2014年8月30日土曜日

24時間テレビリハーサル

今日は午後リハーサル。
番組自体は午後7時からかな?
私たちは今日は音合わせだけで早く帰れると期待していたら、やはり伸びに伸びて2時間遅れの帰宅となった。
気分はいまいちで相変わらず鼻水やら喉の痛みやら。
こんなに長引く風邪は生まれて以来初めて。
普通の風邪ではなく、口の中の異変が起きているらしい。
大体入り口付近に大した症状がないのに、奥へ行くとそこが酷い事になっているというのも不思議。
未だに喉には刺すような痛みがある。
この痛みには市販の喉のスプレーが、意外にも良く効くことを発見した。
お陰で少しは楽になった。
今年の夏は今までに、抗生物質を使うことが2回もあった。
抗生物質を1度使うと他の有用な物質までダメにして、再生するまで時間がかかると聞いていたので、なるべく使わないようにしているのに、今年は使わざるを得ない事態が何回か。
体全体が少し問題があるのかも知れない。
これで大分ダメージが多くなった様な気がする。
結局月曜日に予定していたハリー・ポッター講読レッスンはキャンセルしてしまった。
とにかく声が出ない。
今朝かかってきた電話で「もしもし」といったら、相手がビックリして何回も名前を確認してきた。
24時間テレビの現場の武道館に行ったら、ガクタイは気は優しいが口が悪い。
「え、ジステンパー?」とか鼻水が出ると「脳が腐って出てきてるんじゃない?」とか言われ放題。
それで笑っていたら、ずいぶん元気になった。
皆そうやって慰めているのだ。
少し手荒い慰め方だけれど。
今日はリハだけだから良かったけれど、明日の本番は21時終わりの長丁場。
これでマラソンランナーが到着しないとなると、延々待つ事になる。
ひっくり返らないように頑張ろう!!えいえい、にゃ~。



















2014年8月29日金曜日

限界

昨日夜寝ていたら、呼吸が苦しくて度々目をさましたので、さすがの私もまいった!
仰向けで寝ていると喉がつまってしまうから、右の腹を下にして猫のようにまあるくなって、胎児の姿勢で寝るとなんとか呼吸できる。
本当は枕を2枚重ね、上体をその上に立てると少し楽になるのだが、生憎そこには不思議猫のモーちゃんが居座っていて、モーちゃんにそこに居て欲しいので多少の苦しさは我慢する。
苦しくても、モーちゃんが傍に居てくれると、心が和む。
一夜明けて、これはもう非常事態と言って良いほどの様相を呈してきたから、大きな総合病院に行くことにした。
私の行きつけの病院はほんの軽傷の時には良いけれど、重大事になると、とても信頼はできない。
三平師匠を老けさせたような顔の先生は、風邪の引き始めにちょっと薬を塗るのはいいけれど、重大な症状では信頼出来ない。
いつもの風邪ならそこでも良かった。
しかし、今回は違う。
予約制が入ってからの総合病院は、初診に1時間以上待たされる。
持って行ったポケットティッシュが残り少なくなった。

ここから先は気持ちが悪い人は読まない方が、いいかも。
鮮やかな黄色い鼻水がひっきりなしに出る。
今年の私のカラーは黄色。着る物も、ヴァイオリンケースもなぜか黄色に統一されてしまった。
だからと言って、ここまで黄色にならなくても・・・
途中で受付けに断って、ティッシュを一箱買いにいった。
やっと診察の番が回ってきて、診察室に入ると、あら!中学生?
ポニーテールの可愛いお嬢さん先生。
まるで梅ちゃん先生をもっと小柄にしたような化粧っ気のない様子にふと、大丈夫かしら、一抹の不安がよぎる。
しかし、診察を受けていく内に、ああ、頭良いと感じた。
まずじっくりと話を訊き、しばらくするとテキパキと治療法を決めていく。
まずは鼻の内視鏡検査。
ゴニョゴニョと鼻に管が入っていくので、くしゃみをしないかと心配した。
これでくしゃみしたら、先生はもろ・・・・想像してください。
それからレントゲン撮影。
その結果、鼻の奥がすごい事になっていることが判明した。
鼻水だけでなく大きなかさぶたが拡がっていて、それが間もなく声帯にまで覆い被さりそうになっていた。
そうなると今の呼吸困難どころではないくらい危ない状態になる。
その手前で見付かって良かった。
説明の時その先生は平然と「喉*ん*」と言う。
私は生まれてこのかた、その言葉は言ったことがない。
書くのもはばかられる。
あっけらかんと言われればそれほど酷い言葉ではないが、やはり昭和の生まれ。
恥じらいはある。
しかし、医者が照れてどうする。
いままで名前を換えようとした人はいなかったのかしら。
「喉突起」とか「喉富士」なんて素敵じゃない?
結局より強い薬に変更、消毒や吸引も念入りにして、来週までの様子見となった。
明日は土曜日。
もう1日遅れていたら私はのどが詰まって救急車ものだったかも。
明日から、最近滅多に入らなくなったお仕事、しかも大変楽しいお仕事「日テレ24時間テレビ」これを棒に振ってなるものか。












































