2017年12月6日水曜日

回復の兆し

とりあえず11月のコンサートの後始末がついたところで、気持ちが楽になってきた。
食欲は旺盛で体力的にはダメージは少ないけれど、やはり自分のキャパシティーを越えた脳みその使い方をしたらしく、思い切りぼんやりしたらやっと回復に向かう様子が見えてきた。
約半年、自分が早くも認知症ではないかと思うほどの判断力の低下、運動機能の劣化をいやというほど味わった。

例えば自転車のバランスが上手くとれないとか。
野良猫の餌を与えるのに、新しいお水を置いたのか古いままなのかわからなくなるとか。
今ここに置いたばかりなのに。
そんな小さなことまで分からなくなった。

今から10年位前にも一度そんな事があった。
あまりにも頭の中が一杯で、楽譜を見ても音と指の関連がわからない。
その時は、遺産相続のために多額のローンがかぶさってきて、死ぬかと思うくらい働いていたから。
睡眠時間は平均3~4時間。
その年齡でこれでは突然死も覚悟した。

ヴァイオリンの高い音は楽譜に書くと、五線から遥かに飛び出てしまう。
加線を何本も書かれるととっさになんの音かわからないから、オクターブ下の音を書いて、オクターブ上の音を弾くようにと指示が書き込まれることが多い。
1番疲れている頃、大晦日の紅白歌合戦の仕事の時に、それが理解できなくなったことがあった。
もちろん一時的にだし、練習してなんとか弾いたけれど、普段なら練習しなくてもすぐに弾ける範囲なのに。

突然死覚悟と言っても、私の場合ひどく楽天的だからなんとか乗り越えられた。
これが思いつめるタイプの人だったらそうはいかない。
とっくに鬱になっている事例。

今年の3月くらいから緊張することが多すぎて、ヴァイオリンの他のことは全く受け付けられなかった。
人の言うことも理解できない。
なんだかぼんやりと、仕切りの向こうからはなしかけられているような。
おそらく私の応答は少し変だったと思う。
これは日常的にそうなので、誰の注意も引かなかったと思うけれど。
とにかく過度の緊張が1番脳に悪い。
リラックスしていればなんなく出来るものが、できなくなる。

今、最近で1番リラックスしている。
そうするとやる気が出てくる。
ところがこれがいけません。
やる気は出さない方が良い。
やる気を出すと緊張が高まって睡眠時間が短くなり、疲労が回復しない悪循環になる。

私は普段、眠りにつくときは殆ど瞬時。
枕に頭がつくかつかないかで眠りに落ちる。
それが今は、猫と会話しながら少しの間起きていられる。
疲れているときは、猫がいることすら気が付かない。
それだけ疲労が減ってきたらしい。

私は修羅場を好む方だから忙しいのは苦にならないけれど、ほどほどにしないと回復に時間がかかる年齡になってきた。
なにもかも、若い頃のようにはいかない。
最近ストレスが多かったので、コメカミから頬にかけてシミが出来た。
これをレーザーで消してもらい、まつげのエクステに行って、エステでお肌の手入れをしてもらってと、ずっと我慢してきたことを計画しているけれど、まだ少し疲れているのと、やる気が出てきたので英語のレッスンの再開をするので時間が足りない。

困ったことは、あれもこれもと欲張る気質は変わらないのに、実行力が弱くなってきていること。
思いついたら即出かけられたのが、今はグズグズしているうちに夕方になってしまうなんてことが多い。
気がついたら人生も夕暮れで、只今きれいな夕焼けの時代。
































0 件のコメント:

コメントを投稿