2017年2月11日土曜日

気は確か?

昨日は雪でも落ちてきそうな寒さ。
荻窪の、とある豪邸に集まった美女5人。
恒例の弾き合い。

この家は、先ごろ広すぎる部屋を減築してもなお余りあるほどのスペースで、家具調度品も素晴らしく美しい。
そこに愛犬と二人で住む人は、改築の疲れで去年は調子が悪そうだったけれど、すっかり落ち着いているように見えた。
ブリーダーで繁殖用に使われていて、年を取ってお役御免となった犬を引き取って飼い始めた。
去年連れてこられた時には、毛並みも悪くていかにも苦労した感じだったのが、今や貴婦人のように美しいワンちゃんになった。
濃い目のミルクティーみたいな色で、可愛がられている様子がありありと感じられる。
良かったねと皆に撫でられて、嬉しそうにしている。
人も犬も顔色良く、幸せそうで良かった。

3人はピアニスト。
2人は弦楽器奏者(ヴァイオリン・ヴィオラ)
本当はもう一人、ソプラノ歌手がメンバーなので、全員集まれば6人。
昨日は一人お休み。

今年初めての研究会で、バッハ、ラヴェル、シューマンなど、相変わらず盛りだくさんのプログラム。
私はといえば、まだプロコフィエフしか弾けるものがない。

この3人のピアニストたちが曲者揃い。
学生時代から優等生で鳴らした3人だから、良き友でもあるけれど良きライバル同士。
本当に恐れ入るのは、私たちは同級生で同い年で私はギブアップ間近なのに、衰えを知らない猛者ばかり。
家主のOさんは去年はなかなか時間も体力もきつかったようだけれど、すっかり回復したのは音で分かった。
音に張りがある。
表情が生き生きしている。
ヴィオラのFさんとシューマンを演奏。

私は相変わらず相棒のSさんと。
彼女は超真面目人間で、昨日も私とのソナタの他にもう一人のNさんの弾くラフマニノフのピアノ協奏曲のピアノ伴奏もして、その上ラヴェルまで。
ほんとにピアニストって連中は、疲れを知らない。
しーんじられなーい!!!

そしてNさんは果敢にラフマニノフに挑戦!
スケールの大きな華やかな演奏スタイルは、学生時代からの彼女の持ち味。
美人で頭が良くてピアノが上手ければ、怖いものなし。
6月の本番に向けて練習する姿は、すさまじい集中力を見せつける。
気は確か?と言いたくなる。

3人ともいまだに進化し続けているのが恐ろしい。
この人たちは化石になってもきっと、ピアノを弾き続けるにちがいない。
幸いサンサーンスに「化石」という曲もあることだし。
うーんと、あれはシロフォンのソロでしたっけ?
記憶が定かではない。

終わると近所の中華料理店へ。
狭い店内は15人ほどでいっぱいになってしまう。
そこで一人奮闘するご主人の腕はぴかいち。
他では味わえないほどの腕前なので、もう少し広いお店ならとは思うけれど、一人で集中して料理している様を見るとほかの人の立ち入るスキはない。
開店と同時に店内はお客さんでいっぱいになる。
近所の人が料理を持ち帰る。
昨日食べたメニューは
お豆腐の炒め物
青菜の炒め物、
酢豚
春雨のピリ辛ひき肉炒め
餃子 
カキのピリ辛炒め
店内で聞こえてきた、ここの春巻きは癖になるとの声を聞いて
春巻き

もう少し食べたかもしれないけれど、記憶にございません。
「年だからねえ、記憶にないよ」という石原元都知事の言いぐさを真似して。
それにしても東京の中枢を牛耳っていた往年の政治家が、あんな卑怯な言葉を吐くとは。



















0 件のコメント:

コメントを投稿