今年はコロナのことでずっと「緊張の夏 」だった。
そういえば最近は蚊取り線香を使うこともなくなった。電子蚊取器なる器具が、あの懐かしいぐるぐる巻の緑色の線香を片隅に追いやってしまった。いまどき蚊帳を釣って寝るうちもないと思うけれど、蚊取り線香と蚊帳は子供時代の懐かしい思い出。蚊帳に入るにはコツがあって、裾の方を少し持ち上げてバタバタと団扇で揺らしながら蚊を脅す。そのへんから蚊がいなくなった頃合いでさっと持ち上げて滑り込まないと、いつの間にか入り込んだ蚊に一晩中悩まされることになる。私達は姉妹3人くらいで一つの蚊帳に入っていたけれど、端っこに寝相が悪いのが来ると寝返りをしながら蚊帳の裾を乱して蚊を招き入れてしまう。夏はかゆい季節でもあった。
今年の夏はとりわけ暑かった。顔はマスクで覆われて、散歩するのも一苦労。あちらから人がやってくると危険とばかりに避けて通る。なんだか嫌なご時世だった。マスクをしないで暴れて飛行機からつまみ出されたお馬鹿さんがいた。なにが面白いのか、あんなことして後で莫大な賠償金を請求されたりしないのだろうか。ああいうことをすると自分が偉くなったと思うのかしら。
コロナの夏は暮らしにくく心が沈むことが多かった。もう我慢の限界とみた友人たちから声がかかる。そろそろ合わせに来ない?先日のレッスンで口元を覆うプラスチックのマウスシールド?とでもいうのか、医療用のものを頂いたのでつけてみた。今まではマスクかフェイスシールドを使っていたけれど、口元を覆うだけのほうがメガネが曇らなくて、とても使い心地がいい。それで、やっとやる気が出てきた。少し涼しくなってきたのも幸いして、ヴァイオリンをゆっくりと再開、思ったほどのダメージが無い。楽器はいつも除湿機に守られていたおかげで調子がいい。
もうヴァイオリンを弾けなくなるのではと思っていたし、体調もイマイチで眠ってばかりいた。毎日どれほど寝ても疲れが取れないような気がする。心が元気でないと体は目を覚まさない。なにかやっているときには動けるのに、それが終わるとだるくて辛い。年齢からいってもこんなもの?と思っていたけれど、なにか目的ができるとまだ動けそうなので、もう少し頑張ってみようかと思う。考えて見ると、毎年このブログで、秋になると同じようなことを書いていたような気がする。マンネリだなあ。
いつ頃かわからないけれど、夏が苦手になった。若い頃の夏はウキウキとした季節。炎天下に外出するのも全く苦にならない。日が沈む頃、やっと涼しくなった外へデートにでかけたりもした。私だっていくつかは華やかな思い出があるのよ。駐車場の猫たちの会議に参加したのだろうって?まあ、失礼な。それが今はもう暑さに耐えられない。どんな素敵な王子様に誘われてもクーラーの無いところへは行きません。その前提の部分がまず無いから心配することもない。
一人で何をやっているかと言うと「孤独のグルメ」のヴィデオを見ている。知らなかったけれど、あのシリーズはたくさんあるので、なかなか見終わらない。食事のときに見ながら食べると、一人ぼっちご飯が楽しくなる。実に美味しそうに食べる俳優さん。痩せているのにものすごくよく食べる。それに釣られて私もよく食べる。それで目下の悩みは体重が減らないこと。お腹の周りがメタボ寸前。検診ではいつもセーフだけれど、ウエスト周りが入らなくて着られない服が数着。痩せたら着ようと思っているのにチャンスはこない。
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