2014年8月28日木曜日

それでもお腹は空く

気分の悪さと喉の痛み、鼻水攻めは未だ健在。
ひっきりなしに鼻をかんで、ティッシュペーパーがすごい勢いで消費されていく。
よくもこれほど鼻水が出ると感心する。
もしかしたら、脳みそが解けて鼻から出ているのではと思う。
寝ているうちに鼻水を垂らしているらしく、眠るときにかけているマスクも、目が醒めるとなんとなく湿気っている。
熱はなんとか37度台をキープ。
やはり抗生物質を飲んだのが良かったのかどうか、喉も鼻も少しずつ良くなっている。
なんとも汚い話ですみません。
だれでも1年に1回や2回、こんな思いはしているでしょう。
今朝レッスンの生徒が昨日のブログを読んで、キャンセルしてくれた。
私はなるべくキャンセルしない方向で行こうと思っていたので、あちらから言ってくれるのはありがたい。
レッスンを受ける方だって、はあはあしている人からレッスンを受けるのは、あまり気分の良いものではなさそうだ。

熱と咳と鼻水でいい加減弱っているのに、ちゃんとお腹が空くのが不思議で、おかゆを炊いて食べたらおいしい!
塩辛い梅干しと鮭の焼いたもの、こういうのが病気の時には一番美味しい。
薬を飲むために食事をしていたのだが、こんなに喉が痛く熱もあるのに、味はしっかりと美味しいとわかる。
日本人で良かった。
風邪の時にはおかゆが一番。
和食はやさしい。












2014年8月27日水曜日

呼吸困難

少し喉が痛いけれど、大したことはないだろうと思って眠りに就いた。
夜中、呼吸が苦しくて目が醒めた。
殆どおぼれかけている状態で、どうやって息を吸うのかよくわからない。
猛烈に喉が痛い。
これはまいった!
とにかく気道確保。
喉を伸ばしたり縮めたり。
漸く息が出来るようになって、一息ついたけれど、尋常でない喉の痛みは、唾を飲み込むこともできないくらい。
喉のずっと奥の方まで痛みがあるので、ただ事ではない。
世の中が回っている。
ゴソゴソして体温計を出し熱を測ったら38度5分。
私の平熱は35度台の低体温だから、異常に高いことになる。
思わず唸ってしまうほど辛い。
寝ても起きても辛いから、寝ていようと思うと、呼吸が困難になる。
横向きに寝ることで、なんとかしのげるようになった。
一晩中うんうん言いながら朝を迎え、近所の耳鼻科の医院に行くと、いつもの薬を出してくれた。
喉が弱くて風邪の初期症状は喉から来る。
いつも少しでも喉が痛いと消毒と薬で、大抵の風邪は治まる。
しかし、今回はどうもそれだけではないくらい劇症で、痛みの範囲が喉の奥まで広がっている。
昨日も多少具合が悪かったけれど、ピアノ合せがあったから気が張っていて、それほどの事ではないと思っていた。
何か変だと思いながら、それでも合せ終る頃には元気になっていた。
ちょっと寒気がするので、ゆっくりとお風呂で暖まり、眠った。
このお風呂が良くなかったかも。
薬が効いて気分の悪さは大体解消。
先ほど熱を測ったら、36度5分。
やっと一息ついて食事を摂ろうと思ったら、トーストもジュースも喉が痛くて飲み込むことが難しい。
それでも、そこは食いしん坊だから、なんとか良く噛んで飲み込んで、食事は無事終了。
それでもあまりにも具合が悪いから、もう一度病院に行くと、抗生物質を飲みなさいと処方されてしまった。
私の抗生物質嫌いを知っているから、先生はいつもはごく効き目の弱い薬を出すのだが、今回は症状が強いので早く直るからと言われた。
抗生物質をもらってきたけれど、まだ飲んでいない。
しかし、今これを書いている間にもどんどん鼻水が出て来るから、仕方がない、抗生物質をのむしかない。
でもなんとか、喉の激痛は通常の痛みになった。
これから喉に塗るスプレーを買いに行こうと思えるくらい、楽になってきた。
今日は前からお声がかかっていて、昔のオーケストラの仲間に会う予定だった。
いつもメンバーは決まっていて、オーケストラで特に仲の良かった人達。
年に1回せっかくの約束だったのになんとも残念!
今日を逃すと又来年。
あーあ、今頃皆楽しくお話しているでしょうね。



























