志賀高原で、今年2回目のスキーを楽しんできた。
今回は奇人変人の誉れ高いO先生の講習会。
先生も最近は、随分人間が丸くなってきて、大変喜ばしい。
先生の講習を毎年受けるようになってから幾久しい。
初めのうちは忍の一字、吹雪の中でありがたいご高説をジッと寒さに耐えながら聞いていたけれど、ひどいスパルタで、出来が悪いと昼食にもありつけない。
それをわが「雪雀連」のメンバーが上手く懐柔して、今日に至り、最近は殆どグズグズ状態にしてしまった。
夕食でも最初の頃は決してお酒を飲まなかったのが、皆と同じようにワインをたしなむようになって、やっと人間らしくなってきた。
東京発8時台の新幹線で長野駅に到着。
10時過ぎの志賀高原直行バスに乗り込む。
バスの客席下の荷物入れに荷物を預けて、蓮池到着。
到着したときにドライバーに荷物お願いしますというと、ちょっとお待ち下さいと言われて下車。
そのまま、ホテルからの迎えの車に乗ってしまった。
ホテルに着いてハッと気がついた。
荷物を受け取るのを忘れていた。
本当に最近は危うい。
一つ以上のことは出来ない。
幸い、ホテルの人がバス会社に電話してくれて、営業所まで取りに行ってくれたけれど、これが長距離バスなんかだったらと思うとぞっとする。
このホテルも長いお付き合いで、経営陣が変わっても本当に親切だから、助かっているけれど。
今回も志賀高原は我々を歓迎してくれて、前日までの雪がやんで昼過ぎからは穏やかな天気となった。
二日目は無風のピーカン!
午前中は雲一つなく晴れ上がり、絶好のレッスン日和となった。
黙々と基本動作を繰り返す。
先生の粘りと「雪雀連」の忍耐と、これは絶妙の組み合わせ。
その中で、私は1人忍耐が足りない。
何をやっても、すぐに休みたくなる。
我慢というものをしないのは、子供の頃から末っ子で甘やかされたせいだと、責任を身内に転嫁している。
もう、いい歳なのに。
二日間ミッチリと基本動作を繰り返して、今朝ベッドから起き上がると、鳩尾の辺りから体の周囲に鈍い圧迫されるような痛みがあって、ワケが分からずもう一度横になった。
すると、ますます痛みが強くなって、狼狽した。
こんな所が痛むのは初めてのことで、内臓のどこかが悪いのか、リューマチにでもなってしまったか。
普通腰痛になる部位より少し上のあたり、体をリング状に回って痛い。
ワケの分からない鈍い痛みに、これは大変、帰ったらペインクリニックで診てもらおうなどと思った。
先生に話すと「ああ、それは筋肉痛だよ。いわゆるインナーマスルを動かしたから」と言われた。
すると、私は今までどこの筋肉を使って滑っていたのだろうか。
随分いい加減に滑っていたようだ。
長年やっていても、正しい運動をするのは本当に難しい。
それも年に1回か2回、数日のレッスンで技術を身につけるのは、若いうちならまだしも、年齢が高くなってからは殆ど不可能かと思っていたけれど、継続は力、蝸牛の歩みでも進歩があるらしい。
今回はほんの数回だったけれど、雪をスキーがしっかりと捉えていく感覚が良くわかった。
これはヴァイオリンのボウイングと全く同じ。
結局は脱力と正しいバランスと言うことに尽きる。
私が生徒達に常日頃言っていることを、スキーの先生から言われるのは癪だけれど、技術と言うものは全く同じであると実感する。
そのうち奇人先生にヴァイオリンを持たせて、こちらから同じ事を言って見たいと思っている。
うーん、確かに。 極意は一緒なのですね。 それにしてもnekotama様、身体が若いですねえ。 まだまだスキーが上達しそうで、凄い!
返信削除体は若くないです。
返信削除それに合った運動を教えてもらえるので、怪我もせずまだ滑れるのですよ。