2020年10月17日土曜日

着々と

北軽井沢から帰ってきました。

猫を連れての移動はなかなか大変、週明けの月曜日出発したので道路が混み合っていて 、高速に入るまで時間がかかった。その後は順調に走ったけれど、途中で車の中に異臭が。私は嗅覚障害があって普通なら匂いがわからないけれど、その私でさえわかるくらいの匂い。猫のものは素敵に臭い!出発する前に猫トイレの点検したらほんの少し汚れていたので、今日はそんなものかと思ったのが甘かった。

北軽井沢の家に到着して大わらわでケージの掃除洗濯、猫はしれっとしている。猫の小間使いは大変なのだ。ただでさえ到着後は忙しい。家の換気から食器洗い、寝具の用意、冷蔵庫の点検、食材の買い出し・・・など。特に森の中は湿度が高くカビが生えていないかどうか、心配の種がわんさかある。今回は水曜日から友人のピアニストのSさんが泊まりに来るので、カビだらけの部屋なんてことがないように気を使う。この家を使い始めてからいままでカビが生えたことは一度もなく、この湿度では上出来。だから帰り際の後始末には特に神経を使う。風呂場は前夜から換気扇を回しっぱなし、夜でも寒すぎない程度に小窓を開けておく。今回もこざっぱりとした顔で家が迎えてくれた。

そろそろ寒さが厳しくなるからベッドに電気敷き毛布を敷いて、なるべく掛ふとんは重くならないようにする。北軽井沢用にと厚手の羽毛布団を通販で買ったら、もう暑すぎてまいったので、下からやんわりと温めることにした。最弱の温度に設定すると敷毛布を使っているのかどうかもわからないくらいの低温だけど、ほんのり温かい。猫と共有できるように長枕を用意。これで朝目が覚めたとき、猫に枕を占領されて私はまくら無しで寝ている事態が回避される。

2年経ってやっと自分のものになったようなノンちゃんの家は、あと少しだけやることがある。まずキッチンとリビングの間に立ちはだかる、ごっつい備え付けの食器棚の撤去をする。設計者が何もかも設計しすぎて、人間の動きが阻害されている。特にこの食器棚は来る人毎に不評なのだ。キッチンとリビングが分断されて風が通り抜けない。食器棚の扉は両開きでそれを開けると人が通れなくなる。一人で調理しているときはいいけれど、複数で働いているとその扉に邪魔されて、料理や冷蔵庫の出し入れなどがスムーズにいかなくなる。悪評サクサクのものが今月中にはなくなると思う。そこに少し小さめの出来合いの食器棚を入れる。材質も立派な食器棚だけれど、女性たちの「男は馬鹿よねえ」という悪評をさんざん受けたもので、見るからにセンス悪い。(設計者は男性)

他にテラスの拡張や庭の下を流れる小川に向かう道に階段をつけるとか、色々工務店に頼んであるけれど、今年中にできるのは食器棚の撤去だけかもしれない。この撤去が終わればいよいよ電子ピアノを運び込んで、ここでミニコンサートができるようになる。エアコンは今月末には設置できるので、楽器が喜ぶ。電子ピアノの置き場が決まらず、そのために少し階段を削らないといけないかもしれない。やれやれ、自分好みにするなら、最初から自分で作ったほうが早いかもしれないけれど、ノンちゃんの家は本当に素敵な家。ただし、男性目線の設計でなんともはや、肝心の台所がだめとは!

このようにせっせと改造が進む中、私の足に異変が。いままでも痺れや痛みがあってだましだまし使ってきたけれど、今回は特に歩けなくなるほどの状態になった。椅子から立ち上がるとあるけるようになるまで10秒ほどかかる。体制を整えてようやく一歩を踏み出す。電車の座席から立ち上がったときに、前の席の男性が心配そうにこちらを見ていたこともある。見ていないでお姫様抱っこしておろして頂戴と言いたくなったわ。散歩の途中であるきにくくなったとき、小雨模様だったので持っていた傘を杖代わりにしたら具合がいい。生まれてはじめて杖をつきました。生まれたときは4本足、その後は2本足、最後は3本足のものなあに?ってスフィンクスの難題。

ついに我慢できないほどの痛みになって、大嫌いな病院へいくことにした。友人Mさんが紹介をしてくれたのは東邦大学病院。彼女はそこで手術の日程が決まっていたのに、ある先生の大英断があって手術が回避できて今はすっかり治ったと言うから、そいつは素晴らしいと思った。それで同じように診てもらうために、かかりつけ医に診断書を書いてもらった。

今年3月に足の違和感を訴えて、足梗塞の検査をしてもらった。足にも脳梗塞のような血管の疾患があるという。しかし、検査の結果は、血管年齢50代と出た。カルテを見て「あら、50代?」と言ったら、医師が「そうなんだよ、良すぎるんだよ」と。良すぎるということはなかろうに。それなら足梗塞の心配はないかと思う。

紹介状を書いてもらって病院を出たら歩けない。足のどこということもなく痛い。それでも食い意地が張っているから、新しいお店を見つけてお昼ごはんを食べることにした。どうやら飲み屋のランチらしい。さんざ飲んだあとに締めに食べるご飯物、量は多くなくてとてもいい。ちらし丼を頼んだら、具沢山の豚汁とサラダがついて700円。いい店を見つけた。

隣町の病院からはいつもなら自宅まで歩いて帰る。ちょうど30分くらいの距離だからいい運動になる。けれど、今日は歩けない。やっとこさ駅まで行って一駅電車に乗って帰ってきた。自宅最寄り駅で降りても足が痛くて歩けないから、駅そばのドトールで一休みする。ようやく自宅にたどり着いて、生まれてはじめて痛み止めを飲んで眠った。痛みには強く今まで一切飲んだことがなかったのに。起きたら少し楽になっていた。

私は検診の結果、いつも異常に数値が良い。たいていの数値は15才から20才くらい若い。数値は若いけれどちゃんと年はとっているから、今回のようなことがしばしば起きる。人生のフィナーレに最後まで健康でいられるように、病院嫌いはなおさないといけない。今まで放置していた足の治療を始めることにした。足の機能が20才若いと言われるようになれるかどうか、乞うご期待!








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