2017年4月26日水曜日

浮世離れ

明日から北軽井沢へ。
別荘の持ち主のノンちゃんが行くというので、毎度のことながら腰巾着になって連れて行ってもらうことにした。
車の運転は私だから連れて行くのは実際は私なんだけれど、宿主のおもてなしと森の生活を満喫してくる。

車付きの腰巾着は、お誘いがあれば尻尾を振って喜んでついていく。
ノンちゃんも足が確保できて楽というわけで、利害関係が一致。
二人ともおおらかと言うかのんきと言うか、どちらも天然だから申し分ない。
それでもノンちゃんは人形つくりの世界では世に知られた人だから、仕事や人としてのありかたは本当にきっちりしている。
ただのだらしない私とは大違いなので、私はひたすら彼女を尊敬している。

時々怖い人になる。
世の中の理不尽さに対しては、本気で怒る。
ただのやさしいおばさんではない。

先日追分に住む友人から、この季節は気持ちがいいよと聞いたので楽しみにしている。
北軽井沢は追分よりも更に標高が高い。
山登りをしていかないといけない。
夏でも東京とは10度くらいの気温差も珍しくはない。
特に朝晩は冷える。
寒いところが好きなので、とてもありがたい。
秋口などは震えることもある。

なによりも余計な音がないのが一番良い。
風の音、せせらぎの音、たまに動物や鳥の声。
森の中の夜中は、怖いほどの静寂。
時々小動物が雨戸のシャッターに当たってガタンというと、とび上がるほどの大きな音に聞こえる。

今回の目的は夏のコンサートをどうするか決めることにある。
去年まで「ルオムの森」のオーナー夫妻及びスタッフの協力を得て、実現できたけれど、毎度毎度お世話になるのは心苦しい。
特にキャンプ場は夏がかき入れ時だから、猫の手もかりたい忙しさ。
そこへ本物の猫が行ってヴァイオリンなど呑気に弾いているのは、迷惑この上ない。
とはいえ音楽会は、オーナーの明美さんが言い出しっぺではあるのだけれど。
オーナー夫妻は、なんとか地元の人たちとキャンプ場のお客さんに喜んでもらいたいのと、北軽井沢を文化的に発展させたいという試みとして音楽会を開きたい。
私たちは音が出せるならどこへでも行くという、これも利害関係が一致したというわけで、連続演奏会を始めた。

村には著名な文化人も住んでいる。
詩人の谷川俊太郎氏が私たちがリハーサルをしているところにフラッと現れて、聞いてくださっていたらしい。
教えてもらえれば握手してもらったのに。

文化人と言えばノンちゃんも、庭続きに住むお隣の二人も素晴らしいキャリアの持ち主で、彼女たちの知人もたくさんいる。
しかも揃って料理上手。
毎晩、夕飯が楽しみで。
しかし、同居人たちは厳しい。
次はあなたが料理するのよ、と言われる。
と、とんでもない、私の料理など食べたらひきつけを起こすから。
キャッツフードでも開けて食べてちょうだい。

キャッツフードと言えば、先日英語の先生のルースさんが故郷に帰るからお土産は何がいい?と言われた。
イギリスならきっと猫のカードなど素敵なものがあると思って、きれいなカードがほしいと言ったらお土産をいただいた。
イギリスではあまり可愛い猫のカードは見かけなくてと言い訳しながら渡されたのは、フィリックス猫のパッケージのクッキー・・・の様なもの。
開けてつまんで食べようとしたら、なんだか大きさも形も変。
良く見たらキャッツフードのカリカリだった。
危ない危ない!うっかり食べるところだった。
彼女はキャッツフードだって知っていたのかしら。
うちの猫は大喜びだったので、ま、いいか!
















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