その実態は食事会。
今年の北軽井沢ミュージックホールフェスティヴァルの出演者は、元のオーケストラ仲間二人が助っ人として参加してくれることとなった。
足代も宿泊費も出ないようなブラック企業によくぞ参加してくださいました。
なにせ入場料金が安い。
たったの1000円。
出血大サービスですよ。
スキー仲間と夏に楽しもうという企画で参加していたので、外からの参加者は想定していなかった。
半分遊び、それでも演奏するときは超真面目。
それが、なにやら外部からも人が集まり始めることになるのは、メンバー全員が招き猫だからかもしれない。
中には狼とかトラとかもいるかも知れないけれど、概ね猫。
皆が友情に熱い友達が多という、それだけの理由ではあるのだけれど、私自身も招き猫。
私の招き猫ぶりは、他人からの指摘を受けてはじめて気がついた。
いつもステージドレスを買いに行くお店で、nekotamaさんは招き猫なんですよ、と言われたことがあった。
その言葉が終わらないうちに「ほらね、お客さんが」
なるほど、数人の女性が入ってきて、狭いお店は一気に混雑した。
その後も注意するようになったら、毎回、そんなことになる。
他の店でも同じ。
すいているからと思って入ったら、あとからどんどん席が埋まってくる。
コンサートのお客さんも、予想外に入ることが多い。
昨日は最寄りの商店街で買い物の荷物が重たく、足を休めようとバーガーショップに入った。
いつもたいそう混み合った商店街で、しかも土曜日。
いつもに増して人通りが多いのに、その店だけ閑散としていた。
普段からあまり客入りは良くない。
不味い店ではないけれど、大衆的なこの商店街の中では少し値段が高いと言うほどではないが、年金生活者で2000万円も貯金がない層には隣のドトールのほうが安上がりで、そちらはえらく混み合っている。
もちろん私も普段はドトール層。
ゆっくりできるからと思って空いたテーブルに落ち着いた。
ところが入ってすぐ、あれよあれよと思う間に人が入ってきて、あっという間に店は大繁盛となった。
あらあら、又招き猫になったらしい。
それであまり長居がしずらくなった。
現役バリバリの生きのいいおねえさんたちの参加で、一段と演奏が華やかに。
半分壊れかけていた私もこうなると張り切ってしまう。
だから私は若者と一緒にいるのが好きなのだ。
大抵の人は同年齢の方が話が合うと思っている。
でもそれはあまり決めつけないほうが良い。
私はどんな年齢の人とも対応してみたい。
ただ、子供は苦手。
自分が子供の時から子供が苦手という筋金入り。
それはさておき、音楽に年齢の垣根はない。
nekotama練習場に集まったのは、全部で7人。
さっそくモーツァルトから賑やかに始まった。
バリバリ音が出る人たちと弾くと、今までのスランプが嘘のように楽しく弾ける。
今回のコンサートのメンバーの席次は、あみだくじで決めた。
だれがトップになっても大丈夫な人たちだから、席を固定しないほうがいい。
遊び心も満足できるし、誰もが自分の場所を自分の運で決められるように。
モーツァルト:ディヴェルティメントは私がコンミス。
モーツァルト:ピアノ協奏曲はゆかりちゃんがコンミス・・・というように。
その他デュオ、トリオなどもそれぞれの持場を替えて、誰もがトップを弾いたり末席で弾いたり。
一般的に合奏団のメンバーの席は固定される。
そうすると、自分の場所によってなんとなく性格が決まってくる。
積極性がなくなったり音楽を主体的に作ろうとしなくなったり。
人についていくだけではいきいきした音楽が出来上がらない。
今回のように少ない人数の合奏で一人一人がソリストがつとまるなら、と、考えたので、あみだくじで持ち場を決めた。
それにしても良く音の出る人たちで、テンポ感も小気味良く弾く。
私はあまりにもサボっていたので、もう再起不能かと思っていたけれど、こういう人たちとだったら、うーん、もう少しできるかな?
ほら、又欲が出てきた。
練習はぶっ続けで4時間、ついにお腹が空いて朦朧としてきた。
持ち寄った食べ物でランチをしておしゃべりして、青春が戻ってきたような。
練習は隠れ蓑。
食べるのが目的だから、大騒ぎして食べ続ける。
練習も楽しくランチも楽しいとなると私達の人生はお花畑と言いたいところだけれど、これでもかなりしんどいこともあるのですよ。
緊張や自信喪失やなんやかやで、枯野原歩いている気分のときだって。
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