2011年1月16日日曜日
うらめしや。
今わたしの手元に一本の美しい弓がある。もちろんヴァイオリンの弓。私のではなくてお借りしたもの。そして、その値段ときたら!!!この世界は不思議なもので、こんな高い物を平気でポンと貸してしまう。何本かご参考までにと持ってきたのは、出入りの楽器屋さん。5,6本ある中からアッという間に気に入ったのがこれ。でも同ランクの弓を2本すでに持っているので、今更買う必要もないのだが・・・・。やはり感触が忘れられない。試しに借りたいと言ったら「あの弓はもう他の人に貸し出しています」ということで、半ば残念、半ばホッと胸をなでおろしていた。ところが、その人が他の弓を選んだので、舞い戻ってきたらしい。そして今私の手元に来ているといった次第。私の持っている他の弓も弾き比べれば、甲乙つけ難い。それにお金の余裕だってない。でも、はっきりと彼女は(弓子さん)は私のところに来たいと言っている。おおーい、だれかお金をおくれ。貧乏音楽家が助けをもとめているから。他の弓を売ればいいのだが、おいそれと売れるものでもない。委託販売に出しても、何年も店晒しということもある。そもそも、こんなお金のかかる楽器を選んだことが間違っていたのだ。それも、ハイフェッツのせいかもしれない。あんな素晴らしい演奏さえしなければ、私はこの道に入ることもなかったものを。恨みますよ、ハイフェッツ様。
2011年1月15日土曜日
ヤッシャ ハイフェッツ
きのうの投稿でヤッシャ ハイフェッツの名前を出したので、ちょっとYouTubeから映像を拝借。驚くべきテクニック。素晴らしい音をたのしんで頂きたい。画面を大きくしないと細かい動きは見えないけれど、他の名人達とは一味違う。子供の頃、父親のコレクションにはハイフェッツのレコードが沢山あって、毎日蓄音機(なんたる懐かしさ)を回して聴いたものだった。小学校に入る以前だから、ヴァイオリニストはハイフェッツと刷り込まれ、以来私のなかでは不動のナンバーワンの位置を占めている。
2011年1月14日金曜日
GALAXYは音楽で満腹
GALAXYとパソコンに家のCDを250枚ほど移した。といってもそんなこと私に出来る」わけがない。いつもお世話になる名人Hさん。私なら途中でヒステリーを起こして、もうやめたっ、と言って放り投げるけど。時間と労力を考えると、ずいぶんお仕事の邪魔になっていると思うのに、本当に申し訳ないといいながら、アレもコレもと宅急便で送りつける。はじめてパソコンを始めた時から、ずっと面倒をみていただいている。初めは質問すると「サポートセンターに電話して聞いてください」と冷たくされたのに、そこは食い下がって教えてもらっていた。そのうち彼は、この人は本当にダメなひとなのだとわかったに違いない。保護者が必要である。生半可なひとではダメだから、自分で面倒見ようと、悲壮な決心をしたのだと思う。できもしないくせに、興味だけは旺盛。パソコンを手に入れたとたんに自分で不完全ながら、ネコのホームページを作る位のねばりはある。それにしては常識に欠ける。頭も悪い。当然記憶力もない。キーボード操作もせっかくゲーム感覚で覚えられるソフトを入れてもらったのに、使おうともしない。生意気にもブログを始めたいなどとほざく。よくぞ今まで腹もたてずにやってくださった。世間では私がパソコン操作に長けていると思っている人もいるらしい。でも、すべて、この背後霊、いや、守護神のおかげです。私はなにも出来ません。面白がってあれこれいじっているうちに、GALAXYのアイコンが次々と同じものが並び、困り果てていたところです。こんな初歩的なワカラン人が非常に専門的なサイトの持ち主(というの?)を、私ごときの面倒をみるような低次元のことで使ってはいけないですよね。ハイフェッツに「きらきら星」をおしえてもらっているようなものです。おかげで掃除の行き届かないCDラックで手を汚し、整理していなくて行方不明のCDを探す面倒から開放されて、私は天国です。
2011年1月13日木曜日
力を抜くということ
今日とても嬉しかったのは、数年前から教えている人が、すごくいい音を出してくれたこと。ご本人はとても真面目で・・・真面目さ故に弦をこすってしまう。上から押さえつけてゴリゴリと。最初に音を聴かせてもらったときは、石のように体も音も硬く、多分それでも音が出ないからと、余計力んでしまっていたのだと思う。力めば力むほど音は出なくなる。どのように力を抜いてもらうかが、課題となった。力を入れると音が出なくなるとは何たる逆説か、と思われる方も多いでしょう。ただ、このブログを読んでくださる方たちは、よく理解してくださることでしょう。この場合の力を入れるは、力んで硬くなることであって、弦に重みがかかることではない。その「重み」と、「圧力をかける」の違いがわかっていても、実際に脱力をすることは甚だ難しい。脱力すると、腕の重みと弓の重みが弦に乗ることになる。でも、力んで弓を弦に押し付けると、重みはかからず、圧力が弓の一点にかかるので、音は振動を止められて押しつぶされ、響きがなくなってしまう。分かってはいても私なども何年たっても、緊張すると力んでしまう。それでまず、力を抜いてもらうことに専念した。弦を擦らないようにというと、弓が上滑りを始める。それでは、ますます体が硬くなるばかり。弓にも腕の重さをうまく載せることが大切。重さの乗った弓はぴったりと弦に張り付いてくる。そうするとやたらに弓を押し付けなくても、大きないい音が出るという理屈。言うは易し、行うは難し。そのことで大分苦労していた彼女が、今日フッといつもと全く違う音色を出した。それそれ、それよ。とは言ったものの、又逆戻り。でも、いつもならそこで立ち消えになるものが、今日は連続して出始めた。次回は出るかな?でも、こうして一度掴めばしめたもの。継続は力ですね。「ね、nekotamaさん?」いけない、死んだふりしようっと。
