2012年8月5日日曜日

取扱説明書が読めない。

取説をまるで楽譜を読むかのようにすらすらと読む人がいる。細かい字を近視にも拘わらず、裸眼で読んでいくので「よく読めますね」と言ったら「心眼」と一言答え返ってきた。私はまず新しい物を買ってくると茫然として其処等辺に放置する。何日か経って恐る恐る箱を開けて、バラバラの部品を茫然として眺める。箱から出して更に何日か床に転がしておく。手に取ってちょっと組み立ててみるがすぐに飽きる。最低一週間くらいかかってようやく簡単なものなら完成。どうしてもわからないときはしぶしぶ取説を引っ張り出して来る。そこに書かれている言葉は何語?と思うくらいチンプンカンプン。去年野良猫が棲みついた時は、哀れに思うあまり犬小屋を作ってあげることにした。猫にあげるという言葉を使ってはいけないと、目くじらをたてられそうだけど、やるという言葉はきれいじゃないのでつかわない。いいじゃない、お猫様なんだから。「やる」と言うと「殺してやる」とかそんな言葉を連想する。決して「殺してあげる」とは言わない。あげると言うと殺意が無くなりそうで怖い。なにが怖いのか、意味不明ですみません。その時は急いでいたので、さすがの私も今度こそ説明書を読んで完璧に仕上げようと思った。雨漏りしたりするとかわいそうだから。さて腰を据えて階段の踊り場でじっくりと読み始めた。フンフン、これが壁面でこれが屋根、床は二重構造で雨がしみてこないようになっている。うまく出来ているなあ。必死で作業して出来上がったので、さて、車庫の倉庫裏の敷地に設置と思ったら、結構大きさがあるので、人間一人やっと通れるような通路が入れない。お隣さんにお断りしてそちらの庭から入れば入るのに、そのうちは大の猫嫌い。こんなもの持って行ったら大ゲンカになりそう。スゴスゴと引き返し、屋根の部分を取り外してなんとか通過。そしてさっきまで完璧だった屋根はなんだかぎくしゃくする。どうやら左右間違えたみたい。取り外そうにもねじ山が潰れて外せない。かくして、またも私の製作品は未完に終わった。なんでこんなことを思い出したかと言うと、買ってから優に5年はたつという洗濯機に、洗濯槽を洗う機能がついているのを発見した。いままでは洗濯槽は通常の洗濯の手順で洗っていたのだ。ここにたどり着くまで五年!説明書に書いてあるでしょ!

2 件のコメント:

  1. 先日手に入れたキーボードの取説が理解できずに放置してあります・・・っていうか私の場合は簡単な鍵盤楽器としてしか使用しないからいいのですが・・・悔しい^^;
    眼鏡かけてじっくり読んでもちんぷんかんぷんです(泣)

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  2. FUMIKOさんでもそうなんだ。
    それでは私なんぞは安心!
    うんにゃ、安心してはいけない。

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