2021年4月28日水曜日

気が緩んで

 コロナウイルスワクチン接種の予約が取れた途端、急に体調が低下し始めた。まず、鼻水が出て耳に痛みがあって、最後に口の中が痛くなった。病院で風邪の一連の症状として出たのでしょうと言われた。でも、もしかしたらコロナ?嫌な言葉が頭に浮かぶ。ここ数日経っても重症化しないから軽い風邪だとは思うものの、やはり心配は尽きない。それでもコロナの軽症患者のコメントをテレビで聞いたけれど、軽症といってもとても軽症なんて言えるような生易しい症状ではないそうだ。本当に怖い。やはり鼻風邪なんだ。

一番厄介なのが口内炎。ものを食べるたびに歯磨きはもとより、薬を飲むことと傷口の消毒をしなければならない。食べないでいようと思っても容赦なくお腹がすく。食欲があれば元気な証拠。猫を病院へ連れて行く目安は食欲で、食べているうちは大丈夫と心得ている。しかも昨日から無性に肉が食べたい。

なんで体調が低下したかといえば、少し無理かと思えるダイエットを始めたかららしい。体重管理は毎日の体重測定で行っているけれど、体型測定ができる器械は持っていない。毎日鏡に横向きに立って自分の目で確かめる。すると、そこに写っているのは食べすぎのたぬきか?はたまた巨大洋ナシか。たるんだお腹に鏡が歪んでいるのではないかと思う。

以前飼っていた三毛猫は鏡に自分の姿が映ると、後ろに回って他の猫がいるのではないかと探していたのが可愛かった。私も後ろに回ってそこに誰かがいると思いたい。それで膝にかかる負担も考えて1キロのダイエットに挑戦、クリアしたけれど、やはり無理に減らすと体温も低くなるし免疫力も落ちるらしい。体重が減ってから疲れやすくなってしまった。そこにコロナワクチンの予約騒ぎですっかり疲れてしまった。予約が取れた安堵感もあって、鼻風邪をひいてしまったというわけ。

本当は今日から北軽井沢に行く予定だったけれど、世の中の感染拡大がひどいのと少しまだフラフラするので今回は延期しようと思う。今一番春らしい木の芽どき。ベランダの完成の報告はまだないけれど、今のうちに下枝を苅っておこうかと思い、ブカブカのオーバーオールを用意してある。デニムのかわいい辛子色のオーバーオールは作業用に便利!というより、形から入らないとやる気がでないということもあって、先日買っておいた。あまりにもブカブカだから大きすぎない?と店員さんに聞いたら、こういうものはパーカーなどの上からも着られるようにダブダブなんです、と。裾は二つ折り・・・と言いながら私を見て、三つ折りにと修正しおった。サイズはXSなのに。

今朝は昨日よりも口の痛みが減って朝食はバリバリ食べられた。けれど、どことなくアンニュイな感じ。私だからアンニャイな感じ。ダイエットのために一食分は栄養機能促進というビスケットに軽くサラダとか、炭水化物を減らす作戦に出た。これはダイエットには適していたけれど、炭水化物は心の安定に欠かせないようだ。睡眠がうまくとれなくなり睡眠時間が極端に少なくなった。夜中に目が覚めるとスッキリしているからそのまま一日過ごしてしまう。元々ショートスリパーだったので、3時間も眠れば一日活動できてしまう。そのかわり、数日すると寝溜めに走らないと保たない。

それで常に夜中に起きている状態となってしまった。時々ご飯を食べると美味しい。満足する。このダイエットは成功率高いけれど、世の中とずれるから困ることもある。今朝まだ気温が低いのに薄い寝間着でパソコンに向かうとカードゲームを始めてしまった。始めるともう止まらない。寒くても震えながら続けていたら、立て続けにくしゃみが出た。なんでも限度というものを知らない性格が風邪のもとなのだ。








2021年4月27日火曜日

口内炎

数日前に軽い鼻風邪にかかって、最初は鼻水が出て耳が痛い、それはすぐに治ったけれど昨日から口の中が痛い。それで、ものが食べられない。でもお腹は空くから 我慢して食べる。そのうち口の中が腫れているのに気がついた。いつもならこの程度の腫れはすぐに引くけれど、治らない。舌で上顎の中をぬるりと探ると右側だけぶよぶよした触感があって、どうも広範囲に広がっているらしい。いつもの口内炎ならすぐに痛みが引くのに痛いままなので病院へ行った。

