2010年2月10日水曜日
猫魔さんモンゴルへ行く その3
夜中に目がさめた。頭のすぐ上で馬のいななきと人の声がする。外にだれかいるようだ。こんな近くに馬が居るのかと驚いて外に出てみると、近くには誰もいない。ずっと遠くに馬の群れと馬方さんたちが居る。そうか、あまりにも空気が澄んでいてあたりが静なので、あんな遠くの音もすぐ近くに聞こえるんだ。空を見れば、満天の星。 私の護衛をしているモンゴルの少年たちと、すぐに仲良くなった。数の数え方を教えてくれて、私が言い間違えると、大喜び。休憩時間にはオセロゲームを教えると、すぐにうまくなる。特に頭が良い子がいて、年齢を聞くと17歳。素朴でやさしく、そして、勇敢。さすが、チンギス ハーンの国の人々ですね。食事は相変わらず羊。でも、コックさんが色々アレンジしてくれる。馬より先にトラックが野営地まで行って、食事の用意をするのだが、のんびりしているので私たちが到着しても、火がおきてなかったりすることが多い。せっかちな日本人たちはせっせと手伝う。火をおこすのに草原の風まかせなので、団扇を取り出した人がいた。こうやって仰ぐのだと見本にぱたぱた。でも、モンゴル人は笑いながら、ゆっくりと左右に。それから、火おこしは日本人の役割になった。
2010年2月9日火曜日
猫魔さんモンゴルへ行く その2
次の朝、バスでゲルむらまで移動。羊やらくだにいちいち感激する。ゲルの内部は広く、美しい。真ん中に大きなストーブと煙突。刺繍で飾られたベッドなど。ここを出ると、お風呂もシャワーも使えないし、トイレも無い。しかし、心配してきたことは、すべて無用でした。大草原の真ん中で(どこも真ん中なのだ)のトイレはすごく気持ちが良くて、シャワーなんか必要じゃないし、ついに、歯も磨かなくなってしまった。ゲルの次の日から、いよいよ、馬での移動が始まった。モンゴルの馬はあまり人になれていないので、一人で触らないようにと注意される。鞍は立ち鞍。木でできた鞍の上に立ったまま乗る。これが、意外と快適でした。初めての日、あまりのうれしさに、初心者のくせにさっさと先頭きって走っていたら、早速要注意人物になってしまい、モンゴル人の少年2人に挟まれて走るはめに。伴走のトラックが先回りして、食事用意がしてある。これが、本格的なフルコースで、草原にじゅうたんと白いテーブルクロスが敷かれ、ナイフとフォークがセットされて、レストランそのままの料理が出る。羊がメインだけど、大草原では、羊臭さも風に乗って、飛んでしまう。 夜は自分たちでセットした2人用のテントでやすむ。体が温まってくると、さっきは気にならなかった羊のにおいが、体から立ち上ってくるのがおかしかった。その夜、大流星群の予想された日だったのに、モンゴルの夜はいつまでも明るく、つかれた私たちは、ついに待ちきれず眠ってしまった。
猫魔さんモンゴルへ行く その1
このバランスの素晴らしさ。それにこのハンサムなお顔。よん様は目じゃない。私の友人に殺されそうだけど。
私の夢はモンゴルの大草原を馬で駆け抜けることだった。それを実現するために、乗馬を始めました。勿論馬が大好きだったからでもあるけれど。木曽馬がモンゴルの馬に似ているというので、木曽馬牧場に行って訓練したり。
そして、まだ、40鞍しか乗っていなくて、駆け足がやっと出せるレヴェルでモンゴルツアーに参加。15人ほどの参加者に馬が30頭、数人の馬方さんにツアーガイド、トラックが一台に数人の料理人、けっこうな大所帯になりました。名古屋空港に集合、話を聞くと私だけえらい初心者で、ほかの人は200鞍以上のベテランばかり。早くも暗雲たちこめる事態に。北京空港で乗り継いだあと、真夜中のウランバートル空港へ。上空から見ると、真っ暗な中、ポツンと赤いランプが見える。まさか、空港とは思えないのに、実はそうだったのです。続きは又この次に。
私の夢はモンゴルの大草原を馬で駆け抜けることだった。それを実現するために、乗馬を始めました。勿論馬が大好きだったからでもあるけれど。木曽馬がモンゴルの馬に似ているというので、木曽馬牧場に行って訓練したり。
