2017年11月1日水曜日

3日もしお暇なら・・・

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さて、私達のコンサートも明後日となって、なんだか緊張している。
私がこの世界に入ってから踏んだステージの数は膨大なものなのに絶対に緊張しないときはないので、なんの因果でこんなことをやっているのだろうと毎回思う。
音大卒業するときには、これで試験がなくなってやっと緊張から開放されると思ってよろこんだのも束の間。
プロの世界に入ったら毎日が死にそうなくらい恐ろしい。
震えながら弾くこともしばしば。
怖い指揮者がピアニッシモでと言ってこちらを見ると、蛇に睨まれたカエルになってしまう。
右手が震えて、弓をヴァイオリンに載せることも出来ない。
ほんとに怖いですよ。
最近の若者は物怖じしないからそういうことは少ないと思うけれど、私達世代はどうもいけません。
昨日最後のピアノ合わせをしたら、足が固くなっていて体が思うように動かないので笑ってしまった。
練習が終わったら腿が突っ張っていた。
ヤレヤレ。

オーケストラでは座って弾くから緊張しても足はガクガクしない・・・と、思うでしょう?
ところがどっこい、難しい箇所をやっとのおもいでクリアした途端膝が震えるので、自分でもおかしくなって笑ってしまう。
座っていても膝は震えるのです。
どんなに小さな会場であっても、曲が易しくても全く同じ。
しかも歳をとるにつれて自分に厳しくなるから、余計にだめで。

以前、70才を過ぎてから弦楽四重奏団を組んで活動を始めた音大の教授がいた。
お付き合いで、セカンドヴァイオリンを担当したことがあった。
その先生が毎回ひどくあがるので絶望的な思いだった。
歳を取ればもう少し気楽に出来ると、当時若かった私は思っていたのに。
そんなわけで、先日古典音楽協会のバッハのブランデンブルク協奏曲以来の緊張感。
「古典」より救いがあるのは、今回は2人だけなのでまあまあ。
「古典」のように組織の中でソロをするのは最悪。
他の人達の折角の努力を水の泡にはできないから、本番前は悪夢のようだった。
本番は素敵に楽しかったけれど。

1番嫌なのはオーケストラの中でソロを弾くこと。
ソリストで弾けるならともかく、トゥッティーなのに、いきなりソロが出てきたりすると恐ろしさで死にます。
某有名なコンサートマスターが「僕はオケのソロが1番怖くて震えるんだよ」と言ったのでびっくりしたことがある。
あんな上手い人でも?

その点今回は1対1人。
ピアニストが上手いから、私がだめでも彼女がフォローしてくれるでしょう。
失敗したら私は耳の後を後足でバッバッと掻いて、皆の非難の視線に気が付かないふりをする予定。
いえいえ、もちろん精一杯努力はいたしますよ。
お暇なら私が右往左往している姿を見物に、どうぞいらしてみてください。












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