両親が共働きなので、昼間は兄妹2人だけになる。
6年生のお兄ちゃんと低学年の妹に困ったことを訊いた。
お兄ちゃんは「僕は炊事ができないから困る」と。
小学校6年生にもなってご飯も炊けない?
野菜炒めもできない?
これは親が悪い。
11歳か12歳なら、体のすべての性能は出来上がっているはずなのだ。
この際しっかりと料理を教え込もう。
だいたい日本の男子は特に母親に甘やかされすぎる。
共働きの夫婦でも奥さんが家事の殆どを分担し、夫は仕事を口実にさぼってもあまり非難されない。
こういうことが未だにまかり通る日本の社会が悪い。
奥さんもフルタイムで働いているのに、休日に子育ての手伝いをしない夫も多いらしい。
もう30年以上前だけれど、ミュンヘンに行った時、現地の大学教授の家にご招待頂いたことがあった。
その方の奥様が日本人で、ドイツに華道を広める活動をしている。
そこに14歳の息子さんがいた。
日本ならば中学生?
お宅に着くとすっかりセッティングされて、沢山のお料理が並んでいた。
奥様の手料理だった。
食事が始まると奥様は全く動かない。
お客様のおもてなしはもっぱら男性の役目らしい。
ご主人はワインをワインセラーから運んでくる役目。
そしてメインのホストは、息子さんだった。
奥様は、私はこのお料理作ったからもう働かないのよと、悠然と座っていた。
ご主人は、息子さんが私達に飲み物や食べ物の注文を訊いてお父さんに伝え、それを取ってくる役。
私達はしっかり飲んで食べて笑っているだけ。
グラスが空になると息子さんが、次は何を飲むかと訊いてくる。
それは驚きだった。
会話にも加わって、楽しい時間を過ごした。
ドイツで長年仕事をしていた友人に話すと、それはドイツでも特別良い家庭のことだと言われたけれど。
日本の子どもたちがいつまでも幼いのは、親が子離れできないからではないか。
親がなんでも先回りしてやってしまえば、子供は楽だから動かない。
結果、共働きでも家事をしない夫が育っていく。
子供の時から簡単な料理や後片付けをやらせないと、奥さんから放り出される男性が増えてしまう。
休日にスマホ見てゴロゴロしているだけの男性が離婚されても無理はない。
自分が悪いなんて少しも理解していないのは、子供時代からそうやっているのが当然だったから。
何もしなくても許される宇宙一の幸せ者は猫だけ。
忙しかった頃、仕事に出かけようとバタバタしている時に猫がのんびり寝ているのが、どれほど羨ましかったことか。
そのくせ、私が出かけるのがわかって、わざとお腹が空いたふりをする猫。
冷蔵庫の扉を引っ掻いて餌よこせと言う。
今食べたばかりでしょう、忘れたの?
わかった、寂しいのね、我慢してね。
あなたのご飯のために働いてるのだからね。
こうして猫は何をやっても許される。
ミュンヘンでお呼ばれした家では猫を飼っていた。
きれいな三毛猫だった。
私が「おいで、おいで」と言うとご主人が笑う。
なぜかと言うと、南ドイツでは「おいで」は「おばあさん」のことだそうで。
私が唯一できたドイツ語が「おばあさん」だったとは。
ミュンヘンの公園を歩いていたら、向こうからシェパードを連れた人がやってきた。
すれ違おうというとき、飼い主が犬になにか言った。
すると犬は、耳を伏せ尾を下げて、私の傍らを忍び足で通り過ぎたのには仰天した。
敵意はありませんよ、ご安心してくださいと、言わんばかりに。
全くドイツ人って、なんでも完璧!
でも少し犬が可哀想。
私は大型犬が大好きで、彼らにも好かれる。
友達になれるのに。
だから世の中で一番偉そうなのは猫なのだ。
もう30年以上前だけれど、ミュンヘンに行った時、現地の大学教授の家にご招待頂いたことがあった。
その方の奥様が日本人で、ドイツに華道を広める活動をしている。
そこに14歳の息子さんがいた。
日本ならば中学生?
お宅に着くとすっかりセッティングされて、沢山のお料理が並んでいた。
奥様の手料理だった。
食事が始まると奥様は全く動かない。
お客様のおもてなしはもっぱら男性の役目らしい。
ご主人はワインをワインセラーから運んでくる役目。
そしてメインのホストは、息子さんだった。
奥様は、私はこのお料理作ったからもう働かないのよと、悠然と座っていた。
ご主人は、息子さんが私達に飲み物や食べ物の注文を訊いてお父さんに伝え、それを取ってくる役。
私達はしっかり飲んで食べて笑っているだけ。
グラスが空になると息子さんが、次は何を飲むかと訊いてくる。
それは驚きだった。
会話にも加わって、楽しい時間を過ごした。
ドイツで長年仕事をしていた友人に話すと、それはドイツでも特別良い家庭のことだと言われたけれど。
日本の子どもたちがいつまでも幼いのは、親が子離れできないからではないか。
親がなんでも先回りしてやってしまえば、子供は楽だから動かない。
結果、共働きでも家事をしない夫が育っていく。
子供の時から簡単な料理や後片付けをやらせないと、奥さんから放り出される男性が増えてしまう。
休日にスマホ見てゴロゴロしているだけの男性が離婚されても無理はない。
自分が悪いなんて少しも理解していないのは、子供時代からそうやっているのが当然だったから。
何もしなくても許される宇宙一の幸せ者は猫だけ。
忙しかった頃、仕事に出かけようとバタバタしている時に猫がのんびり寝ているのが、どれほど羨ましかったことか。
そのくせ、私が出かけるのがわかって、わざとお腹が空いたふりをする猫。
冷蔵庫の扉を引っ掻いて餌よこせと言う。
今食べたばかりでしょう、忘れたの?
わかった、寂しいのね、我慢してね。
あなたのご飯のために働いてるのだからね。
こうして猫は何をやっても許される。
ミュンヘンでお呼ばれした家では猫を飼っていた。
きれいな三毛猫だった。
私が「おいで、おいで」と言うとご主人が笑う。
なぜかと言うと、南ドイツでは「おいで」は「おばあさん」のことだそうで。
私が唯一できたドイツ語が「おばあさん」だったとは。
ミュンヘンの公園を歩いていたら、向こうからシェパードを連れた人がやってきた。
すれ違おうというとき、飼い主が犬になにか言った。
すると犬は、耳を伏せ尾を下げて、私の傍らを忍び足で通り過ぎたのには仰天した。
敵意はありませんよ、ご安心してくださいと、言わんばかりに。
全くドイツ人って、なんでも完璧!
でも少し犬が可哀想。
私は大型犬が大好きで、彼らにも好かれる。
友達になれるのに。
だから世の中で一番偉そうなのは猫なのだ。
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