陽気な医師が「わあ、大きい。2センチ以上ありますよ」と嬉しそうに笑っている。「なにか揚げ物食べませんでしたか?」そういえば鶏の唐揚げとか焼き鳥とか、急に食べたくなって数日前に食べたっけ。私は計画的にメニューを決める方ではないので、食べたくなったものを食べることが多い。その時食べた唐揚げで口の中を傷つけたらしい。大きな口を開けてむしゃむしゃ5個くらい、食べたくなると集中的に平らげる。

薬をもらって来たので数日で治ると思うけれど、お腹が空くのに食べられないのはつらい。今餌がもらえなくて悲しいのら猫の気分。それでも食い意地は健在で、はちみつを溶かしたお湯をのんだり、フリーズドライの雑炊を作ったり、なんとか口に入れている。

唐揚げで口内炎になるとは思わなかった。熱々の揚げ物やからあげの衣の硬いところで口の中をきずつけることはよくあるらしい。時々口内炎になるのはそういうことだったのだ。歯が丈夫で硬いものも苦にならない。しかもこの数日唐揚げだけでなく日頃めったに食べないお煎餅まで食べていた。

近所のショッピングセンター内のブティックが撤退したあとに入ったのは、発酵食品や玄米などを扱う店。覗いてみると玄米や黒米などで作ったお煎餅があった。美味しそうなのでつい手が出てしまった。買った日に来た人たちに勧めたけれど誰も食べないから、仕方なくポリポリ、そのときにでも口のなかを傷つけたかも。日頃食べつけないお煎餅は思いの外美味しかった。やはり日本人なんだなとこんな時に思う。

ステロイドの軟膏と炎症を抑える内服薬を飲み始めたら早くも効き始めたらしく、今は傷口のブヨブヨした感触はなくなった。しかし食べられないし、たぶん免疫力が落ちているから外出は差し控えようと思っている。猫と一緒にじっと我慢。思えば去年から随分我慢に明け暮れる毎日だった。もう一息、コロナが収まるまでは。

コロナのおかげでインフルエンザにも罹らず、花粉症のことも忘れていた。もしかしたら口内炎は花粉症の後遺症かもしれない。この春、日本中の人が花粉症のことは忘れていたのではないかと思う。私もマスクと目深にかぶった帽子のおかげでくしゃみも出なかった。コロナで他の病気が減ったとは皮肉なこと。でも、ああもう、早くコロナから抜け出したい!





2021年4月26日月曜日

中野ZEROホールに行く

 中野区民交響楽団というアマチュアオーケストラの定期演奏会を聽きにいった。

緊急事態宣言が発表されたときに行くのは恐ろしいけれど、会場は入場制限して検温、消毒をするというから信じて行くことにした。招待してくれたのはレッスンを受けに来ている人で、遠慮しながらも聴いてほしそうだから電車に乗らず車で会場まで行った。けれど駐車場が一杯ですぐ隣の大型のショッピングセンターの駐車場に止めたら、人人人・・・怖い!

緊急事態宣言前のほうがどこも空いていたようだけれど、この先数週間の食料や日用品の買いだめに走った人たちだろうか。圧倒的に家族連れが多い。以前は家族で来ないで一人で買い物をするようにと言われ皆割合に守っていたのに、それはもうどこ吹く風で大声で話しながらの混雑に馴れとは恐ろしいものだと思った。

その上朝の起床からどうも体調が優れない。耳に痛みがある、口内炎もできてお腹の具合も良くない。こんなとき以前なら、なにそのうち治るさと高をくくっていられたのに、最近は「わあーコロナにかかっちまった」とドキドキ。会場に入るとガラガラで頂いたチケットの座席は1階席、それを2階席に換えてもらって後ろの方で聴いた。

最初の曲はドヴォルザークのシンフォニー6番、私はオーケストラにいたころにこの曲を弾いたことがあるかどうか記憶がない。昼食後のことでもあり、ぐっすりと眠らせて頂いた。時々目が覚めてもあまり冴えない曲だなあと思うのみ。悪くはないけれどやはり新世界などに比べて魅力がない。解説ではドヴォルザークの交響曲の才能が花開いた曲というようなことが書いてあったけれど。そのうちちゃんと聴いてみようと思った。疑似コロナのせいで私の感性が鈍っているかもしれないので。

2曲めはブラームスの2番、この曲はやはり世界中の人たちから愛されるだけのことがあって、圧倒的に胸に迫る。オーケストラの弦楽器の人数が管楽器の厚みに比べて少ないので、多少バランスが悪い。時々弦楽器が聞こえにくい。ティンパニがうまい、ファゴットがうまい、ホルンも頑張っている、難しい楽器の方が活躍しているのは、この辺の楽器だと音大生とかプロがエキストラで入っているのかもしれない。指揮者は松岡究氏。

