2019年8月18日日曜日

夜討ち朝駆け

せかせかした生活は相変わらずのこと。
北軽井沢のコンサートへは明日夕方出発。
都内で音楽教室のアンサンブルの指導が終わるのが17時。
そこから上野に向かい、コンサートの共演者を拾って一路北軽井沢へ車を走らせる。
夜のドライブは暗いから大変かと思うけれど、一概にそうとも言えない。
山道では対向車のヘッドライトが見えるから、カーブの具合や車の来ることがわかって逆に楽なこともある。
ただし、山道で一番つらいのは霧。
濃霧の中で道路の白線を頼りにひたすら車を走らせる心細さ。
それでも運転が好き。

目的地に着くのはたぶん21時ころ。
都会での21時はまだ宵の口だけれど、山の中の21時は本当に真っ暗なのだ。
家のドアにたどり着くまで、ほとんど足元も見えない。

夜空がきれいだと思うでしょう?
ところがギッチョンチョン、見えないんだな、これが。
木々がすくすくと伸びて、葉が空を覆い隠してしまうから星がよく見えない。
いつでも、昼間でもなんとなく暗い。
暗いのは嫌ではないかと思われるかもしれないけれど、空気が清浄で全ての色が柔らかく調和していて、それはそれはきれいなのだ。
自宅にいると喉がイガイガして咳が出るのに、あちらに行くとピタリと治まる。

山を降りるときには都内が混まないうちに到着したいので、朝3時とか、目が覚めたら出発することにしている。
先日も朝4時ころ出発。
玄関の灯りだけで後は真っ暗な森。
しばらく佇んで周りを見ていた。
私は臆病な方で、けっこうお化けが怖い。
それでは鏡が見られないでしょう?とお腹のなかで言わなかった?
言ったでしょう、あなた。

早朝出発した時の森の様子はとても穏やかで深い眠りに就いているようだった。
少しも怖くない、少なくとも都会の暗闇のほうがよほど怖い。
走り出すと少しずつ明るくなっていくのもうれしい。

今回はコンサートでバタバタするし、宿泊する人もいるので、猫はお留守番。
迷ったけれど、私以外の人には全く懐かない猫なので、そちらのストレスのほうが置いていかれるよりも辛いと思うので3日間ほど孤独に暮らしてもらう。
餌や水、トイレの世話だけすればなんとかなるのが猫。
そのかわり、帰宅したときに猛烈に怒られるのを覚悟しないといけないけれど。
犬はそうはいかない。
毎日決まった時間散歩させたりけっこう世話が大変らしい。

森の中の一軒家で暮らすとなると、番犬としていぬを飼うことも考えている。
私が気に入っているのはジャックラッセルテリア。
顔が少しだけ長くて筋肉質の短めの手足。
なんとも愛嬌があって、ずっと前から飼うならあの犬種と思っていた。
ところがそのことを人に話すと皆反対する。
なんでかと思ったら、とても活発で運動量が多いこと。
性格が頑固なこと、力が強いなど、本当は美点なのに高齢者には扱いが大変ということで、反対されるらしい。

数日前にも長毛のジャックラッセルテリアを連れていた人がいたので、話を訊いてみたらやはり皆の言う通り、とても扱いにくいと言う。
そうかなあ、でも、もし犬を飼うならこの種類がいいなあ。
ただでさえ足が痛いのに、活発な犬を飼うのは自殺行為かもしれないけれど、一度だけでも犬と暮らしたい。
しかも私の年齢では子犬から飼うのは無理というもの。
犬が先に死んで私が後を追うというパターンでないと、残された犬が可哀想。
施設からもらうにしても年齢制限に引っかる。

雑木林の中で犬と一緒に暮らすのは夢。
夢見るとたいていの事が現実になる私としては、どこかで私と同年齢くらいの犬と遭遇するかもしれない。
それでも猫の束縛の無さと自分自身の自由を捨てる気にはなれないので、やはり犬は無理かなあ。
今日も散歩途中の犬を触らせてもらってうっぷんを晴らすのであった。

犬のいない森のなかの生活は明日からたったの3日間。
犬はいなくとも、大きな二足歩行の動物が3頭、我が家に宿泊する。
小さい家にひしめきあってドタドタとにぎやかに暮らすことになる。
コンサートが終わればそそくさと戻る。
なんで夏の暑さを避けるための家から、暑さマックスの都会に戻らないといけないのか、私は理解できない。
しかもその後も秋にならないとゆっくり滞在できない、なんでなの?

そりゃあ、お前さん自分で好き好んでやってるんだろう(天の声)










































2 件のコメント:

  1. 念願の犬との生活を考えたときに、うちもジャックラッセルテリアを飼うことを考えましたが、犬飼い初心者にはハードル高そうであきらめました。
    留守中にワンコが、ジャンプして炊飯ジャーを開けて、中のご飯を食べることを想像したら。ジャックラッセルテリアの身体能力はそのレベルです。
    犬を飼うなら、トイプードルかミニチュアシュナウザーがお奨めなのは、抜け毛が少ないから、もあります。
    まあ猫でも犬でも、飼うきっかけで飼い主はなんでも頑張ってしまうものですが。

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  2. ほ~お!ジャックラッセルテリアってそんなにすごいんですか。
    ミニチュアシュナウザー、お宅のジュニアくん見ていて可愛いなあと思っていましが、ジャックラッセルが頭からどかなくて。
    足腰弱ってきた今頃になってワンちゃん買いたいという気持ちがどんどん高まって、困っています。
    当分、猫で我慢我慢。

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