2010年2月21日日曜日

ロマンチック街道 その1

「ドイツに行きませんか」誘われてことわるような人ではありません。猫魔さんは二つ返事で快諾します。みゆきさんとそのママの3人旅が始まりました。みゆきさんは某大学の学長秘書。よほど有能でなければ務まらないポジションだと思う。彼女がすべてのアレンジをしてくれるので、猫魔さんは運転を頑張れば良いだけ。フランクフルト空港からレンタカーで外に出た頃にはすっかり日も暮れて、今みたいにカーナビなんて無かったから、どちらが西やら東やら。とりあえず、走り出す。その内標識が出るだろう。あれっ、今信号赤だった?信号機が日本より低めなので、信号機の存在に危うく気がつかないところだった。向こうから自転車が来る。とりあえず、道を聞こう。自転車の男性はクルッとUターンをすると、付いて来いと言う。全力で先導してくれて、この辺だと言って去っていってしまった。ホテルの場所を地図で確認していると、窓をノックする人がいて、  ちょっと、待っていなさい。この辺は一方通行だから、確かめてきてあげる。 と言って連れの女性をその場に残し、歩いて探してきてくれた。なんという親切さ。翌朝ホテルの窓から見下ろすと、背の高い素敵な男性ばかり。これだけでも、ドイツに来た甲斐があったというものだ。女性はロングのタイトスカートに、お尻まで届きそうな深いスリットが入っていて、後ろから見ると長い足がもろ見える。その頃の流行だったのですかね。駐車場が無いので、路上駐車をしていたが、朝、車に行くと駐車違反の切符が切られていた。ホテルマンは捨ててしまえといって、ヒュッと破くまねをする。ここは逃走することにする。ドイツ人の親切さは尋常でない。レンタカーの受付でもたもたしていると、ずらっと長い列が出来てしまったので、私たちは後ろに回ろうとすると、構わないと言ってキチンと行列をしている。誰一人イライラした様子を見せない。背筋を伸ばし、静かに並んでいる。おそれいりました。

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