2015年9月20日日曜日

ご無沙汰していました。

体調がいまいちなのと次々にコンサートが続くので、こちらに投稿する話題も耳がどうの、身体がどうのでは面白く無いのでお休みしていました。再開しても結局愚痴になるのだけれど・・・

今日は代々木八幡のムジカーザで、友人とその門下生達のコンサート。
Sさんが音大で教えた人達が巣立ち、毎年先生を囲んでコンサートを開いている。
その20周年のコンサートで、モーツァルトの協奏曲2曲の伴奏、シューマンの四重奏曲を弾くので少し緊張気味で臨んだ。
モーツァルトはもともとオーケストラの曲なので、それを四重奏で伴奏するのは非常につらいものがある。
しかも単純な曲ほど難しいので、腕がこわばって、なかなか上手くひけない。
情けないけれど、何年経っても本番は怖い。
緊張していたK414の協奏曲はなんとか無事に。
先生のSさんの弾くK466のニ短調の有名な曲は、ソロは素晴らしかった。
彼女は学生時代から優秀だったけれど、私と同じ年なのにまだどんどん上手くなる。
それに引き替え私は今や、ヒョロヒョロで音もかすれ気味。
終楽章のカデンツァが終ってオーケストラがなだれ込む一番のクライマックスで、失敗してしまった。
カデンツァの楽譜を見ていてオーケストラの楽譜に戻ろうとした時、一瞬どこに戻るのか楽譜が目に入らなくなってしまったのだった。
ここの部分は絶対に自信を持って弾けるはずのところだった。
それが目が游いでしまって気が動転して、ようやく楽譜に戻れたけれど、その間の数秒間は悪夢だった。
聴いていた人が、え、気がつかなかったけどと言ってくれたけど、これは大失敗。
こんな馬鹿なことは今までやったこともない。
この曲の中でも一番素敵なところで、こんな失敗をしてしまうとは。
臍をかんだけれど、取り返しはつかない。
大事な友人の記念すべきコンサートで、この失敗。
バカバカと言って自分の頭を叩きたくなる。
シューマンはモーツァルトに比べればまだ楽なのだ。
音の難しさやアンサンブルの複雑さはモーツァルトに比べて、ずっと大変なはずなのに。
体調が悪いと言って、自分に暗示を掛けていたのかも知れない。

この数日睡眠時間をなるべく多くして、身体を休めているつもりだったのが、逆効果だったようだ。
いつものように短い睡眠で、ヘトヘトになるまで動いてというパターンが私には向いているのかも知れない。

出演者はそれぞれ立派な演奏で、華やかに幕を閉じた。
何年もこうして卒業させた生徒が集まって、コンサートを開けるのは先生冥利に尽きると思う。
Sさん自身が立派な演奏家であることで、生徒達にお手本を示しているけれど、私の生徒達は私よりずっと上手くなってしまった。
そろそろ年貢の納め時かな。
もう何年も前からそう思っているのだけれど、1度赤い靴をはいてしまったので、踊りをやめられないのですよ。























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