2017年4月22日土曜日

まだまだハリー・ポッター

もう何年になるのか、ハリー・ポッターを原書で読み始めて。
1つの章を2回に分けて、1か月2回のペース。
先生のルースさんは現役のオーケストラプレーヤだから忙しい。
時々イギリスへ帰ってしまう。
時々長い演奏旅行で留守になるから、ひと月1回になったりする。
そのうえ私がさぼりたくなって、目が悪いとか忙しいとか理由をつけては休む。

今読んでいるのは5巻で、38章まであるから月2のペースでも76回のレッスン。
1年は12か月だから読み終わるのに6年余りかかることになる。
私も息が長いけれど、へたくそな朗読を聞かされ頓珍漢な質問をされるルースさんの忍耐力には、シャッポを脱ぎます。
もうすぐ5巻が終わる。
今日の章は特に涙なしには読めなかった。
ハリーの名付け親であるシリウスが死んでしまったのだ。
不思議なことに今朝予習をしていた時、急に電子辞書が動かなくなった。

最初は電池切れかと思って、新しい電池をいれてみた。
それでも電源が入らない。
予習はほぼ終わっていたからレッスンに支障は出なかったけれど、シリウスが死んだ場面で電池切れとはタイミングが合いすぎる。

この場面、たぶん作者のローリングさんが泣いたという箇所だと思う。
私も何回読んでも悲しくて泣いてしまった。
レッスンの初めにルースさんに、悲しくて泣いてしまうから読めないのといったら、冷静なイギリス人らしく、フフンと言った。
なんら同情の持ち合わせもないらしい。
私は感情移入過多な日本人、彼女は論理的な西洋人。
この組み合わせ、上手くしたものだわ。

この先今のペースで読み進めていくと、残すは2巻だから長さが同じとして計算すると、後12年かかる。
私はインドへ旅行に行ったときに現地の占い師から言われた死亡年齢が、後13年後に来る。
おやおや、死ぬまで読み続けることになるのかしら。
読みおおせないかもしれない。
しかも、なんの役にも立たないのに。

読み始めてから英語が喋れるようになったとか、外国人の話すことを聞き取れるようになったとかは一切ない。
ただ、楽譜を読むように英語の単語を見ると、発音できる。
それだけ。
ルースさんはいつも発音をほめてくれる。
それは私が理解しているわけではなくて、書いてある単語を音的に再現できるというだけのこと。
結局音符を見て音が出せるのと同じことで、言語的に理解してはいない。
けれど、最近は時々日本語に訳さなくても、そのまま理解できるようになっているのは、多少の進歩かとも思う。

そんなわけで、私の実りのない勉学はまだ続く。
死の寸前までやることがあるのは実にめでたいというか、かったるいというか。
そろそろ手を引きたいけれど、事を始めると最後まで完結しないと気が済まないという厄介な性格だから、やめられない。
本当のところ面倒になってきている。
目は良く見えないし。
早いとこボケてしまった方がよさそうだ。

電子辞書はアマゾンに注文したら、明日にも届くらしい。
便利な世の中になって助かっている。
次の巻にいくので、電子書籍の印刷の用意もしないと。
と言うのは、原書の文字が細かくて見えない。
せっかくタブレットにダウンロードしてもらって大きな字でスイスイ読んでいたのに、私がさわるとタブレットが壊れるという超常現象がたびたび起きて、只今中断。
それでパソコンにダウンロードして、それを大きな文字にしてもらったものを印刷して、今はそれを読んでいる。
文字を大きくしたのでページ数は膨れ上がって、たくさんのインクと紙が必要になる。
時間もかかる。
準備と覚悟がいる作業なのだ。

ハリー・ポッターを読み終えたときにカクンと首を垂れて、ああ、面白かったと言って生涯を終わるなんて素敵じゃないですか。
























6 件のコメント:

  1. タブレットの電子書籍、文字を拡大すると、英語だとページが文字が自動調整されてそのまま読めますが、日本語だと指で画面を動かさないと全部が見られないですね。日本語の本はページをそのままPDF化している感じ。
    最近夢枕獏の「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」の1巻めを文庫本で読んで、その後最後の4巻めまでタブレットで。 文庫本だと暗いところだと読みにくくなってきたということです。あーあ。

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  2. なるほど、英語はそのまま読めますね。今のところ日本語を読んだことがないので、気が付きませんでした。

    夢枕獏お好きですか。
    私も大好きですが、「沙門空海~」は読んだことありません。
    面白そうですね。
    本は中々読めなくなりました。途中でなぜか目がかゆくなるんですね。
    情けない。

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  3. 映画『空海―KU-KAI―』が来年公開されると聞いて、その原作(夢枕獏)を読みたくなったわけです。
    日中合作で、中国語のタイトルが『妖猫伝』だそうです。 空海と猫のとりあわせって何だろう、となって。
    面白かったですよ。唐時代の中国での話なので漢字が多くて、タブレットの方が読みやすいと思いました。

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  4. 『妖猫伝』とは聞き捨てならぬ。なぜ空海が猫と?
    映画が公開されるのは来年、というと、それまで覚えていられるかどうか。
    中国語なら中国人の友人と見にいけますね。
    孫悟空も一緒に行ったら面白かったと言ってましたから。

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  5. 西遊記、中国の方と行ってくださったんですか。ありがとうございます。
    空海の映画は、すみません、日本は再来年公開でした。今撮影中なんだそうです。

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  6. 再来年とはちと遠い。忘れそうです。
    とりあえず獏さんの本でも探してみましょう。

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