2019年7月22日月曜日

霧の中で

もう少し早く来るつもりだったのに暑さを逃れて北軽井沢に来たのは今朝。
雑木林はたっぷり雨を含んで、持ってきた紙袋はすぐによれよれになるほどの湿気。
この森は本当にきれいなのに、湿気が楽器に良くないので減点。
いろいろな手続きや掃除や修理や、中々前に進まない。
私がせっかちなのか、世の中の時計がゆったりしているのか。

日曜日に義兄の法事があって、私は不信心者だからパスさせてもらおうと思っていたら、年老いた兄と姉が電車で行くというので気の毒になり、出席することにした。
私は兄と姉の専属ドライバー。
それに義兄の二人の子どもたちが一生懸命にやっているので、あまり寂しいといけないと思った。
それが日曜日。
予定としてはその前の金曜日から北軽井沢に行くつもりだった。
今まで中々長期間の滞在ができなかったので、このへんで後片付けを一気に終わらせたいと思っていた。
珍しく1週間を超える滞在をもくろんでいたけれど、今回も5日間になってしまった。

法事が終わったその後、早めに就寝、目が覚めたのが午前二時、そのままでかけてしまうはずだった。
しかし、先日の自動車免許の講習で、夜間視力に問題ありと出たのでためらってしまった。
薄明るくなってからのほうが良いかもしれない。
それと猫がトイレを済ませてからのほうが良い。

荷物は最初に出かける予定だった2日前にすでに車に積み込んである。
猫のトイレ待ちをしていたら午前4時にやっと用事が済んだようだ。
それっとばかりケージに詰め込む。
猫は出かけるのはこれで3度め。
相変わらず嫌がったけれど、初回のときのようにパニックにはならない。
ちょっと馴れた風で、一応騒いで見せるけれど声は甘えている。

猫も北軽井沢がお気に入りのようだ。
空気がおや?と思うほど変わる。
木の精気がひとを元気にするようだ。

午前4時半出発。
7時半到着。
いつもより1時間も早い。
ただ、山道で霧が出てきたので気を使うこと半端ない。
大迫さん!フレーズお借りしました。

なんだかんだしていると追分に住む友人がお手伝いしますとの申し出。
ありがたい!
それではうちに来てお昼食べようよと言うことになったけれど、いまだに続く断捨離で食器もない。
有り合わせの丼でフリーズドライの麻婆茄子丼などを食べてごまかす。
でもこのフリーズドライは私が作るよりよほど美味しい。

コーヒーを飲み終わるやいなや、働き者の彼女はシャカリキで働き始めた。
すごい馬力。
お祖父様の代からの建築家の血が騒ぐようだ。
途中で「もうやだ」とお手上げの私。
その間も彼女は目まぐるしく動き回って、すっかり整頓して帰っていった。
グズグズしていないのは彼女を待っている5匹の猫の餌やりの時間が心配だから。
あっという間に大きな四駆の車は走り去った。
うちの猫は相変わらず人間嫌いでお愛想なし。
これで喉をゴロゴロ言わせるくらいの世慣れた猫でないと、皆からかわいがってもらえないぞ。
夕方雨が上がって薄明かりの森を見たら、霧が立ち込めて幻想的な風景が広がっていた。
しばらく見とれてしまった。

霧のなかで運転はつらい。
山道をこれからも走らなければならないとなると、やはり自動運転装置付きの四駆車にしようかと思う。
お向かいのご夫婦が買い換えると言うので、検討することにした。
最近どこの自動車会社も、買いやすいように支払いプランを立ててくれるらしい。
事故を起こせば今までの人生元も子もなくなる。
のんきに霧を眺めていられるのも今まで無事故だったお陰。














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