夜中に目がさめた。頭のすぐ上で馬のいななきと人の声がする。外にだれかいるようだ。こんな近くに馬が居るのかと驚いて外に出てみると、近くには誰もいない。ずっと遠くに馬の群れと馬方さんたちが居る。そうか、あまりにも空気が澄んでいてあたりが静なので、あんな遠くの音もすぐ近くに聞こえるんだ。空を見れば、満天の星。 私の護衛をしているモンゴルの少年たちと、すぐに仲良くなった。数の数え方を教えてくれて、私が言い間違えると、大喜び。休憩時間にはオセロゲームを教えると、すぐにうまくなる。特に頭が良い子がいて、年齢を聞くと17歳。素朴でやさしく、そして、勇敢。さすが、チンギス ハーンの国の人々ですね。食事は相変わらず羊。でも、コックさんが色々アレンジしてくれる。馬より先にトラックが野営地まで行って、食事の用意をするのだが、のんびりしているので私たちが到着しても、火がおきてなかったりすることが多い。せっかちな日本人たちはせっせと手伝う。火をおこすのに草原の風まかせなので、団扇を取り出した人がいた。こうやって仰ぐのだと見本にぱたぱた。でも、モンゴル人は笑いながら、ゆっくりと左右に。それから、火おこしは日本人の役割になった。
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