せっかく北軽井沢に家を用意したら、今年はなんと冷夏。
去年の暑さは異常だった。
これからの温暖化に対応できるようにと、暑さに弱い私は寒冷地を選んだのに。
ノンちゃんの大事にしていたフィギュアや衣類、寝具などはもったいないけれどすべて処分した。
まだ食器や物置の中に入っているバーベキュー用品なども、そのうち処分しないといけない。
人が10年かけて溜め込んだものの多さには驚く。
知らず知らずに溜まってしまう。
整理整頓苦手な私は、ほとほと疲れた。
しばらく自宅の方に帰っていたら、やっと疲れが癒されてきた。
北軽井沢の家は二階なので、一日に何回も上り下りする。
それが重い荷物や布団などを持ってのことなので、足首や膝などが腫れてしまった。
今まで痛みが出たことのない左肩まで痛くなって、腕を上に上げられなくなったので鍼灸師に相談すると、なるべく早く来るようにと言われた。
グズグズして行かなかったけれど、ヴァイオリンを弾くとだんだん良くなってきた。
楽器を演奏することがどれほど体に良いかという証かもしれない。
筋トレのトレーナーに「nekotamaさん、体動かさないとだめですよ」と時々言われる。
この先もう何かが始まるという年齢ではない。
なるべく静かにしていたほうが良いのかとも思う。
それでも動いている方が断然体の具合が良い。
痛い足を騙し騙し、ゆっくり歩く。
去年までは人混みでも周りの人よりも早く歩いていた。
若い人たちがだらだら歩くと腹が立つ。
まったくだらしない歩き方なんだからと思いながら、ドサドサと歩いたものだった。
けれど、今年になったら急に歩くのが遅くなってしまった。
足首が腫れて、無理をすると右足がしびれてくるからゆっくりと歩く。
ノンちゃんの家は風呂の給湯器が壊れていたので、その修理と、ついでに石油ファンヒーターを入れてもらうことにした。
本来、床暖房が設置してあるのに、電源をオンにしてから温まるまでえらい時間がかかる。
今年の3月ころだったか、そちらに行くから床暖房の電源入れてくださいと2日くらい前に頼んでおいたのに、結局ちっとも温まらなくて暖炉を焚きっぱなし。
暖炉の薪の熱は柔らかくて気持ちが良いけれど、薪をくべるのに忙しすぎる。
それでもあちらに行くとあまりすることもなく、退屈しのぎにはなるけれど。
今年のこの梅雨寒に、すぐに温まるファンヒーターに替えることにした。
私がいないときにハウスクリーニングをしてもらったら、すごくきれいになったという報告が来た。
本来は元の持ち主が荷物を処分してクリーニングや修理などして家を引き渡すのだけれど、今回はノンちゃんがあまりにもあっけなく亡くなってしまった。
それで私が右往左往している。
彼女がいたら几帳面に物を仕分けしてくれるのだけれど、私は超絶不精人間。
一気にすてて物を減らしてしまった。
捨てると気持ちが良い。
体が軽くなった気がする。
一時期断捨離が流行って、その頃は私はせっかく買ったものをすてるなんて、と思ったけれど、自分がやってみるとすっきりする。
もっとも今回はノンちゃんが持っていたものであって、私とは趣味が全く違うので簡単に捨てられたのかもしれない。
自分が好きで買ったものは、うーん、やはり捨てるのは勇気がいるかも。
暑い都会をはなれて、雑木林の中にある小さな家で涼しく過ごす予定が、8月には様々な用事やコンサートのためにほとんど自宅にいることになった。
しかも今年は寒い夏とか。
北軽井沢に住むと決めたことが、本当に良かったと思えるときはあるのかしら。
周りの人たちは多少心配してくれているようだ。
それでも先日私より七才年上の姉を連れて行ったら、植物好きの姉が殊の外喜んだので少し勇気をもらった。
なによりも秋の紅葉の美しさ、今から楽しみなのよ。
9月のコンサートのあとは12月まで暇なので、秋の雑木林のなかでゆっくり木々の変化を楽しもうと、今からワクワクしている。
車も四駆の自動運転装置付きに替えて、又高齢者が・・と言われないように。
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