終演後のメンバーとの交流もなしで、そそくさと帰宅した。なんだかゾクゾクする。やはりコロナにやられたかな。あまりに疲れたので少し横になったら、そのまま眠ってしまった。目が覚めたら真夜中だった。眠ったらコロナはすでに消えて気分がよくなっていた。こうしてコロナに怯える毎日、早く収束してほしい。この疲労感はコロナワクチン予約のために神経をすり減らしたせいだと思う。

今朝も姉がまだ予約が取れないので、応援に駆けつけた。ところがもうワクチンの予約は終了したとホームページに書いてあったそうで、15万人いる対象者に対しワクチンは3万人分ほど。これでは予約できたのが奇跡と言える。しかも終了の知らせが小さい字で書いてあったと甥、これじゃあわからないよね。未だに儚い望みを持って電話している人がたくさんいると思う。私の体調不良の原因はコロナでなくコロナ予約の方だったのだ。








2021年4月24日土曜日

ワクチンの予約ゲット

 予約できなかったのは私のせいじゃなかった。サイトの方でシステムエラーが発生したらしく午後6時以後に予約ができる状態になったらしい。その御蔭で私は5月の後半と6月の半ばに2回、ワクチンの接種ができることとなった。それまでに今我が物顔で跋扈しているワクチンが変種化しないようにひたすら祈るのみ。それまでに感染しないように祈るのみ。

明日から緊急事態宣言、最後の自由を楽しむために人々がどっと外に出たようだ。今日は私達のスキーの仲間だった根本さんが生前に描いた絵の展示されている画廊にでかけた。今日が最終日。どうしても彼女の遺作を見ようと思い、コロナワクチンの予約を午前中いっぱい頑張って結局予約ならず、断念して14時ころ銀座の画廊に着いた。驚いたことに今まで以上の電車の混雑、最近は休日といえども電車は混んでいなかったのに。

銀座も最近にしては混み合っているし、なんだか怖い。いつもの展覧会だと初日か最終日にパーティーがあるけれど、それもなし。小さめの画廊には絵の出品も少なく、見学者もほんの少し。毎年恒例の展覧会なので描く人も鑑賞する人も顔見知りだけれど、皆さんだいぶ高齢化して出品者も減少の一途。根本さんの絵は一番最初に飾られていた。彼女はいつも山の景色を描いていたのに、前回可愛らしい花の絵を出品していた。珍しいねといったのを覚えている。

彼女はスキーの上級者だった。毎年海外に滑りに行く。そこで撮った写真をもとに大作を描いていた。彼女らしいおおらかな手を抜かない作品は、彼女の性格そのもの。いつも優しい笑顔を浮かべているけれど、自分の意見ははっきりと言う。私より年上だからスキーのザックが重そうでつい手助けしようと手を出すと「やめて!」叱責される。「私これが持てなくなったらスキーをやめるんだから」そしてついに彼女はスキーも生きることもやめた。最後の歳までゲレンデに立っていた。きれいな人だった、いつもチャーミングな笑顔の人だった。絵の下に小さな写真がおいてあったので思わず手にとって抱きしめた。

家に帰って、もうすっかり予防接種の予約は諦めていたけれど、なんとなくもう一度ログインしてみたら、あら?なんだか予約ができそうな雰囲気がする。そしてできてしまった。今朝の努力は一体何だったの?私の姉は電話でずっと頑張っていたけれどついに予約ならず。それで明日の早朝からネット予約を試みて見ようということになった。姉は丑年でのんきに「そのうちできるから」などと言っていたけれど、こんなことは早いほうがいい。それまでに予約が埋まってしまわないといいけれど。






























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ワクチンの予約始まる

コロナウイルスのワクチン摂取の予約受付が今朝8時30分から始まった。私は数日前から予約サイトのURLをマウスに仕込んでおいた。これで時間ぴったりにアクセスすれば御の字さと軽く考えていたけれど、どっこい、そんな生易しいものではなかった。

今朝は時計とにらめっこ。あと数分というところで流し台に小さなゴミ発見。今日は生ゴミの収集日、今日を逃すと来週水曜日まで捨てられないからひとつでも残っていると気になる。それをまとめてゴミ置き場に行って戻ったら、しまった!申し込み時間になっていた。バカバカおたんこなす。ときすでに遅し、つながるものですか、1秒たりとも遅れてはならなかったのに、肝心なときにこういうことをするところが私の天才的なところ。あーあ、失敗は数多くしでかしたけれど、 今回ほど腹が立ったことはない。

