2015年2月2日月曜日

モヤの恩返し

数日前の投稿で、私がすごく家事の出来る人という印象を与えてしまったら、ごめんなさい。
家事はからきしダメだし、家中混乱の極み。
玄関に入ればすぐに猫のトイレがドンと置いてある。
これでは福も邪気も入ってこないから、平穏に暮らせるのかも。

ただ一つ、きれい好きという誤解を招いたのは、毎日掃除機をかけること。
それはうちには猫がただ今3匹もいて、その内の1匹のモヤという雌猫が埃アレルギーだから。

埃が溜ってくると喘息のような症状になる。
初めはそれが分からなくて、特に低気圧の来るようないやな天候の日にゼイゼイ言うから、湿度や気圧の変化に弱いのかと思っていた。
しかし、それも日によって起きたり起きなかったり。
なんでかなあと考えて、ある日、床に雑巾をかけたらぴたりと治まったことがあった。
それでよく観察をしていると、埃が溜ってくると、ゼイゼイ始まることに気がついた。
それ以来、モヤのベッドの周りを、毎日掃除機をかけるようになったという次第。

モヤはその後、喘息は起こさなくなった。
そして、私もいつも咳が酷くて、しょっちゅう耳鼻科に通っていたのが、殆ど症状は出なくなった。

これはモヤの私への恩返しと言える。
モヤは、私の母が亡くなる前に入院していた病院で、拾われた。
痩せこけた子猫で、驚いたのは目がピンポン球ほどの大きさに腫れ上がっていた。
酷い炎症で、殆ど目が見えなかったに違いない。
腫れ上がった瞼の、針の穴程の隙間から世界を見ていた。
それなのにえらい元気で、病院の庭を走り回っている。
ほっとけなくて、かかりつけの獣医さんに治療を頼んだ。
勿論元の病院の庭に返すつもりだったけれど、獣医さんの「ここまでやったら、もう飼わなくちゃね」と言う言葉で、すでに数匹の猫がいたけれど、飼うことにした。

その後モヤは私にとって、最高の癒やしとなった。
気分が悪くて寝て居ると、なぜ分かるのか、枕元に侍ってそっと手で触ってくる。そう言うときには爪を絶対に出さない。
乳がんの宣告で心が折れそうだったときにも、ずっと傍に付いていてくれた。
モヤは自分の体で、私の気管支を救ってくれた。
私も気管支が弱くて、しょっちゅう咳をしていた。
でもそれは、掃除をあまりしなかったことによる、ダストアレルギーだったようだ。
だから恩返しは、私のほうこそしなければならない。

もやはたまさぶろうと共にすっかり年をとって、やせ細って軽くなってしまった。
最近は殆エサを食べないで、寝てばかり。
時々フラッと起きてきて、食器の前に座るけど、ほんの一口二口食べると、又寝床へ戻って行く。
それでも気分が良いときには、あたりを駆け回って、楽しそうにケラケラ笑っているみたい。
病院の庭で始めて遭った時も、そんな感じだった。

その病院は川崎市立の総合病院。
スタッフ全員が優しくて、庭のノラ猫の小屋も、医師達が段ボールで作ったと聞いた。
母が亡くなって、最後の猫もいなくなった頃、建て替えられて綺麗な建物になったけれど、スタッフは今でも皆優しい。















3 件のコメント:

  1. もやちゃん、ええねこや。
    ・゚・(つД`)・゚・
    nekotama様、にゃんこに守られているんですねえ。

    返信削除
  2. このコメントは投稿者によって削除されました。

    返信削除
  3. ノラ猫を保護したつもりでも、実はこちらが保護されています。
    nyarcilさんもきっとジュニア君に守られていますよ。

    返信削除