2014年8月26日火曜日

暴力

ほんの少しだけ気温が下がり初めてはいるけれど、今年の夏も暑気あたりが激しかった。
若い頃は暑い夏が大好きだったのに、いつのまにか大嫌いになってしまった。
若い頃は1日の中でも最も暑い午後2時ころ、かんかん照りの表に飛び出していって、激しい日差しを浴びると、なんかこう「生きているう~」といううれしさがこみ上げてきたものだった。
今はもう「死んじゃうう~」になった。

最近はおよそ激しいものがダメになって、怒っていてもはっきり言い返せないとか、なにか理不尽なことが目の前で行われていても、まるでよそ事。
澁谷の駅構内で、男の人が奥さんらしい人を踏みつけて怒鳴っている。
奥さんは足蹴にされて「ごめんなさい、ごめんなさい」と謝っていた。
昔の私ならなにも考えることもなく、その中に割って入ったのに、なんだか現実離れした光景に見えて、ぼんやり、だれか止めてくれないかなあと考えてその場を去ってしまった。
暴力的な光景はあまり見たこともなかったので、本当の事とは思えない。
それにしてもあの男、女性に暴力を振るうなんて、人間とは思えないと今頃になって腹が立つ。
そばに交番があるからおまわりさんがすぐ来るだろうと、なんとなく呑気に考える。
これも感受性の衰えだろうか。

暴力と言えば「1分間だけ」という本を買った。
女主人公はファッション雑誌の編集者、仕事にのめり込んで、自分を見失っていく。
あげく同棲相手も去り、殺処分寸前で引き取った犬との同居生活。
トイレを散歩の時にするように躾けられた犬だったが、ある日仕事の終了時間が延びてしまって、何時間もの間我慢していた犬がついに粗相をしてしまう。
仕事のストレスと恋愛が上手く行かなくなったストレスを犬にぶつけ、手がはれるほど激しく叩いてしまう、と、ここまで読んでもう先は読むのをやめた。
その後のあらすじはわかっている。
Amazonの宣伝に乗せられて買った本だから、そのあとは犬はガンにかかり死んでしまうらしい。
そして主人公は人間として成長していくという、なんとも後味の悪い話らしい。
Amazonのレビューには感動したというコメントが沢山寄せられている。

しかし、我慢しきれず粗相をしてションボリしている犬を、自分の手が腫れ上がるまで叩く、そういう場面を想像できるだけでもう、この作者は私の敵。
私は自分のキャパを超える仕事をこなしてきたけれど、動物に当たることは、したことがない。
どんなに仕事がハードでも、たまさぶろうの面倒は欠かさない。
どうしてもダメなときには、獣医さんにお願いする。

