1年に1度くらいラーメンを食べる。
どちらかというと日本蕎麦党。
午前中整体院に行って気分良くなったところで家に帰って昼食を作るのも面倒、整体院の真向かいにラーメン屋さんがあるので店先の看板を眺めていた。
おねえさんが出てきてしきりとラーメンの説明をしてくれる。
おねえさんの努力に応じて、誘われるままに店内へ。
食券を買ってイスに座ると、なんとなく「あ、これはダメ」という気がしてきた。
カウンター内でペチャクチャしゃべって、いらっしゃいませでもない男性2人。
見た目精気が感じられない。
客の方を見ない。
丁度昼食時なのに、店内の入りは半分以下。
駅すぐ側の立地条件もいいのに。
コンスタントにそこそこの客入りがあるのかもしれないが、これでは永続きするかどうか。
半年ほど前にこのお店が出来たときには、連日満員だった。
今はいつ見ても空いている。
さて出てきたラーメンはと言うと、これはもうお笑いの部類。
麺は芯が残り(アルデンテ?手抜き?)スープは微妙に温度差が。
熱いところとぬるいところがあって、全体に均一に熱が回っていない。
これは超絶技巧だなあと感心した。
光熱費節約のため、極力弱火で保温してあるのだろうか。
特にスープは脂っこくて、コクとかうまみとか言うレベルでもない。
一口食べた途端に、もう2度と来ない店のリストに入ってしまった。
店先で客引きをしている感じの良いおねえさんの努力にも拘わらず、私の中ではこのお店は間もなく潰れると思った。
これ何回も書いたのでくどいとおもわれるかもしれないけれど。
東北に行ったとき、常磐自動車道のあるインターを降りたところに、中華料理の看板があった。
丁度お昼時、ラーメンでも食べてから目的地に行こう。
カウンターに座ると、奥の座敷にもう一組の家族連れがいるだけ。
普通ラーメンを注文するとすぐに麺をお湯に入れて温め始めるのが普通なのに、そこのお兄さんはアタフタと走り回っている。
麺が温まったらスープを注ぎ、あとはトッピング。
それだけの手順だから、他の料理を作りながらでも出来るはず・・・と私は考える。
けれど、お兄さんは他の注文に没頭というよりは、同時にいくつかのことが出来ないらしい。
やっと座敷の客の分が終った頃には、もう短気の虫が半分顔を出し始めていた。
それからやおら私たちの分に取掛かった。
まず麺を冷蔵庫から・・
冷えた麺は温めるのに時間がかかるでしょう。
注文受けた時点で、冷蔵庫から出しておけばいいのに。
というより、そこでお湯に浸ければもう出来上がっているはず。
やっとお湯に麺をドボンといれ、その間にスープを温めれば良いのに、ぼんやりしている。
大きな寸胴の大量のスープを温めるのは時間がかかる。
小鍋に取り分けて温めたら?と言いたくなる。
麺は温まったけれど、スープがまだ。
その間丼の中で麺達は「おおい、身体がひえちまうよ~」と騒いでいる。
やっと両者が合体して、いよいよトッピング。
葱は彼方の隅、メンマはこちらの方に、焼き豚は冷蔵庫のタッパーから、もう呆れかえってカウンターを指でイライラとはじいていたら、同行の連中が「怒るんじゃないよ、怒るんじゃないよ」と呪文の様に私に向かって小声でささやいている。
おにいさんはけっこう広い厨房をあちこち走り回り、床が濡れているらしく、時々滑って転びそうになる。
ラーメン作るのにこんなに走り回る人も見た事無い。
そのおかしさに思わず噴き出しそうになった。
出てきたラーメンはやはり麺とスープに温度差が。
でも今日食べたものよりは美味しかった。
お兄さんの健闘をたたえよう。
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