来週にはワクチン接種1回目を受けて、こころ静かに2回めを待つ、と思っていたのに。しばらく電話をし続けたけれど、もう諦めた。この諦めの良さというか我慢できないところが私の天才?たる所以。私はとりたてて勉強しなくても学校の成績が良かったけれど、どうしても1番になれなかったのはこの雑な性格から。これを頭が悪いという。どこへ行っても一流になれない。それはそれで苦労が少なくて楽しい人生を送ってきたけれど、せめて宇宙飛行士とまでは言わないけれど、NASAのスタッフくらいになれればよかったなあと今更不勉強を悔やんでいる。火星で酸素を作る実験に成功したらしいから、火星に基地ができたらお掃除のスタッフとか食堂の皿洗いとかに雇ってもらいたいと密かに狙っている。

食堂?火星に?皿は洗うのか?

さて、今朝の予約失敗でコロナ退治にモチベーション半減。やらなくてもいいかあ。いやいやいけません。受けなきゃこの先十分な活動ができないことになる。活動もすでに半減以下だからうちでじっとしていればいいけれど、そうはいかない。まだ行ってない海外がわんさかあるのだ。日本国内も満遍なくとまではいかない。半島の先端などにはまだ行っていないところがある。野生馬で有名な都井岬に行きたいのにまだ実現していない。

コロナに怯えて暮らすのはまっぴらごめん。もう一度電話でトライしたけれど、全くだめでした。多分どこのうちも一家総出でおばあちゃんのために電話やネットで予約するんだろうな。一人で誰の助けもない私なんか予約は無理だ。せめて猫が手を貸してくれたら、いやいや、猫はせっかくつながった電話を足で踏んで通話を切ってしまうのが関の山。あはは、役たたず同士のいいコンビだわ。さて、もうしばらくしたら電話してみよう。だめなのはわかっているけれど。サイトの方は一応ログインしてあるけれど、それもつながらない。夜中にでもやってみよう。でもだめだろうな、24時間するとアクセスできなくなるのに、グチグチグチグチ・・・・






2021年4月22日木曜日

靴を買う

私は特におしゃれというわけではないけれど靴が好き。我が家の狭い玄関には靴箱に入り切らない靴が所狭しと並ぶ。こういうごちゃごちゃした玄関だから幸運が逃げていくのだと風水の先生ならいうことだろう。私は風水もなにも現実以外一切気にしないから、靴を捨ててまで幸福になろうとは思わない。私は前世はムカデでした。けれどもう古いものは捨てよう。

それがコロナが始まってからは仕事もなく収入も激減となれば、少しは経済のことも考える。靴なんか何足あっても足は一対だから新しいものはいらない。今まで持っている靴で十分。この先10年でも大丈夫。それで古いのは捨てようと思って紙袋に放り込んでいた白いスニーカー。一番のお気に入りだったから靴のクリーニングに出してきれいにすればもう少し履けると思って取っておいた。というよりとっておいたのを忘れていた。ある時紙袋を覗いたらそれが入っていた。

あら、こんなところに。試しに履いてみたら実に具合がよろしい。ずっと同じブランドのスニーカーを履いていたけれど、デザインが変わるたびに履心地が悪くなる。例えば靴紐を結ぶタイプの靴は紐をいちいち緩めなくても着脱できるように脇にファスナーを付けているものが多い。このメーカーのものは最初の頃はファスナーがなかったのに、いつの間にかファスナー付きになった。私は靴紐をキュッキュと締めながら履くのが好きなので、ファスナー付きだとどうしても少し緩めになる。せっかくファスナーが付いていても気持ち悪いから紐を締め直す。デザイン的にもファスナーはないほうがいい。

それで最近このブランドは買わなくなった。忘れていた紙袋の中の汚いスニーカーをまた履くようになった。私の足は小さいからなかなか合うサイズのものがない。この靴は今までで一番足にぴったりなのだ。それなのにこの型はなくなってしまった。するとこの先も買えるかどうかわからないから、他のブランドを探そう。

ネットで探していたら今まで買ったことのないブランドのものが見つかった。最近は足が痛むのでいつもスニーカーばかり。いざコンサートに行こうと思っても上に着るものもカジュアルになってしまう。もちろんそれは好都合ではあるけれど、時々はドレッシーにしたいでしょう。コロナ以来、新しく買ったバッグも持ったことがない。ワンピースやスカート系の服はめったに着なくなった。これはいかん。それで新しいブランドを試してみることに。茶系と黒の気に入ったものを注文してみた。返品可能だから家でしばらく履いてみられる。それが幸運にも頗る履きやすいし、デザインもまあまあで、今日は朝からごきげんなのだ。この靴ならドレッシーとまでいかなくてもちょっとおしゃれできるかも。

