切り落とした木の枝の始末をしていたら、あちらこちら虫に喰われて腕や指が腫れ上がった。
今朝ゴミ収集のために葉っぱを詰めたビニール袋をまとめていたら、更に刺された。
切り落とされた葉っぱにしがみついて、養分を摂っている。
そろそろ葉も枯れるから虫も死んでしまう。
ゴミ収集車に持っていってもらうので、清掃員さんたちも刺されるといけないから厳重にビニール袋を2重にした。
その作業の間にも更に刺される。
まだ小さな青虫なのでさほど痛みはないけれど、毒は相当あるらしく、腕の刺された部分は真っ赤になって痒い。
掻くともっと痛痒くなるので、がまんしている。
これが盛夏になると虫も大人になってきて、更に痛い。
びっくりするほど痛いので、夏は特に要注意。
蜂に刺されると身体に抗体が出来て、数回刺されるとアレルギー反応で死ぬこともあるという。
まさかそれほどの毒ではなさそうだけれど、やはり年々反応が酷くなっていく気がする。
毎年スクスクと伸びて、虫たちに美味しい樹液や葉をご馳走している木にとって、私は不倶戴天の敵。
切られる度に悲鳴が上がりそうで、怖い。
木の唯一出来る復讐は、可愛がっていた虫たちに私を攻撃させること。
虫たちは親の仇とばかりに、責め立ててくる。
それにしても痒い。
虫刺されごときで病院に行くほどのことはないと思っていたけれど、耐えがたい痒みで参ってしまった。
痛みにはかなり強い方なのに、痒みはからきしダメ。
くすぐったいのもダメ。
くすぐったいのはもう少し強くなると痛みになる。
痒みもそのようだ。
以前の所属オーケストラの団長が、大変なくすぐったがりやだった。
私がまだ若くて、怖い物知らずで、悪戯盛りだったころのはなし。
事務所に行くと団長が電話をしている。
団長に用事があった私は、電話が終るのを待っていたけれど、中々終らない。
しびれを切らして、団長をくすぐり始めた。
団長は会話の途中なので身体をよじらせながら、なんとか通話。
しかし、あまりのくすぐったさに「うるさーい!」
いきなり怒鳴ったので、相手がビックリしたらしい。
「いや、君の事じゃないんだ」と謝っていた。
私はお腹を抱えて笑った。
当時の私は多動児で、絶えず悪戯をしていた。
見境なく相手を選ばず、おじさん達はどれほど私の犠牲になったことか。
一般の会社で社長をくすぐるなんて、考えられない。
いや、オーケストラでも同じだわね。
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