2012年8月19日日曜日

今年も先生の誕生会

毎年、かつて師事した中山朋子先生の誕生日を祝う会食がある。今年も恵比寿のガーデンプレイスの東天紅で開かれた。いつも10人以上の門下生が集まるのに、今年は急に親または本人の具合が悪くなった人が続出、6人になってしまった。東天紅は最上階にあって、東京タワーとスカイツリーがはるかかなたで並んで見える。今日は初秋のまだ強い日差しがまぶしい良いお天気だった。先生は私より10歳年上なのに、頭の切れはいまだ健在。足が悪いと言うのでちょうど通り道の私がお迎えに行った。私がぼんやり過ぎるのか、先生が気が付きすぎるのかはわからないけれど、道でも建物でもすぐに行き方をすばやく見つけられるのにはびっくり。エレヴェーターの場所とか曲がり角、レストラン街への入り口など、私が見つける前に「ほら、あっちよ」と急き立てられる。さすがに足の速さでは負けないけれど、頭の回転は完敗。全てに規格を超えた方だから、脳みそも大きいのかもしれない。「先生早い」というと「あなたがぼんやりなのよ」はっしとうちかえされる。この調子でレッスンをされるものだから、生徒たちからは大いに恐れられていた。ところが私の記憶では、私のレッスンでは先生は笑ってばかり。そのことを言うと「貴女はいろいろ練習してくるけど、なにも言うことも出来ないくらいひどくて笑うしかないのよ」と宣う。悪うございました。その代り私もずいぶんひどいことをずけずけと言わせて頂いたので、これでおあいこ。たとえば・・これも去年書いたけれど先生が「私は指の先の皮膚が薄いのよ」それに対して私「あら、全部顔の方に引っ張られちゃったのね」背中をどつかれながら大笑いしたのも懐かしい。足が悪い以外は去年よりもむしろお元気そうに見えるのが嬉しい。優秀な生徒を多数輩出した門下だけれど、時には私のような落ちこぼれもいて、その落ちこぼれをずいぶん可愛がってくださった。笑い甲斐のある生徒だったようだ。笑われてもめげないのが私の取り柄。そうすると取り柄というのはずいぶんいいかげんなものだなあ。

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