今日は今年初めての「弾く会」
ヴィオラとヴァイオリンはそれぞれバッハの無伴奏。
ピアノはシューマン「ソナタ」とモーツァルト「ピアノ協奏曲21番」バッハ「インベンション」など。
高齢にも拘わらず、皆良く勉強すること!
私はバッハ「パルティータ2番」の途中まで。
なぜか、1曲目を弾き終えると、呼吸困難になる。
ゆっくりした楽章は難しい。
シャコンヌの途中までいったけれど、途中棄権してしまった。
まだ上手く弾けないし、長いし、聴いている人が疲れてしまうといけないので、これは次の機会に全曲を弾くチャンスをもらおうと思って。
終ってから近くのファミレスで昼食会となった。
入り口に大きなステーキの写真が貼ってあったので、私はすぐにこれだ!と決まった。
いつもならメニューを見て、あれもこれも食べたいと迷うところなのに、今日は即決。
230グラムの大きなステーキ。
全部食べきれるかどうか分からないけれど、どうしても今日はこれ。
全部で6人、それぞれ大きさやセットメニューが違ってはいたけれど、全員がステーキを食べるという珍しいことになった。
いつもなら勝手にそれぞれが、べつのメニューを頼むところなのだが。
大きなステーキをモリモリ食べる。
お話も一時中断。
それぞれが見事な食べっぷりで、満足げに溜息をつきながら次回の約束をして別れた。
色々話している中で、私たちが高校生の頃、円形のスカートにペチコートを穿いて、髪はポニーテールというファッションが流行った話しをしたら、ヴィオラのFUMIKOさんだけは、それを知らなかった。
やはり10何歳か年下なので、見たことも無いらしい。
そうだよね、彼女は生まれたばかりだものね。
高校時代は制服も無く自由な校風だったから、中にはすごく派手な人も居た。
今どきの高校生がお化粧をするのは珍しくないけれど、私たちの学校にも、その膨らんだ円形スカートで目の周りを真っ青にアイシャドウを塗った声楽科の学生もいた。
当時としては、仰天するほど派手だったと思う。
その一方で、私たち器楽科は地味で、私が初めて口紅を塗ったのは、大学4年生の芸術祭のときだったから、相当遅かった。
誰も人の事は気にしないし、どんなに変わっていてもいじめも無く、本当に自由で明るい高校だった。
時々校長の有馬大五郎先生が高校に顔を出し、生徒達を長い腕に抱え込んでニコニコしていらした。
私の人生が明るくなったのはこの学校のお陰で、未だにその頃の同級生とこうして弾き合いをしていられるのも、なんてステーキな事かと思っている。
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