あるとき旅の仕事に慌てて出かける寸前、飛行機までの時間がないのに、ガラス製のランプシェードを割られた事があった。
他の物ならほっとけば良いが、ガラスだから危険でかたづけないワケにはいかない。泣きたいくらいだった。
それでも猫を叩いたりはしない。
猫は放っておかれると気を引くために、布団にわざと粗相することもある。
それでも叱っても、叩きはしない。
こちらが忙しい時に限って、なにかしでかしてくれる。
複数飼いだから、もう壮大な散らかし、吐いたりトイレの外におしっこをしたり。
それでも叩けない。
人だったら叩くかもしれない。
けれど、自分を頼ってくる動物は叩けない。
まして動物を飼うことを自分自身の成長のためだとか、ふざけた考えはしない。
これが映画になって皆さん感動したらしい。
さっきふと思い出して書き始め、作者の名前を書こうとおもっても思い出せない。
本を探したけれど、滅多に本を捨てる事をしない私が、どうやらすててしまったらしい。
たぶん怒りを込めてゴミ箱に放り込んだと思われる。

仕事が本当に好きなら、どんなことも我慢出来るというのが私の持論。
それともそう考える事が出来るほど、幸運な仕事に恵まれているということなのか。
ストレスははんぱでないけれど、いつも仕事が出来る事に感謝している。

















2014年8月25日月曜日

軽井沢便り2

八ヶ岳音楽祭の練習場は長坂のコミュニティーセンターのホール。
去年、指揮者の飯守泰次郎さんが出来映えがお気に召さなかったというので、今年は早々と6月に練習が始まった。
本番は10月だというのに今回は2回目。
現場の人達の熱意が伝わってくるので、ヴィオラを持ってはせ参じた。
音楽祭の音楽監督は私の同級生のご主人で、元東京フィルハーモニーのトロンボーン奏者。
かれらは定年退職後、北杜市に移り住んでから、地元での活動がめざましい。

時々雨模様の中を車を走らせていると、人間、自然にどれほど癒やされるかを感じる。
日頃のストレスは影を潜め、のんびり走る車にもイライラしなくなる。
ヴィオラのトップ奏者が参加しないので、私が代理トップ。
緊張する。
ヴァイオリンでは数え切れないほど弾いた「運命」もヴィオラでは初めて。
それでも今回練習2回目とあって少し余裕が出てきた。
厳しいなりにも楽しく練習が終り「夕飯は手巻き寿司よ」と言われていたので、帰り道は「手巻き寿司、手巻き寿司」と唱えながら車を飛ばす。
予定よりも早く帰れたのは手巻き寿司のお陰らしい。
帰るとあらかた食事は終っていて、私の分が沢山取り置きしてある。
もちろん日本酒で乾杯。
お酒も全国の美味しいものが、ここの家に送られてくるらしい。
もう1人の食客のMさんがいて、計4人から「あれを食べなさい。これはこうして食べなさい」と指示が飛ぶ。
こうして食べたら美味しかったとか、こうしてみたらとか、いろいろ。
終わるとデザートが待ち構えていて、死ぬほどお腹いっぱい。
1日運転と練習をして、運動をしていない。
その上食べ過ぎで、眠りが浅く何度も目が醒める。
早く寝るから夜中に目が醒めると、周りは物音一つしない。
昼間はあれほど素敵な森の中の生活も、夜は少し不気味に感じる。
なんだか眠れないまま朝を迎えた。
日頃ショートスリパーなので、眠りが少なくてもあまりこたえはしないが、眠る時間帯が違うのでどうも疲れが取れない。
次の日は軽井沢にいるYさんを交え、6人で昼食。
ラタトューユとチーズやパンでの軽いランチ・・・と言いたいところだが、これが又本格的で、2キロは体重が増えただろうか。
Yさんはおいしい、おいしいと言いながらおかわりをして、Oさんを喜ばせた。
本当に美味しいけれど、もう3日もご馳走を食べ続けているので、お腹に余裕がない。
前日八ヶ岳音楽祭の音楽監督の奥さんから頂いたブドウを皆で食べる。
その日の朝取れたてだそうで、新鮮なこと!

