明日家を出発して北軽井沢で一泊、明後日北杜市高根町に向かう。
今年の八ヶ岳音楽祭のプログラムは
レスピーギ「ローマの謝肉祭」
フォーレ「レクイエム」
フランク「交響曲2番」
これでもかという名曲揃い。
指揮者は去年までの飯守泰次郎さんから矢崎彦太郎さんにバトンタッチ。
私は彼の指揮で弾くのは初めてなので楽しみにしている。
10月12日(月・祝)14時開演 八ヶ岳やまびこホール
明後日の午後練習が始まる。
毎年ヴィオラを弾かせてもらっていたけれど、今年はフランクの2番が中々難物なので、ヴァイオリンを弾いてほしい。
でも、フォーレのレクイエムはヴィオラが重要な役割を持っていて、ヴィオラの戦力にもなってほしいと・・・こんなよれよれのおばさんに何を期待しているのかと。
どちらもいい加減にこなせるという便利屋さんだから、いかにも弾けているように見せかけてその実、内心アタフタ慌てまくっている。
楽譜が届いたとき、フォーレのヴィオラ譜をパラパラっとめくってみたら案外簡単そうに見えたので、昨日まで他の曲にかかりっきりになっていた。
12月のロンドンアンサンブルのエルガ-「エニグマ(謎)変奏曲」が初めての曲なので、文字通り譜読みと分析(謎とき)に勤しんでいた。
ところが昨日初めてフォーレと向き合ってみたら、いやいや冷や汗タラタラ、意外と難しかった。
特に16分音符が延々と続く箇所があって、チラッと見たときにはそれほど難所とはおもっていなかったのに、敵は自分自身にあった。
弾き始めて2行目くらいになると、すっと瞑想状態に陥る。
目が良く見えないので、途中からオタマジャクシが5線紙の川を游ぎ始める。
成長してカエルになって跳んでしまう。
段を間違えそうになる。
思わぬ伏兵にいまパニックになっている。
弾くこと自体がそれほど難しいわけではないけれど、臨時記号を間違えそうで、どれほど練習しておいても目が良く見えないので恐ろしい。
フォーレ「レクイエム」はヴィオラの魅力をたっぷりと聴かせる。
普通オーケストラの曲でヴィオラはさほど目立たないけれど、この曲はヴィオラのあの独特の音域と音色が大活躍。
人の声ならアルトの音域で、重厚で深みのある音色はレクイエムという曲の性格にも合っている。
オーケストラでこの曲が演奏されるときには、いつもヴィオラが羨ましくてたまらなかったから、今回はヴィオラを弾かせてもらえてラッキー!と思っていた。
しかし・・・この瞑想状態はいかがしたものか。
元々瞑想状態に入るのはお手の物。
ストンと夢の世界に行ってしまえるのが仇となって、今回、このページを弾き始めたらステージで寝てしまわないだろうかと、たいそう心配している。
練習に入ると超ハードスケジュール。
本を持って行こうと思っているけれど、おそらく読むヒマなんてない。
数キロ痩せて帰ってくる・・・なんてことはない。
たぶん皆と一緒だと楽しくて食べ過ぎて飲み過ぎて、あ~あ。
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