2012年8月13日月曜日

松原湖名曲コンサート

毎日の練習を終えてやっと本番を迎えると言う日は、前日の雨も上がってきれいに晴れた。朝11時からゲネプロが始まった。30分ずつの持ち時間で、「鱒」にはすこし短いので要所要所をあたってお終い。でも中々よく仕上がっていると言う感触はある。初めて会ったメンバーもいる中で、まあまあではないだろうか。この曲は非常に難曲で、今まで何回も弾いているのに上手くいったと言えることは少ない。それに長いので体力もいる。今回のプログラムで4曲中3曲が私の出番になってしまった。ヴァイオリンが3人もいるのに、なぜか私の出番が多すぎる。弾くのは嬉しいけれど、負担は大きい。本番前にどのくらい聴きに来てくれる人がいるか心配だったけれど、ふたをあけると80人を超えたらしい。毎年会を重ねていると言うこのシリーズも最初は一列しかお客さんがいないこともあったそうで、それから比べたら今回は大盛況と言える。北杜市に住む私の友人や、軽井沢から、東京からと教室の生徒さんがきてくれた。本当にうれしい。休憩時間にお客様の応対をしていたら、品のあるご婦人が私に話しかけてきた。「私、角道の姉でございます」角道さんは古典音楽協会のコンサートマスター。何十年も私は角道さんのお隣で弾いている。こんなところでお姉さまにお目にかかるなんて、ビックリしたなー。聞けば佐久にお住まいだとか。東京に出られた時に「古典」のコンサートを聞いてくださったことがあるそうで、私の事も覚えていらしたようだ。演奏会は成功裡に終わって盛大な拍手とブラボーを頂いて、苦労した甲斐があったというもの。そして打ち上げで判明したのは、今回の出演者全員がすべてどこかでつながりがあって、友人が共通だったり、親御さんが知り合いだったり、それはもう大変なご縁でつながっていたことが判明した。音楽の世界は限られていて狭いと言っても、これほど網の目のようにつながっていようとは。驚きと喜びのうちにそれぞれお別れを言って解散した。少しワインを飲んだので、まだコテージに泊まると言うFUMIKOさんと高木さんのご厚意で、出発前に仮眠を取らせてもらうことにした。初めてジュリちゃんとご対面。私は犬から好かれるから、初対面に興奮して吠えられても平気。すぐに仲良しになってまあ、可愛いこと。首や背中を掻くとトロンとした目をして満足げ。猫もいいけどワンちゃん飼いたいなあ。渋滞も解消した夜道を順調に走って家に帰れば、たまさぶろうが狂喜乱舞。一晩中べったりとそばを離れない。うーん、世界でいちばんはたまさぶろうだね、やっぱり。

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