2017年7月21日金曜日

ハリー・ポッター5巻読破

最近私も英語の先生も体調が悪く、なかなか前に進まなかったハリー・ポッター5巻。
いよいよ難しくなってきて、先生のルースさんでさえも考え込む場面もある。
一つ一つ丁寧に読むと、作者のローリング女史の頭の良さが悪魔的であることに気付く。
ずっと以前の忘れ果てていたようなことも、決して置き去りにされていない。
ずっと以前の伏線が突如点と線で結ばれて、ああ、そうだったのかとつながる。

今、中学生棋士の藤井4段が大騒ぎされているけれど、彼らは網の目のような手順を頭のなかで再現できるそうで、そんな頭の使い方と同じではないかと思う。
子供向けの読み物だと思っていたら、そうは簡単なことではなかった。
巻が進むに連れて成長する子供に合わせるかのように、語彙も豊富に、言い回しも難しく、単語も長くなって、一人では到底読み終わることはできなかった。
しかも、イギリス人でないとわからない言葉や習慣も、辞書だけでは読み切れない原因の一つ。
5巻がようやく終わって次の巻に進む前に小休止。

これからコンサートが続くので、8月9月は休むことにした。
9月の後半で一度コンサートが一区切りとなるので、10月に次の6巻から再開。
このペースで行くと、最後の7巻を読み終わるのは、このあと5年以上かかる。
私が果たして生きていられるかどうか・・・なーんちゃって。
美人薄命って言うし。
その前に脳みそが腐るか口が回らなくなるかも。
そういうことは大して気にしていない。
なにがなんでも読み切ろうとか、そういう高邁な精神の持ち主ではないので。

私はなんでも始めるとまっしぐらに進むのではなくて、あちらに寄りこちらで遊び、傍から見るといかにも不真面目に見えるらしい。
でもそれが私のペースなのだ。
ヴァイオリンもそうだった。
必要に迫られると集中するけれど、そうでないときは読書にふけり、他のことに夢中になって放ったらかし。
先日久しぶりに出会った昔の仕事仲間が言っていた。
「あなたはいざとなるとすごい集中力だったわね」

それは普段力んでいないから。
歯を食いしばって練習して、テストで良い成績をとっていた人たちは大方リタイアしている中で、まだ演奏していられる。
学生時代に級友から言われたのは「あなたは音大に入っているのになんでそんなに本ばかり読んでいるの?」

その読書が音楽に役に立っていると思う。
ハリー・ポッターを1巻から読み始めたとき、本当に簡単な中学生でも読めるような英語だった。
けれど私には、それすら難しかった。
今になるとそれが、易しく思えるのは読解力が進んだのだと思う。
しかし今のレベルからは、これ以上の進歩は無理かもしれない。
本当に難しくなってきているから。
最初のときのことを思い出すと、これからも少しは進歩が見込めるのかどうか、それはわからない。
しかも脳は年々衰える一方なので。

今朝テレビで横綱白鳳を取材していた。
彼はどんなときにも稽古の前に基礎練習を1時間以上するそうで、それが彼を前人未到の記録保持者にしたのだと思う。
私は中学生の時に担当教師が嫌いだという理由で、英語を全く勉強しなかった。
今となっては悔やまれることで、基礎がなってないのだ。
ただ日本語は大好きで文学には親しんだ。
それが英語の読書にも良い影響をもたらしているといいのだが・・・
まだまだ、終わりは見えない。



















2 件のコメント:

  1. 継続は力なり。 あの分厚いのを5巻まで英語で制覇するとはすばらしい!

    返信削除
  2. nyarcilさまなら一晩で読めますよね。
    私は本当に英語をちゃんとやらなかったから、とにかく時間がかかるのですよ。
    次の巻はコンサートが一段落してからなので11月半ばから・・・うーん、めげそう。

    返信削除