2020年9月1日火曜日

涼しくなったから

涼しくなったから避暑地に行こう。アハハ、なんだか変。

猛暑のときにはなにかと自宅の方の用事があって、ふうふう言いながら都会で暮らしているバカバカしさったら、なんていうと、今現在企業戦士として汗だくで働いている人たちには申し訳ない。でも私だって後期高齢者になるまでは、暑かろうが寒かろうが、台風が来ようが、必死で働いていたのよ。楽しかったけどね。

本当に何が面白いって、飛行機に乗れる、見知らぬ土地に行ける、その土地の食べ物が食べられる、好奇心以外なんの持ち合わせもない猫としては、こんな面白い数十年はなかった。誰かに分けてあげたいような、自分だけ楽しみたいような。

今でも自宅以外のところに行くのはすごく嬉しいけれど、このご時世だからどこにも行けない。自宅玄関から車に乗り込んで、森の中の一軒家の玄関にするりと入り込み、何食わぬ顔で暮らして、数日後にはドアツードア。また自宅に猫さんとお籠り。さっきつくづく外国に行きたいと思った。もう何年も行っていない・・・と思ったら、つい数ヶ月前にはヨーロッパの雪山滑っていたんだ。来年は行けるのかなあ、だめだったらもうスキーは滑れなくなってしまうかも。足腰が弱ってきているので。

やっと北軽井沢に行けるので、また明日の早朝、車を走らせる。台風が発生しているので滞在予定の来週月曜日までは良いお天気は望めそうもないけれど。食料の殆どは自宅から持って出るけれど、滞在中の野菜だけはあちらで買う。野菜の美味しさと言ったら、月とスッポン。北軽井沢のキャベツの美味しさったら!軽井沢の有名なスーパーは大賑わいだから、買い物をしたくない。わざわざ人混みに行く危険は避けたいので。ひっそりと森から森へ、まるでコウモリのように渡り歩く。しかし、そろそろこんな言い訳しないでも大手を振って北軽井沢に行けるようになってほしい。

仕事は超楽しかったけれど、同時に絶え間ない緊張感に悩まされていた。ワクワクドキドキハラハラ、ジェットコースターに乗っている気分。様々なチャンスに恵まれて、国内外の名人たちとも度々お手合わせさせてもらった。なんで私のような下手くそがこんなすごい人達と一緒のステージに居るのかと不思議だった。それは幸運としか言いようがない。なにか手元に引き寄せるパワーがあったのかもしれないけれど、その人達から得たものは計り知れない。

今、毎日のんきに家にいると、そこはかとなく罪悪感を感じる。人間こんなに何もしないでいて良いわけ?と。根っからの仕事人間になってしまっていたのだ。もともとはそういう性格ではなかったはずなのに。一日中ぼんやりと雲を眺めていられる性格だった少女時代。私だって少女だったころもあったのよ。想像できないでしょうけど。

それでもなにか始めると止まらない。小学校6年生の夏休み読破した本が約100冊。しかも大人の文学書ばかり。一日3冊読み切ってしまう。蚕が桑の葉を食べるようだった。殆どが長姉の蔵書だった。他に自分で買ったり図書館で借りたり、よくそんなエネルギーがあったものだけれど、思い出すと若い頃というものは、今では到底できないほどの行動力があった。考えるより先に行動していたものだから。読んで読んで読みまくって、それならそんなに内容は覚えていないだろうと思うのに、ちゃんと覚えている。感動したのはドストエーフスキー。本当にわかっていたのかと後年おとなになってから読み返してみたら、小学生時代そのままの感動だったのには驚いた。そこで私の成長は止まっていたのだ。だから今でも子供っぽいのはそのためらしい。

大人になってからは馬に乗ったりスキューバダイビングやったり、相当なお転婆だった。今ではもう椅子から立ち上がるのもどっこいしょ。こうなってしまうのかと自分でも呆れている。三浦雄一郎さんのように80過ぎてもエベレストに登るなんて、信じられない。セサミンのおかげ?アハハ、テレビ見すぎ。

スキーだけは来年もやりたい。当面の計画は、原書のハリー・ポッターを読み終えること。今最終巻の7巻目に突入したばかり。読み終わったら豊島園の跡地にできるというテーマパークに先生のルースさんと一緒に行こうと約束していること。それが終わったら、終わっちゃったらどうしよう。








 

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