2010年2月22日月曜日
ロマンチック街道 その3
借りた車はゴルフ。アウトバーンをすべるように走る。時速制限が無いので、180キロまでだしてみる。それ以上はちょっと勇気がなくて出せない。コンスタントに160キロで走る。後ろからベンツが猛烈なスピードで追い越してゆく。今はドイツでも時速制限をするようになったと聞く。そのため、逆に事故が増えたらしい。制限時速よりマナーを徹底すべし。驚いたのは制限の無いところでは猛スピード、だが、工事やなにかで制限50キロとなると、完璧に全員が制限を守ること。それは、見事だった。日本は制限ばかりで、誰も守らない。 時々、アウトバーンを降りて川に沿って進むと、葉の裏が白い木が沢山あった。風で葉の裏がチラチラと翻ってきれい。川岸のベンチで休む人、散歩する人、のびやかな田舎の風景。アウトバーンに戻ってサービスエリアに入ると、ヤーパン、ヤーパンのささやき声がする。今から30年以上前だけど、そんなに日本人が珍しかったのかなあ。時々コーリアと言うから、ナイン ヤーパンと訂正しながら進む。ホテルで朝食のパンとハムを失敬して昼食にしていたが、パンもハムも口に合わない。要するにまずい。日本はなんでも美味しいから幸せですね。ヴュルツブルグ、ローテンブルグ、アウグスブルグ南下してミュンヘンに。ミュンヘンではみゆきさんの伝手で、一般の家庭に招待された。ご主人は大学教授、奥さんは日本人で活け花の先生、それと、14歳の息子さん。この、14歳の息子さんが立派にホスト役を務めるのに、本当に驚いた。奥さんは私は料理を作ったからもういいの、と言って座ったまま、ご主人はせっせとワインを取りにいくのが役目で、息子さんはグラスとお皿が空にならないように気を配ってくれる。日本人の中学生がこんな気配りできないよね。
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