そして、まだ、40鞍しか乗っていなくて、駆け足がやっと出せるレヴェルでモンゴルツアーに参加。15人ほどの参加者に馬が30頭、数人の馬方さんにツアーガイド、トラックが一台に数人の料理人、けっこうな大所帯になりました。名古屋空港に集合、話を聞くと私だけえらい初心者で、ほかの人は200鞍以上のベテランばかり。早くも暗雲たちこめる事態に。北京空港で乗り継いだあと、真夜中のウランバートル空港へ。上空から見ると、真っ暗な中、ポツンと赤いランプが見える。まさか、空港とは思えないのに、実はそうだったのです。続きは又この次に。
春は名のみの・・・
光が満ちてきました。
石激る(いわばしる) 垂水の上のさ蕨の 萌えいずる春になりにけるかも 志貴皇子
この時期、かならず口ずさむ万葉集の中でも一番好きな句です。 朝の散歩に出たら、毎回お目にかかるカラスの夫婦のほかに、名前がわからないけれど、雀より少し大ぶりのつがいの小鳥、それに鴨のつがい、全部寄ってきてなんだか幸せ。すぐ近くの高校の入試だか説明会だか、父兄と子供とゾロゾロ歩いているので、避難してきたみたいです。六羽と一人しばらく日差しの中で小川の水音を聞きながら、ゆったりと過ごしました。河津桜が咲いています。
以前ヴァイオリンを教えていた大学生が、卒業と就職の報告に来ました。バレンタインデイが近いので、逆チョコレートをもらって、うれしい。今どきの男性は気がきくのね。中高年のおとうさんたち、ぼんやりしないでね。
石激る(いわばしる) 垂水の上のさ蕨の 萌えいずる春になりにけるかも 志貴皇子
この時期、かならず口ずさむ万葉集の中でも一番好きな句です。 朝の散歩に出たら、毎回お目にかかるカラスの夫婦のほかに、名前がわからないけれど、雀より少し大ぶりのつがいの小鳥、それに鴨のつがい、全部寄ってきてなんだか幸せ。すぐ近くの高校の入試だか説明会だか、父兄と子供とゾロゾロ歩いているので、避難してきたみたいです。六羽と一人しばらく日差しの中で小川の水音を聞きながら、ゆったりと過ごしました。河津桜が咲いています。
以前ヴァイオリンを教えていた大学生が、卒業と就職の報告に来ました。バレンタインデイが近いので、逆チョコレートをもらって、うれしい。今どきの男性は気がきくのね。中高年のおとうさんたち、ぼんやりしないでね。
2010年2月8日月曜日
ノーノー、テノール
オペラだけはS席で観ることにしています。ミラノのスカラ座の日本公演でフィガロを観に行った時、チケットをけちって、(語呂があいますね。)一番安いのを買ったら遠すぎて、なんかテレヴィで見てるみたいだったので、それからは無理して高い席を買うようになりました。あるときドレスデン歌劇場の魔笛を観に横浜の県民ホールへ。存分に楽しんで表へ出ましたが、乗り物に乗ると余韻が消えてしまいそうで、桜木町までブラブラ歩くことにしました。表には歌劇場の団員を乗せるためのバスが止まっています。すでに、出番の終わった歌手たちが乗り込んでいました。しばらく行ってから信号待ちをしていると、むこうから血相を変えた外人が一人。いきなり、シルクセンター、シルクセンター、オペラ、オペラとわめくので、これは、県民ホールを目指しているのだなと解りました。会場の県民ホールはシルクセンターの隣ですから。声から察するに歌手に違いない。それで、彼が出番が終わったあとちょっと外出して、バスに乗り遅れそうになっているのだと思ったので、「ああバスに乗るのね」といったら「ノーノー、テノール、テノール」と言ったのです。そのときはぽかんとして、とにかく、行き方を教え、彼は走り去っていきました。そうか、自分はバス歌手ではなく、テノール歌手だと言ったのだとわかるまで、数秒かかりました。それから大笑い。ドイツ語で乗り物のバスはブスですね。ちょっと、言いにくい。
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