2016年7月2日土曜日

ひどすぎる!

理研の元研究員が、STAP細胞の研究を巡る不正事件で小保方晴子さんを告発した件に関して、神戸地検は不起訴処分の決定を下したそうだ。
元研究員は、小保方さんがES細胞を盗んで、STAP細胞を偽造したと告発。
小保方さんが、所属していた若山照彦チームリーダーの研究室からES細胞を盗んで実験を行い、STAP細胞として英国のネーチャー誌に発表したというのが告発理由。
この後、よってたかって小保方さんを袋だたき。

STAP細胞に関して私は何回も投稿している。
2014年4月投稿の「こちら」と2016年5月「こちら」と最近の「こちら」をご覧下さい。
特にこの2014年8月投稿の「痛ましい事件」を思い出して下さい。

そもそも理研の内部での細胞の窃盗事件は、小保方さんが所属していた間には一件もなかったし、盗まれたとされるES細胞はSTAP細胞の種類とは異なっており、彼女には窃盗する動機もない。
若山氏が理研から山梨大学へ転出するまでも、してからも、盗難届は一件もないそうなのだ。

元理研の研究員は証拠が揃っていると自信満々だったそうなのだが、その告発記事の情報源はなんと、若山研究所のスタッフの1人である若山氏の妻からだった。
これって・・・・う~ん?
しかも窃盗されたという時期が、小保方さんが研究していた時期と全く合わないし、それよりも遅いのだ。
後から盗んだ細胞で、その前に実験したとはどういうことかな?

神戸地検は「窃盗の発生自体が疑わしい」としている。
小保方さんが盗んだかのように報道されたES細胞は、若山研究所の引っ越しの際に残っていたものを保管していたらしい。
ただの捨てられた実験材料だったそうだ。

前々から私が本当に腹をたてていたのは、実験とか研究とかには膨大な時間がかかるにもかかわらず、ほんの少しの失敗をまるで詐欺のように貶める、この国の人々なのだ。
研究者同士の嫉妬もあったと思う。
足の引っ張り合い、しかも若くて綺麗でちやほやされる人に対するねたみは相当なものがあったと思える。
STAP細胞再現実験の時も、ほんの数ヶ月で周りから監視され、悪意の最中で実験をさせられたら、出来るものも出来なくなる。
ひとりの優秀な研究者を葬ってしまった。
しかも笹井氏のような、優秀な研究者を死に追いやったその責任は、誰がとるのか。

私がこれほど怒るのは、私たち楽器を演奏する者にとって成果が出るのは数十年かかることを知っているから。
幼少から楽器を習い始め音大を出るまでが20年ほどかかる。
そこからが出発点で、私の様に亀の歩みの者は、それから数十年。
人生の終わりに近くなっても、なお練習にあけくれる。
この様なスローペースの終点がみえない人生を送っている者にとっては、ひとつの研究を完成させるために日夜どれほどの努力と研究を行っているのかは、本当に良く分かる。

一握りの幸運な人は成果が偶然に手に入っても、おそらく殆どの研究者は成果を残す礎となるだけの存在であって、ノーベル賞などはどんなにしても取れないと思う。
小保方さんはまだ若い、女性であるという点で多くの研究者の羨望と嫉妬の対象になったに違いない。
小保方さんをねつ造された盗難事件の犯人扱いしたNHKは、なぜいまだに黙っているのかな?














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