2019年9月7日土曜日

美人のランク

最近物忘れ防止に九九を諳んじたり、思い出せることを探している。
面白いことに九九は前半の5✕9までは順調に行くけれど、6から上の数字がわからなくなる。
例えば3✕6は?18、簡単。
でも6✕3は?サブロクと言い換えてしまう。
ゴックは45,でもクッゴって・・・
前半が小さい数字の方が簡単に言える。
これは私だけかな?

100から7を引いていくのはよくあるけれど、101から7を、または99から7を引くととたんに難しくなる。
これも私だけ?

家の階段を登っていたらふいに思い出したのは、美人のランク。
上から
佳人、麗人、美人、別嬪、並、ブス、へチャ、オヘチャ、鬼瓦、夕日に鬼瓦。
こんな事はよく覚えているもので、初めて聞いたときには大笑い。
クラリネットの北爪利世さんが大喜びしていたのを思い出す。
故北爪先生、通称づめ先生はおちゃめで素敵なおじさまだった。
先生は本当にハンサムで、音大の女子生徒たちのあこがれの的だった。
ランクは性格ともに佳人。

私もせめて並くらいにはランクされたいけれど、まあ、無理でしょうね。
でもブスというといや~な感じだから、へチャの方が響きが可愛らしいだけまし。
鬼瓦に至っては想像するだにおぞましいのに、更に上を行く夕日に鬼瓦!
ここまでいけばご立派と言うしかない。
鬼瓦に夕日が当たってムラムラになっている様子はさぞやと思われる。

ず~いぶん昔の話。
まだ私が若くてブスなりに可愛らしかった頃。
なんと資生堂のコマーシャルの仕事が舞い込んだ。
そんなにびっくりしないでくださいな、モデルとしてではないので。
モデルさんが自転車を引いて歩いている背景に、小さく弦楽四重奏を弾いている私達が写っているというもの。

仕事をいただくときは別になんの仕事とか言われることはないから、現場に行かないとわからないことが多い。
楽器と衣装を持って現場に行くと、譜面台や楽譜が用意されているから言われたとおりにするだけ。
突然暗譜してくださいなんて言われてその場で必死にすることもあった。

だから私は当日までその仕事が化粧品のコマーシャルとは知らなかった。
その数日前、富士登山にでかけた。
6合目くらいまでは登ったけれど、想像していた富士山とは大違い。
ゴロゴロと溶岩が転がっていて、すっかりやる気を無くしたのでそのへんで待っていることにした。
甥や姪たちは喜んで登っていったので、随分長い時間待たされた。
その間にいつの間にか日焼けをしていたらしい。
家に帰ったら顔が真っ赤。
次の日は見るも無残に皮膚にヒビが入っていた。
仕事に出かける日に慌ててファンデーションを塗り込んでも全く効果なし。
そして私は立派な「夕日に鬼瓦」になっていた。
その後そのコマーシャルを見かけないのは、鬼瓦が写っていたからかもしれない。

しかし数十年前に覚えたこの美人ランク、良く覚えていたこと。
若いころ覚えたものは忘れない。

私はこう見えても瞑想をすることもある。
そのときに使う言葉、1つのマントラ、20のスートラをほとんど数回しか習わなかったのに、今でもちゃんと思い出すのも驚き。
これはほとんど前後の関係ない言葉なので、なにかに関連付けてというわけにも行かない。
瞑想をしなくなって30年ほど経ってから思い出してみたら、全部言えた。
それでまた瞑想者になる希望が出てきた。
ほとんど私の人生は迷走に明け暮れていたから、このへんで正道に戻りたい。

最近また教育改正と言って、知識の詰め込みでなく自分自身で考える教育を始めるらしい。
でもね、まず知識がなければ考えられないことをわすれていないだろうか。
ゆとりと言ってバカにされている世代もまだ健在なのに。
若くて脳が柔らかいうちに、詰め込めるだけ詰め込まないでどうするの。
面白いほど吸収される時期って誰にでもある。
それは楽器で言えば基礎練。
スポーツなら体力造り。

自分で考えさせたかったら、原始林に子供を置き去りにしてさあ自活しろと言えばいいのかな?
火をおこす、食べられる植物の知識を与えるなどしなければ死んでしまう。
それで済むなら育児は楽ですねえ。
生後6日の乳児をトランクに入れて飛行機に乗せようとしたアメリカ女性が捕まったけれど、その子はトランクから逃げ出すことを自分で考えたかな?と厭味ったらしく言う私の性格はランク付けすると、鬼が・・いや夕日に・・















0 件のコメント:

コメントを投稿