2015年9月26日土曜日

激野菜

自家菜園でとれたという野菜をいただいた。
ジップロックにきれいにパックされて、中は丁寧に紙で包まれたピーマンの様な物。
ピーマンより小型で細長い。
多分ピーマンの親戚だと思ったから、生のままミキサーにかけて朝のジュースに混ぜようと思った。
半分に切って試しにちょっとかじってみた。
ピリッとくる。
おや、唐辛子の様な?
ジュースに混ぜないで良かった。
それでは茄子と相性が良さそうだから、煮浸しにでも混ぜてみようか。
中は種がびっしり詰まっていて、種ごと煮ても大丈夫そうだからそのままでもいいけれど、口の中でチャリチャリするといやだから一応取り除いておこう。

初めて見た野菜だけれど、瑞々しい緑色で小ぶりでツヤツヤして可愛らしい。
細切りにしてひじきの煮物に少し入れた。
茄子の煮浸しの相棒用には半分に切って、種を出す。
皮にしっかりとついている種は中々取りにくい。
半分に切って種を指でこそげ出す。
スプーンは入らないくらい小さいので、右手の親指と人差し指の爪を使って掻き出す。
20コほどもあっただろうか。
全部皮だけにして、やれやれ。

しばらくすると、手の平が猛烈に痒くなった。
少し赤くはなっているけれど、見た目、手の平に変化はない。
それでも強烈にかゆい。
しまった!かぶれた。
冷蔵庫から氷を取り出し、氷水に手を浸けると痒みは消える。
火傷したときに、痛みを消すために一晩中冷やしたことがあったけれど、このまま一晩中氷水に浸けるわけにもいかない。
冷やさないと痒い。
痒い!痒い!痒ーい!
半べそかいた。
ようやく痒みになれた頃お風呂に入ったら、暖まるにつれて又猛烈に痒くなって、お湯に手を浸けられない。

もう12時間以上経っているのに、今朝はピリピリと痛くなってきた。
手を充分洗って水に流したつもりだったけれど、うっかり石けんなどを使って刺激するといけないから、ひたすら流水で流す。

幸い指の先はダメージが少ないので、ヴァイオリンを弾くには支障はなさそう。
この手で顔に触ったりしたら、顔までヒリヒリしそうで怖い。
この野菜をいただいたのは作った人からではなく、それをもらった人からのお裾分け。
彼女は大丈夫かしら。

手の平にこんな刺激があるなら、こんな激しい野菜を食べて大丈夫なのか、今悩み中。
これは食べられたくないという野菜の意思表示ではないのか。

植物はけっこう邪悪なものが多くて、食虫植物などを見るとぞっとするほどの戦略。
この野菜もたぶん食べられまいとしてこんなに刺激的に進化したのに、せっかく進化したのにもう、人間の方がよほど邪悪だった。

人間は凄い。
もうすぐ地球も壊れそうだし。






































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