2015年9月6日日曜日

駅弁

石打丸山スキー場の中にある豪華マンションにお住まいのNさんのお世話になって、今年も音楽教室の弦楽アンサンブルの合宿をしてきた。
Nさんは名スキーヤーなので冬場はこのマンションに籠もってスキーの修行、それで都内で冬、アンサンブルの練習をするときはお休み。 
今はシーズン前なのでチェロに専念する。
そのお陰で、私たちはこんな素晴らしいマンションで練習が出来る。
このマンションには立派なステージもあって、練習はそこで行う。

1日目は午後から夕方までみっちりと練習して夕食。
夕食の時、私は色々と譜読みをしなければならないのでパスして、皆を送り出した。
さて、練習をと思ったら、あらまあ、1曲しか楽譜を用意していなかった。
1曲を自室で練習して居ると、途中で集中力がなくなる。
ちょっと休憩しようかなと思っても、1人だから下のリビングに降りていくのが怖い。
冷蔵庫にわんさかビールがはいっていたので、あれをちょっと失敬して飲みたいと喉が鳴る。
でもこの立派なゲストルームはとても広くて、階段の曲がった先になにか見えたらどうしよう。
白い着物を着た人が後ろ向きに・・・なんて思うと、きゃ~怖い。
それで泣く泣く同じ曲を、お化け怖さに弾き続けた。

それでもたまりかねて練習を中断、無事に階段を通り過ぎて冷蔵庫に到着、中にはびっしりとビールが。
これは世話役のY夫妻の用意してくれた物。
ゴクンと一口飲めばお化けは雲散霧消。
飲みながらメンバーの帰りを待つ。

夕食で、すでに大分きこしめした方々は上機嫌で帰って来た。
それからワインを飲みながらの初見大会で、ハイドンの弦楽四重奏「皇帝」バリエーション、バッハ「アリア」ディズニーの映画音楽などを入れ替わり弾いて楽しんだ。
私は1時過ぎに自室に帰ったけれど、まだ宴たけなわで、その後はどうしたことやら。
今朝、朦朧として起きてきた人達も、練習の開始は情け容赦なく9時。
それから何回も何回もモーツァルト「アイネ・クライネ・ナハトムジ-ク」の1楽章4楽章を繰り返し弾いた。

去年のレスピーギ「リュートのための古代舞曲とアリア」の録画を見ると、かなり良い線いっているのに、やはりモーツァルトはアラが見えて難しい。
何回練習しても次々問題が出て来る。
でも、皆が言うには、この弦楽アンサンブル結成の当初、この同じ曲に歯が立たなかったから、今は大した進歩だと。
しかも時々ハッとするほど良い響きの時がある。
初めは偶然だったけれど、この頃は当たりが多くなってきた。
弾けば弾くほど味が出て、少しも飽きがこないのは名曲中の名曲だから。
このアンサンブルは、メンバーが殆ど入れ替わらないのも強味の一つ。
せっかく努力してもメンバーが入れ替わると、又出直しになる。
そういうことが殆ど無い。
しかも今年の発表会には、コントラバスが入ってくれるというので、皆大喜びしている。

私は12時まで練習に付き合って、先に帰って来た。
お土産は駅弁の釜飯。
昼食に用意してくれた物を、列車内で食べるようにといただいた。

指定席に腰を下ろし、釜飯を開ける。
マイタケ、鶏肉、レンコンなどが豪快に入っている。
やたらに容器の周りが分厚くて、かさばる。
食べ始めると少し味が濃すぎるような気がする。
4半分くらい食べた頃、容器の脇に糸のような物がついているのを発見した。
何だろうと思って引っ張ると、急に熱い蒸気が噴き出してきて、危うく火傷をする所だった。
ああ、こうやって温めて食べるのか。
しばらく温めると、ホカホカ湯気の立った美味しいご飯になった。
味の方も少し濃い目かと思ったけれど、温まると丁度良くなる。
美味しくいただきながら考えた。
この駅弁をこれだけ美味しくするには、何回も何回も実験して、温める時間と温度、味の濃さ、ご飯の堅さ、具の切り方などを試行錯誤したのだろうと。

捨てた包み紙を良く見ると、ちゃんと温めかたが書いてあった。
マニュアルが読めないから、絶対にこういうところも読まない。
それでも容器の不思議な厚みと素材ですぐにピントこないのは、食い気が先にたってしまうから。
せっかく努力しても私みたいな人がいて、火傷したとか、味が濃すぎるとか苦情が来たら、メーカーさんはやりきれないだろうなと同情する。

若い人達と2日間過ごして、エネルギーをもらってきた。
出かける時よりも、大分元気になったみたい。
















2 件のコメント:

  1. nekotama様
    その駅弁、峠の釜めしですか。それ食べたことあります。
    ところでnekotama様って、つくづく行動力あるなあって思います。演奏で新しい曲にチャレンジするし、練習の合間に本読んだり、靴買ったり、仲間と飲んだり美味しいもの発見したり。 やっぱり芸術家っていいなあ。 典型的日本企業の会社員の基本は、「休まず、遅れず、働かず」の毎日です。あーあ。orz

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  2. いや~、もう青息吐息ですわ。
    寄る年波には勝てず、最近は海外旅行もとんとご無沙汰。面白く人生生きるには、それなりに疲れるもので、毎日同じように平和に過ごすのは、究極の幸せだと思いますよ。静かな生活に憧れるのに、なぜか私の行く先々どんちゃん騒ぎ。これって・・・

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