2019年8月11日日曜日

心太

1ヶ月前にもなるかと思うけれど、右足首を捻挫した。
それ自体はほんの少しひねったくらいだから、大事ではなかったのに、私の天の邪鬼な根性が災いして一向に良くならない。
痛いにも関わらずウオーキングをやめなかった。
筋肉が落ちるといけない、その方が治りが遅くなると言うような勝手な理屈で、せっせと歩いていたら、足首に水が溜まるようになって足が痺れる。
痛みもひどくなるし北軽井沢の家の片付けで階段を何回も上り下りしていたら、根性だけではどうしようもなくなって、足首が妙に太くなってしまった。
これはもう足首を安静にしないといけないと、やっと気が付いた。

それにこのところの暑さ!
尋常ではない。
外に出たらたちまち焼豚になってしまう。
誰かが美味しいと言って食べてくれるなら往生のしがいもあるけれど、毒がありそうだといってカラスにも野良猫にも敬遠されて野垂れ死ぬなら、生きてきた甲斐もない。

というわけで、家の中で無聊をかこつことが多かった。
考えることは3度の食事のみ。
運動をしないからと言って1食抜かすなんて耐えられない。
昨日の昼間は友人と音合せをしていたので、久しぶりにランチの美味しいイタリアンに行った。
美味しくて量が少ないイメージだったのに、厨房のスタッフが変わったらしい。
ものすごくボリュームが有るのにはびっくりした。
昭和生まれにつき食べ物を残すことはめったになく完食。

夜はその代わり豆腐だけにしたのに、今朝の体重計は故障していたらしく、1キロ増加。
いや、そんなはずはないと思って再度挑戦するが、あえなく撃沈。
体重が増えるときは、ある日突然くる。
毎日変わらないからと油断していると、えっ!あっ!えっ!となる。
それが今朝だった。

朝食は毎日ほぼ変わらず。
豆乳をベースにした野菜と果物のスムージー、トースト1枚、卵かハムなどの肉類、紅茶かコーヒー。
昼からがダイエットの勝負。
昼食代わりに心太を食べることにした。
とりあえずたんぱく質だけでも補給と、骨付きラム肉を一つ追加
夕飯はよもぎ豆腐というものを買ってあるので、それ1丁にしよう。

高校時代、同級生の別荘が千葉の海辺にあって、10日ほど滞在させてもらった。
小さなボストンバッグに着替えと水着を詰めて「千葉の海に行きま~す」と家を出た。
母はふーんと言った表情で、誰の家に、いつまで、何処に?とか一切訊かない。
今のように携帯などなかったのに、いざというときどうやって連絡しようとか考えてもいないようだった。
それはとても自由で良かったけれど、もう少し心配してくれてもと物足りない。

海辺での毎日はとても楽しかった。
毎日泳いで夜はおしゃべりに花が咲いて。
私達が学校の側でよく食べた心太の話をしていたら、友人のおばさまが話に入ってきた。
「心太?それはまた鄙びたものを食べるのねえ」
私は鄙びたがわからず「萎びた?」と聞き返す。
「萎びたではなくてね、鄙びたっていうのは田舎風と言う意味なのよ」
ほう、鄙びたとは、なにか優雅な響きではないか。
言葉を一つ覚えた。

あ、それで心太のこと。
昼食を抜こうと思って心太を食べたけれど、やはり食事ではなくおやつという感じだったので、脳が覚えなかったみたい。
昼食時間をしばらく過ぎた頃、お昼ごはんどうしようかな、あまりお腹も空いてないけど軽くお蕎麦でも食べようか。
インスタントのどん兵衛を取り出して賞味期限を確かめた。
もうすぐ期限切れだからこれにしよう。
食べながらはたと気がついた。
お腹が空いていないわけだわ、さっき心太食べたのだから。
ダイエットのせいで1食余計に食べちゃった。

なにか今日宅急便が届くはずと思っていたら、佐川急便さんからの電話。
お届けの荷物が時間内に配達できないので、申し訳ないですがお待ち下さい。
宅配のお蕎麦が届くのは今日だった。
しかも昼食に食べようと午前中指定にしたのに、さっきどん兵衛食べて損したなあ。
蕎麦や心太みたいなツルツルしたものばかり食べていたら、スーパーで思いっきり大きなステーキ肉を買ってしまった。
じつは私肉食獣、猫ですから。



































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