2020年3月23日月曜日

顎が外れる

納豆ご飯を食べていた。
納豆というのは美味しいけれど、あのネバネバヌルヌルで始末が悪い。
最近は家からも出られずイベントは中止続き。
今まで忙しい生活だったのが本当に暇になったから、せめてご飯をゆっくり食べて暇をつぶそうと考えた。
噛む回数を数えながらのんびりとお昼ごはん。
ところが納豆の厄介なところは、噛もうと思うとヌルリと逃げる。
それをきちんと臼歯で捉えて噛もうとするのは中々難しい。
ぬめりがあるから、なんなく喉の奥へ入ってしまって、つい飲み込んでしまう。
顎関節は上下の動きは良いけれど、左右に動かすとちょっとしたことで具合が悪くなる。

やっと納豆を食べ終わって食事の後片付けをしていると、顎が微妙に痛い。
あれ、もしや・・・
鏡を見たら左の広角は上がっているのに、右の口角は下がってへの字になっている。
顔が歪んでしまったらしい。
本当にこんなことでかみ合わせが違ってしまうなんて。
そう言えば最近は人とおしゃべりすることがなくて、口の周りの筋肉が衰えているのかも。
自分で顔を両手で掴んで、ギュッと締めてみる。
少し痛い。
どうしよう、顎関節の歪みの治療はどこにいけば、いいのかな。

そこで原始人は考える。
これは自分で解決するしかない。
左右の顎を触ると、右側が少し痛い。
右足、右膝、右顎、痛いのはみな右ばかり。
一度大きく縦に口を開けると、動きはそれほど悪くない。
これは今のうちに元の位置に戻せるかもしれない。

何回か運動しているとやや痛みが収まって、そこでいつもの荒療治。
体を甘やかしてはいけない。
その後、牛肉を食べることにした。
良く噛んでいるうちに顎は元の位置に収まったようだ。

体のどこもかしこも故障だらけで、蝶番が緩み、崩壊寸前だけど、仕方がない。
長年使い古されても、車のように部品だけ取り替えるというわけにはいかない。
それでも、最近は遅めながら走れるようになってきた。
痛い膝を人工関節に交換すれば、そのうちマラソンを始められるかもしれない。

先日病院で処方された薬。
早くも2日目に効き目があらわれた。
まさかと思ったけれど、本当にそのまさか。
しかし、次の日に猛烈な足の攣りにあって、薬の副作用?これはやめようと思った。
それでも1週間ほど飲んだら、まさに奇跡!
メキメキと体全体が生き返ったようだ。

つい半月ほど前からなんとなく具合が良くなってきたのを感じた。
今年の冬は暖かかった。
それも良かったのかもしれない。
私は暑さに弱く、1年のうち元気なのは寒い時期。
それでもポンコツの体には寒さが堪えていたのかもしれない。
足の痺れは嘘のように消えた。
もともと極端に薬を飲まないから、飲むとえらく効くのだ。
今までなんにもしなかったのに急に治療が始まって、体がびっくりしたのかも。
ショック療法が効いた?
とうてい無理と思った片足立ちができるまでに回復した。

去年の暮にこの病院を訪れたのは、風邪のあとに咳だけ残り、コロナと間違えられてはいけないと咳のための治療をはじめたから。
そのときに喘息の検査をしたのも良かった。
医師はもしかしたらコロナを疑ったかもしれないけれど、肺はとてもきれいだった。
内蔵や骨はきれいなのに、なんで容姿がきれいでないのかと嘆きたくなる。
喘息の治療が思わぬところで良い方向に向かったようだ。
たまたま待合室で見かけた足梗塞のこと。
それで今回の治療につながってきたのは本当に幸運だった。

この1年半ほど、自分がよぼよぼのおばあさんになったと思って嘆いていたけれど、これで又、元気で陽気で獰猛な私に戻れるかな。
周りの人たちは戦々恐々、もう一度弱ってほしいと思うかもしれない。
みなさま、すみませんね。



















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