2019年12月7日土曜日

シーズン到来

横浜で初雪とか。
ワクワクする季節がやってきた。
待ちかねていたのに心配なのは、去年は1回しかスキーにいかなかったこと。
年々運動神経、バランス力、動体視力などが減衰していく中で運動を継続しないのは、体力回復を図る上で大きなロスがある。

最近では日々、体力の衰えを感じているから、今年は去年の分もがんばらないといけない。
握力や筋力全体が低下しているから、スキーを担ぐことができるかどうか、基本的なことがまず心配のタネなのだ。
一昨年、すでにゲレンデ内の移動で、自力でスキーを運ばなかった。
ずっとインストラクターが運んでくれて、少し甘やかされ過ぎとは思ったけれど、私が遅いと皆の迷惑になるからしかたない。
この運ぶということもリハビリになる気がしたけれど、もちろん楽な方が良い。
こうやって他人を使役して、ぬくぬくと人生を送ってきたそのツケは、いつか払わされるかもしれない。
その分野良猫にご奉仕しているので、それで帳消しにしていただけないでしょうかにゃあ。

愛用のクナイスルの板はたいへんすぐれもので、今では製造していない分貴重だけれど、ものすごく重いビンディングが付いている。
長年のスキー仲間たち「雪雀連」の集まりなら、お互いにマイペースを気にしない。
けれど、今年初めて他のグループに参加する。
なんだかやる気満々のグループのようで、指導員、準指、一級の有段者揃い。
おばあさんの出る幕はないかも。
それでもフランスのトロワバレーに行きたいから、潜り込んでみた。
そんな猛者の揃っている中で板が持てないと泣き言ったら、置き去りにされちまう。

それで考えたのは、板もビンディングも軽いものに替えようと。
神田のスキーショップに同行してくれたのは、マイ・インストラクター。
彼がショップと話し合って、すでに私の板は用意されていた。
なぜか私の板だけ他の人に比べて地味なのはどうしてなのか。
今使っているクナイスルは地味過ぎて目立たない。
その前に使っていたボラントというアメリカの製品はステンレスでできていて、全身キンキラでたいそう気に入っていたのに、製品に欠陥が見つかって1年で廃棄されてしまった。
その代替品が今のクナイスル。
私はキンキラが忘れられなくて、実際にものすごく切れ味の良いスキーだったから次もそれを望んだのに、インストラクターの反対でおじゃんに。

クナイスルは本当に良い板だけれど、今回選んだのは、石井スポーツが自社開発して北海道で作っているという白木のスキー。
派手な赤や黒の他のスキーに比べて一段と地味。
持ってみると、その軽さに驚いた。
それに合わせビンディングも軽いのをつけてもらうことに。
私はかなりかっ飛ぶ方だから軽さがスピードに影響しないか訊いてみたら、レースなら話は別、私ごときのヘボスキーヤーにはなんの影響もないらしい。
それにそろそろ飛ばすのはよしたほうが身のためだし。

子供のときは体育が苦手だった私が絶対にやめなかった運動は、スキーだけ。
数えてみたら56年間、滑らない年はなかった。
どんなに忙しくても必ずシーズンに一度は滑りに行った。
最近は仕事が忙しくなくなったのでもう少し行けると思ったけれど、やはり3回行くのが精一杯。
なぜか、スキーシーズンになると演奏会が増える。

板を買った勢いでウエアも探すことにした。
ヨーロッパの冬はとんでもなく寒いらしい。
日本の製品でなくヨーロッパのものを探すことにした。
見つけたのは目のさめるようなブルーのウエア。
思うのはどうして日本の製品で、こういう素敵なものができないのかと。
日本製の平板なカットと、ヨーロッパの立体的なカットでは着映えが全く違うから、普段着もイタリアものが多い。
日本人の中でも特にスタイルの悪い私が着るからがっかりだけれど、それでもデザインのおもしろさがまるで違う。

笑えるのは、ある時期着ていたイタリア製のセーター。
きれいな紫色で、なぜか前身頃が長くて後ろは普通の長さ。
頭が変なイタリアンが面白がって作ったのだと思っていた。
それも含めてたいそう気に入ってたのだけれど、数年経って気がついた。
イタリア女性の胸の大きさは前がこのくらい長くないとつんつるてんになってしまうのだと。
実際丸めたストッキングを両胸に入れてみたら、前後の長さが揃うではないか。
デザインだと思っていたのが実用性だったとは。
自分の胸の小ささを思い知らされた瞬間だった。

先日、自由が丘のショップで素敵な自転車を見つけた。
ローヴァーのデザインを使ったものだそうで、深みのある臙脂色。
ほしいけど、こんなに買い物ばかりしていたら老後の蓄えは底をつく。
電動車椅子の格好いいのを買って、元気に町中を走る資金は残しておかないと。
最近の車椅子はすごく良いものが多い。
電車に乗ってくるものを観察している。

石井スポーツで買い物をするのは、数年目。
ポイントカードを作れというから申し込んだら、その後スタッフがかわりばんこに私のところへやってきて、ニコニコする。
なぜ?しまった年がバレたか。
生年月日を読まれたらしい。
皆さん嬉しそうに話に来ては帰り、次に別の人がやってくる。
こういう店のスタッフはたいていスキーヤー。
まだ滑っている老猫がいるのが嬉しいのかも。











































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