態。
「もしもし、私は**さんのご紹介で、明日の仕事をお願いしたいのですが」という男性の声。
その人からの初めての電話だった。
私は混乱の最中、明日?明日ってなにがあったっけ?
脳みそが完全に眠っているので「あした?あした?あしたは何日?」
ろれつも回らない。
相手はあきれ果てて電話を切ってしまった。

その後、その人からの仕事の依頼は全くない。
彼は、私はちょっと可哀相な人と思ったにちがいない。
仕事大好き人間だったから、夜中であろうと早朝であろうと電話に出ればシャキッとするこの私が、不覚にも仕事を逃した。
昼寝をすると思いもかけないほど深い睡眠になり、泥の様に寝てしまう。
昼寝が本当の睡眠だとしたら、最近殆ど昼寝をしたことがなく気絶ばかりしているために、疲れが抜けないのかな?

昔の貴婦人はよく気絶をした(らしい)
なにか大事になるとハンカチで顔を覆って「あれ~」とか言いながら倒れる。
それをハンサムな偉丈夫が、しっかり支えてくれる(らしい)
貴婦人は本当は気絶なんかしていなくて、お気に入りの男性の前で気を失った振りをしたのかも。

周りに好みの男性が居るときに、私も気を失うフリをしてみようかしら。
結果としては、避けられて地面に激突という図が見えてくる。
「これしきのことで気絶するほどデリケートじゃないでしょう」
見抜かれる。
猫は逃げるし犬は吠えるし。
まあ、無難にベッドで夜な夜な気絶。
しかし、毎日気絶ならいつ私は眠っているの?
















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