2012年8月14日火曜日

同窓音楽会。

毎年8月14日、国立音楽大学の弦楽科有志の同窓会があって、それぞれ楽器を持ち寄って自分の好きな曲、アンサンブルなどを演奏してから飲み会に移る。国立駅の傍の小さなホールを借りて、今年もいつものメンバーが集まった。発起人は滝沢さん。毎年演奏とあいさつをしていたのが今年は姿が見えない。少し具合が悪いようなのでお宅で休養中と訊いて、ショックを受けた。彼を中心に集まった会だから、彼がいないとさびしい。それでも皆意欲的にプログラムを発表していく。初めはささやかで、いくぶんくだけたというか、ふざけた会だったのが、回を重ねて行くうちにだんだん真剣になっていって、いまや立派なプログラムがずらりと並ぶようになった。私も初めのうちは楽器を持ってぶらりと出かけ、だれか余った人がいたら組んでアンサンブルをぶっつけ本番で弾いたりしていた。そのうちピアノの芝さんとよくアンサンブルをするようになったので、彼女とデュエットを弾くようになった。この人は超真面目で練習をきちんとするから、練習嫌いの私もいやいやするようになった。面白いことに一度きちんと練習して出すと、次からは練習しないでは出せなくなる。今年は「クロイツェルソナタ」の予定だった。しかし、松原湖のコンサートが思いのほか内容が濃いものだったので、プロコフィエフの「ソナタ2番」に変更。それもだんだん縮小されて1楽章のみとなってしまった。参加者が増えて時間が制限されるのと、疲れがたまっていて全楽章は無理となった。演奏が終わると場所を「天政」という料理屋さんに変えて宴会が始まる。これがやはり演奏会の続きとなって、飲みながら食べながら、楽器を弾いて楽しむ。ほとんどみな病気のように音楽が好きなんだと、いつも思う。「天政」は先代の頃から音大生を応援して可愛がってくれた大恩のあるお店で、貧乏な学生たちに快く安くお酒を飲ませてくれた。いまでも2代目が私たちを毎年迎えて、お店を開けてくれる。ホールでは時間の都合で弾けなかった曲などを、ここでメンバーをつのって即興的にアンサンブルを楽しむ。私もモーツァルトの「狩り」を弾いて楽しんだ。又来年は何を弾こうかなあ。

2 件のコメント:

  1. 演奏が好きな人がうらやましい。

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  2. おや、お嫌いですか?
    それにしてはメロディーを素敵に
    弾くじゃありませんか。

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