世の中が暗いときに浮かれている場合じゃないけれど、せめて靴を新しくすることで前向きに生きられる。お金は大事、だけど本来は使うもの。使われて初めてお金はこの世に生まれた意味がある。私は楽天的だから、コロナもあと1年位で収束すると思っている。感染が静まったらまた働けばいい。けれど今落ち込んでしまってすべてが投げやりになったら、その後立ち直るのは大変だと思う。せめて靴を新しくして一時の幸せをつかもう。

こういう気分になったのはワクチンの予約の知らせが来たから。4月24日から受付が始まる。注射をするのがこんなにうれしいなんて!頑張って予約をとって、早く二回目も済ませたい。ああ、どんなにサバサバすることか。






2021年4月21日水曜日

眠りを破るのは大変

コロナ感染が減少するどころか拡大の一途をたどっている。人々の我慢は限界に達しているようだ。徐々にコンサートも復活、先日は江戸川区民総合文化センターで行われたアマチュアオーケストラのコンサートを聴きに行った。私の教えている女性がメンバーの一人なので時々 聴きにいく。

会場に到着すると、駐車場の周りの木々の緑が新鮮で、思わず、ああ、世の中はコロナ以外はすべてちゃんと回っているのだなあと実感した。自然は裏切らず毎年の循環を繰り返し、世界中の人が苦しんでいるときにも目にも鮮やかに葉を茂らす。人だけが苦労しているわけではないけれど、今回のこの災難は人類への天からの警告だと思う。

江戸川フィルハーモニーオーケストラは何回か聽かせてもらった。今回はコロナ禍で一度流れたコンサートをなんとか再開するというので、彼らにとってもハラハラ・ドキドキの開催だったと思う。この災害の中で果たして開催していいものかどうか、話し合いを重ねたにちがいない。自分たちだけでなく聴衆にも絶対安全とは言えない。しかし、一度火を落とすと再燃させるにはエネルギーがいる。安全対策をとっての実行だったと思う。

感じたのは音が練れてきたということ。大切に長年練習を重ねてきた成果と言えよう。以前聞いたときにはどちらかというと元気すぎて時々アンサンブルが壊れていたけれど、今回はいかにも全体で共に歩いてきたという成果が見られる。はっとするほどいい音がすることがあって、これよこれよと小躍りしたくなった。指揮者は田部井剛さん。

今回はメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲という名曲を、女優さんと見まごうばかりの美女が弾くというので楽しみにしていた。二上りか子さんという。演奏は言うまでもなく素晴らしい。最後の最後で突然気持ちを込めすぎて一瞬音程を外してもご愛嬌と言える。その時の気持ちは手にとるようによく分かる。今後の活躍が大いに花開くことを期待している。しかしコロナのせいで彼女たちの演奏も制限されていることと思う。若い人たちの苦労がわかるから、本当に頑張ってと言いたい。

昨日、我が家にも若き演奏家が現れて一緒に弦楽トリオを練習した。来月の小さなコンサートの初めての音合わせ。今どきの演奏家たちは私達の時代のはるか上を行くレベルだから、本当に気持ちよくサクサクと練習が進んだ。私は老眼につき音符の加線がよく見えない。特に高音部の加線が何本あるのかが見えなくて、もっとも前もって練習しておけばいいものをサボっていたのでやっと本気になって数える。そうか、ラからオクターブ上のラに飛ぶのではなくソだと気がつくまでに時間がかかる。それで失敗する。

私も長年の活動の間には仕事が全く途絶えてしまうような時期もあった。例えば昭和天皇の崩御が予想された時期は特に暗黒時代。他の業種はいつものままだったけれど、エンターテイメントはそういうときにはご法度だったからコンサート予定がたてられず、仕事がなくなった時期があった。今はフリーのミュージシャンや飲食店などに限らずすべての業種が苦労しているけれど、私達はそんな時代を経験している。でも良い運も悪い運もじっと我慢していると不思議と過ぎていくから、気持ちを大きく持って頑張ってほしい。

長年生きているとジタバタしても改善はしないということがわかってくる。ひたすら地味に勉強しているしかない。・・・と言いながら、私はこの2年ほど地味に勉強しなかったおかげで、今ジタバタしている。あんなに柔軟だった指が硬直、仕方がないとはいえ老いとは無残なものだと思う。

年齢のせいにするなよと私の陰の声がする。うるさいなあ、わかりましたよ、練習すればいいんでしょう、すれば。