2017年12月15日金曜日

鬱だと言いながら

くたびれて鬱だと騒いでいる割には、ヒョイヒョイよく出かける。
今日は調布市西部公民館主催コンサートを聴きにいった。
調布在住の友人Iさんが、こんなコンサートがあるわよと教えてくれた。

今年の秋に、私は日野に住んでいる友人Hさんと、プロコフィエフのデュオを弾く約束をした。
私が特に忙しかった11月の後半が過ぎたらということで考えていたのが、疲労困憊で譜読みもままならない。
ぼんやりしていたらもう1ヶ月も過ぎてしまった。
その話をIさんにしたら、それならもうすぐ調布でプロコフィエフを弾く人がいるから聞いてみる?と教えてくれた。

調布は久しぶり。
以前は時々グリーンホールへ仕事に出かけることもあったけれど、最近はとんとおよびがない。
行ってみたらすっかり様変わりしていた。
整頓された小奇麗な町並みに変身。
今日はグリーンホールでなく文化会館の大会議室で、昼間の1時間ほどを市民のための無料コンサートに開放していた。
私は市民ではないけれど、Iさんが住んでいるお陰で潜り込む。

江口有香 ニュージーランドから
     ふるさと調布へ音楽の架け橋

ヴァイオリン・デュオ  共演者は田島華乃

エルガー:愛の挨拶
プロコフィエフ:2つのヴァイオリンのためのソナタ Op.56
グリエール:2つのヴァイオリンのためのデュオ   Op.49
ヴィニアフスキー:エチュードカプリス  Op.18-4

会場は会議室で講演用の音響の悪いステージ。
気の毒なくらい残響もない。
しかし、お二人の若き(微妙)ヴァイオリニストは美しくハモッて、非常に素敵だった。
江口有香さんは現在ニュージーランドで活躍、曲の間にニュージーランドの話をはさみながら楽しい1時間はあっという間に過ぎてしまった。

プロコフィエフのデュオソナタは合わせるのが非常に難しい。
例えば♬♬みたいな音形をバラバラにして二人に弾かせる。
一人で弾けばなんなく弾けるのに、二人で弾くとほんの僅かなズレでもいびつになってしまう。
しかも早いテンポで弾くとわずかに遅れたり早かったりが命取り。
今日の二人は悠然とクリアしていた。
それには二人のレベルが同等であることと、リズム感の良さが不可欠。

私はこの曲は今まで2,3回弾いているけれど、もう少し磨きをかけたい。
それで、古いオーケストラ仲間のHさんと、何年かぶりに合わせる約束をした。
いやいや、何年どころではなく、何十年になるのかなあ。

調布にお住まいのIさんは聴きに来ないと言うから、仕事か用事があるのかと思っていたので終わってすぐに帰宅した。
家に着いてお礼の電話をしたら、なんと会場まで2分位のところに住んでいるのに、聞きたくないから行かなかったと言う。
あら、もううちに帰ったの、寄ってくれればいいのにと言われてポカーン。
なーんだ、そういうことだったの。
前回のコンサートの演奏者がえらく力んで聞き苦しかったそうで、今日の人がそんなにうまかったら行けばよかったと言う。

若い人の中にはテクニックがあるのに力みすぎ、これみよがしに僕上手いでしょう?をアピールする人もいる。
まあ、坊やお上手ね!パチパチ。
そういう演奏は聞きたくないのはわかるけれど、毎回同じとは限らないので来ればよかったのに。

昼のコンサートだから来られる人は限られる。
当然高齢者、子供連れの主婦。
その中に多動児(爺)がいて、会場にはいってくるなり大声で顔見知りに話しかける。
話しかけられた方は恥ずかしそうに避けている。
避けられても意に介さず、落ち着かない素振りであちこち視線を彷徨わせ、プログラムの紙をガサガサいわせる。
どこにでも一人はこういう人がいるけれど、困ったものだわねえ。
あまりうるさいようだったら「いい年して1時間位じっとしていられないの?」と注意しようと思ったけれど、流石に演奏中は黙っていた。
しかし動作が落ち着かないので、なんか邪魔。
足を組んだり投げ出したり傍若無人。
過去にどんな社会生活を送ってきたのかしら。




















0 件のコメント:

コメントを投稿