4宿7飯の恩義に報いるために、ヴィオラのミニコンサートをすることにした。
ヴィオラはソロ楽器としてはあまり聴かれることもなく、たいていヴァイオリンとチェロに挟まれて目立たず、縁の下の力持ち的存在ではあるけれど、その柔らかい音は人々の心を癒やしてくれる。
私は音が大好きで、一時期ヴィオラ弾きを目指そうかとおもったこともあるくらい。
体が小さいので断念したけれど。
それで楽譜も持っているし、時々家で弾いたり、今回のように手が足りないと駆り出されている。
昼食が終って午後のお茶の前に30分ほどのプログラムで演奏した。
バッハ「無伴奏組曲第一番」
バッハ「アリオーソ」
ブルッフ「コール二ドライ」
アンコール?にバッハ「組曲三番よりブーレ」
5人プラスもう1人、Oさんの織物のお弟子さんのAさんにも聴いてもらった。
演奏後、お茶を飲みながら、この家で演奏会ができないだろうかという話になった。
Aさんはこの土地で、手広く観光事業をやっているらしい。
なんだか具体的になりそうな。

その日の夕食はノンちゃんが作った春巻き、酢豚の中華料理だったが・・・・さすがの健啖家で酒豪達も、もう限界に達していたようで、食が進まず早々と解散。
ノンちゃんから「本当に帰っちゃうの?」と言われたけれど、もうそろそろ帰らないと浦島太郎になってしまう。

今朝、山のように残った酢豚も春巻きも、私が自宅に持ち帰った。
けっこう疲れていたらしく自宅で夕方まで爆睡した。
夕飯はお持ち帰りのご馳走。
まだ明日の分まで充分に残っているくらい、沢山頂いてきた。

なんでも1流になる人達はすごいと思う。
飾らず気取らず、ひけらかさないけれど、話は面白い、料理は上手い、尋常でない人達がこうして一カ所に集まって、キリッと暮らして居る。
私も夜があんなに暗く寂しくなければ、お仲間に加えてもらいたいと思うのだが。



































軽井沢便り1

今朝軽井沢から帰ってきた。
厳密に言うと北軽井沢、長野原町というのが地名らしい。
森の中の別荘地は夏の終わりで、ほとんど滞在する人もいなくなり、しんとしている。
その中でノンちゃん家とお隣のHさん、Oさんの3人は毎日規律正しく生活・・・というより、食べている。
この人達の食事に対するこだわりは半端ではない。
特にグランシェフのOさん、かつて大手出版社の編集長、そして対談の名手として知られた彼女は、その腕を今度は料理と織物に惜しみなく注いでいる。
もう何回も行っているのに、迷子になりながら夕方這々の体でたどり着くと、目の前はご馳走の山。
料理もプロ並み、食器の配置や食卓の彩りも美しい。
貴方たち、毎日こんな風にしているの?と訊いたら、そうよ、と答えがあった。
外に食べに行く気にはならないわ。
そりゃそうだ、こんなに美味しい物は普通のレストランではお目にかかれない。
Oさん、相棒のFさん、ノンちゃんは食いしん坊で酒飲みときているから、食卓はすごく楽しい。
本当に美味しそうに飲んでは食べ、話題は尽きない。
食事が終って、真っ暗な庭を懐中電灯で照らしながら横切る。
ノンちゃんの家は、絵本に出て来るように可愛らしい。
人形作家と絵本作家のご夫婦の家だから、そう言われればなるほどと思えるに違いない。
夜はしんとして真っ暗で、日頃宵っ張りの私も10時くらいに眠ってしまった。
次の朝はラジオ体操で始まる。
ここは自然保護のため、元々あった原生林を残すということで別荘地の許可がおりたそうで、林はかっこうの散歩コースになっている。
その中をしばらく散歩してから、それぞれの家で朝食をとる。

そして私は八ヶ岳音楽祭の練習場まで出かけた。
ここから2時間半、車を走らせていると、なんと先週来たばかりの松原湖の脇を通る。
少し時間に余裕があったので、小海町美術館でやっている岩合光昭さんの写真展「ねこらいおん」を見て行くことにした。
猫とライオンの同じような状況での違いや、同類である証しなどを組み合わせた面白い企画だった。
岩合さんはほんとうに猫が好きらしい。