今世間では将棋の羽生善治さんの竜王永世7冠達成に湧いている。
将棋に詳しくないのでそれがどんなにすごいことかは良くわからないけれど、前人未到ということらしい。
25歳の時にすべてのタイトル7冠で大騒ぎされたときのことは良く覚えている。
私は将棋を指したことがない。
次兄が時々指していたこともあるけれど、覗いてもちんぷんかんぷん。
もっとも彼の好みは碁のほうだったので、白黒の石を並べて難しい顔をして一体なにが面白いのかと思ったくらい。
羽生さんのことを注目するのはその偉業もだけれど、実は私の知人にプロ棋士を目指した人がいるから。
R君という彼は幼少時代、山奥のフリースクールのようなところへ通っていた。
非常にデリケートなので粗野な学童たちと合わず、イジメのようなこともあって理解者に預けられた。
両親は芸術家だから、非常に自由な考えの持ち主だった。
自分たちの息子を型にはめること無く、彼の望みを叶えてあげるよう努力をしてきた。
彼は幼少時代に将棋にのめり込み、プロ棋士を目指した。
そのプロになる昇段試験(こういうのかな?)の時に相手になったのが、羽生さんだった。
しかし、彼は善戦してあと一手?まで迫ったらしい。
なんのことかよくわからないけれど、そうらしい。
でもねえ、羽生さんではね!
もしこれが羽生さんでなかったら、プロになれたかもしれない。
本当に運が悪かった。
R君は穏やかな風貌とおっとりした言葉使い。
しかし、時々眼光鋭くなって、勝負師の目になる(ような気がする)
ご両親ともにとても頭が良いので、彼もIQはかなり高めだと見た。
今は将棋に関係のある職種を務めている。
勝負を好む人は遺伝子で受け継がれるのかもしれない。
彼の父方の祖母が大変麻雀が好きだと聞いている。
90才くらいになっても麻雀をやってのけるらしい。
とにかくIQの高い家族なので。
その嫁さんというのが私の友人で、彼女もお姑さんと麻雀をするらしい。
とても残念なことに、私の母は麻雀や花札はヤクザのするものだと思っていたこと。
家で出来るのは百人一首とカードゲーム。
麻雀はさせてもらえなかった。
大人になってから覚えたので、役も点数も覚えられない。
お正月のスキー場で、年一回だけの麻雀。
そこで覚えても一年経つと忘れる。
パイを揃えるだけで計算も他人にやってもらう。
ほとんど負けないのは運の強さから。
配牌が良いのだ。
ある時スキー仲間の親切な男性Sさんが、私ともう一人の女性Oさんを誘ってくれて卓を囲んだ。
Oさんはおっとりときれいな京言葉で話す。
とても勝負強いとは外見ではわからない。
Sさんは私達初心者のために解説したり助言をしたり、とにかく親切。
場が進むと形勢が、ん?となってきた。
私の手元には常に良い牌が並ぶ。
そしてOさんは見かけによらず凄腕だった。
「あら、私出来たみたい、これでいいの?」
ゆったりと手を公開。
段々機嫌が悪くなるSさん。
Oさんと私がSさんをむしった形となって、終了。
翌朝、食堂でSさんに会ったので挨拶をすると返事が戻ってこなかった。
ふん、肝っ玉の小さい奴め。
男はだからいやなのだ。ハハハハ・・・
Oさんは私と同じくらい小柄で優しげな笑顔の方だけど、頭の良さと肝の座り方は並の男性ではかなわない。
普段、気取らず威張らずだけど、怒ったときは怖い。
穏やかな京言葉でじわりと叱られると、男性でも震え上がる。
普通の高齢の女性だと思ったら大間違い、実は映像会社の社長さん。
ここで竜王永世7冠とは?調べてみた。
将棋のタイトルには
名人 竜王 王将 王位 王座 棋王 棋聖 叡王がある。
2017年新設された叡王以外の7つは、通算5期(名人)連続5期か通算7期(竜王など)それぞれ一定の条件を満たして複数回奪取すれば永世称号が得られる。
羽生さんは今回の竜王戦に挑戦する段階で、6つの永世称号を獲得している。
すごい!
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