2015年2月28日土曜日

今年後半はヴィオラ奏者

ロンドンアンサンブルのピアニストの美智子さんが間もなくロンドンに帰るので、私の忘れ物を届けに来てくれた。
私がフメクリストとしてデビューしたのは、美智子さんのお兄様のコンサート。
その譜めくりのご褒美として頂戴した物を忘れてきてしまったので、帰国前の忙しい中、わざわざ私の自宅まで届けに来て下さったというわけ。
彼女は昼間お友達と会う約束、私は夜レッスンがあるから、その合間を縫って夕方の1時間ほど一緒にお茶を飲んだ。
お兄様の奥様から、可愛いグッズ(もちろん猫物)や危険なチョコレートが、我が家にわんさと届けられた。
なぜ危険かというと、最近体型がブタさんに近くなっているから。
これ全部食べたら巨大ブタになる。

暫く話しに花が咲いたけれど、時間があっと言う間に過ぎてしまった。
帰り際に、今年12月のロンドンアンサンブルは又ヴィオラを入れるから、小田原公演はお願いねと言われる。
小田原公演のヴァイオリンは小田原出身の碓井志帆さんが演奏する。
ヴァイオリンのタマーシュとヴィオラのジェニファはイギリスのオーケストラの公演のため、一緒に帰ってしまうので、私がピンチヒッターというわけ。

演し物はなに?と訊くとドヴォルザーク「チェロ協奏曲」
わお、素敵。
トーマスの朗々としたチェロの音が、もう頭の中に聞こえてくる。
それからモーツァルト「フルート四重奏曲」
うーん、モーツァルト難しいけど、大好き。
そしてエルガー「エニグマ変奏曲」
えっ、ヴィオラのソロが何回も出てくるよね。
しかもリズム的な難所が沢山あって、指揮者無しだから、キャー、大丈夫かな!
後は、なにかピアノ四重奏曲でもと言うから、シューマンでないことを祈る。
あれはヴィオラの素晴らしいソロがあって、とても大変。
すごく上手いヴィオリストが弾いた方がいいかもね。
珍しくちょっと気弱になる。
シューマンと決ったわけでもないのに、もう緊張。
人一倍小柄な私がヴィオラを弾くのは、想像以上に大変なのに、なぜかヴィオラが好きで困る。
でも、この曲目は一筋縄ではいかないぞ。

それでも弾きたい気持ちは強いから、なんだかんだ言いながら結局引き受けてしまう。
これが間違いの元で、本番前は四苦八苦。
1年に数日しか弾かないヴィオラさんのご機嫌をとる。
弦楽器は長い時間かけて鳴らしていくので、いきなりケースから取り出して「さあ、鳴れ」と言っても言うことは聞かない。
毎日の積み重ねでようやく響き始めるのだから、間際になって練習を始めても手遅れ。

幸い10月の八ヶ岳音楽祭でヴィオラを弾く予定だから、夏頃から鳴らしていけば間に会うだろうか。
八ヶ岳ではフォーレの「レクイエム」
この曲はヴィオラのために書かれたかと思える程、ヴィオラが大活躍をする。
私は普段はヴァイオリンを弾いて居るから、まだヴィオラパートを弾いた事がない。
いつも素敵だなあと思いながらヴィオラが演奏するのを指をくわえて眺めていたから、今年は念願のヴィオラパートが弾けて嬉しい。
ところがメインのフランク「交響曲ニ短調」
こちらはヴァイオリンに回ってほしいと言われる。
最近、このヴァイオリンパートは弾いているからそれは構わないけれど、ト音記号とアルト記号の読み間違えをしないという保証はない。
反射神経が鈍くなっているから。

美智子さんの後ろ姿を見送ると、又数ヶ月で会えるのに、やはり寂しい。
いつでもお客さんが帰るとがっかりするところをみると、私も案外寂しがり屋なのかもしれない。
それでは、早々とヴィオラを押し入れから出して、洗って干しておこう。

あ、今のは冗談!
本気にして洗わないでね。






















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