2011年1月12日水曜日
酔っ払った
今日は松田の酒造メーカーの蔵開き。新酒の発表会。イベントとして少しだけ演奏をして、その後飲んだり食べたりしていいよと、結構なお話。車で行くと飲めないから電車でと思ったけれど、小田急沿線は私の家からは非常に乗り換えが面倒なので、車で東名高速を突っ走ることとなった。新しく秦野に立ち上げたオーケストラの宣伝のためにも、演奏してアピールするのが重要だし、第一回の演奏会のスポンサーにもなってくださったそうだから、ここは一肌脱ぐことにした。でも演奏する場所は一肌脱いだら風邪をひきそうに寒い場所で、私も珍しくセーターの下にシャツなど着込んで出かけた。スキーに行く時以外シャツなんか着たことがないから、どうもゴロゴロして落ち着かない。会場は庭にテントが張られ、盛大に火もたかれている。その奥がいつもだとお酒が積まれているのかもしれない建物があって、もちろんエアコンなし。そこにテーブルと椅子がセットされていて、お客さんたちがお食事とお酒を楽しむようになっている。その片隅が私たちのステージ。むき出しの土間にパイプ椅子と譜面台。気をきかせて石油ストーブを用意してくれた。華やかなステージもいいがこういうのも私は好き。以前下北沢の町おこしのコンサートで銀行の前の路上で演奏したこともある。いわゆる大道芸人みたいだったけれど、とても面白かった。通行人をどれだけ引き止めておけるかが勝負。かなりの人達が、寒空に1時間ジッと聞き入ってくれて、たいそう嬉しかった。今日も初めは皆さん大喜びで聞いてくれたけれど、お酒が回ってきたらひっちゃかめっちゃか、お互いの音も聞こえなくなってきて、演奏終了。車なので飲めないから持ち帰った新酒を舐めてみたら、お、おいしい!いつもアルコールはあまり飲まないのに、今日はぐびぐびいって、今ほろ酔いかげん。キーの打ち間違いが多い。とんでもない変換ミスなどあったら、それは酒の上の過ちですから、許してください。
2011年1月10日月曜日
湘南新宿ライン
久しぶりに池袋へ出るので、さてどうやって行こうかと考えた。今までは東横線で渋谷へ出て山手線、それしかなかったので迷うこともなかった。ところが武蔵小杉が開発されて、あのダサかった街が一変!人口がどっと増えて大変なことになった。電車の乗り換えも多彩になり、目黒線やら南北線、日比谷線、その上湘南新宿ラインが新駅になって、もうどれに乗って行ったらいいものやら。籠原や高崎まですっ飛んでいってしまう。大宮なども大変遠くに思っていたのに、もう一本で行けてしまう。なんで今頃。私が忙しく仕事をしている頃にこれがあったら、どんなに便利だったことか、ついないものねだりをしてしまう。武蔵小杉は最寄りの駅ではないが、自転車で直線で行くと、すぐに行けてしまう。道筋も公園や大きなマンションの舗装された道を通るので、気持ちが良い。今日も天気が良いので、自転車で出かけた。寒くて気持ちが良い。暑さには弱いけれど寒いのはけっこう好き。風を切るとなお冷たい。寒いと思ったらスキー場の寒さを想い出せばなんの事はない。武蔵小杉に着くと今日は休日で自転車置場は無料。ホームに上がると電車が置き石のいたずらのせいで遅れていた。遅れてきた電車は予定していた一本前の電車。それで予定より早く乗れて、ラッキー。しかも快速だから武蔵小杉を出ると次はもう大崎、渋谷、新宿そして池袋。なんて早いの。すごく得したような気分。帰りもちょうどホームについたときに電車が来るというタイミングの良さ。たまにこういう日もあるけれど、殆どのときはホームに行ったら電車が出たところだったりする。間に合ったからといってそんなに喜ぶような事ではないけれど、なんだか今日は良い日だなあと、つまらないことで喜ぶ。庶民、凡人の幸せは、こんなちっぽけなところにあるのかもしれない。
2011年1月9日日曜日
子連れパパ
音楽教室のアンサンブルの指導日。文京シビック練習室にて。中心になって進めているのが私が教えている30代男性。東大卒、それも難度が3指に入るという航空なんじゃら学科。あまり縁遠くて名前も覚えられない。その大学院まで出て、なんの因果か気の毒にも私のもとへヴァイオリンを習いに来て、もう10年近くは経つか。私の悪口雑言を受け、罵詈罵倒されてもじっと耐える。それこそ東大にはいれる所以だといつも感心する。その彼が結婚して赤ちゃんが生まれ、良きパパとなったのだが、奥さんも又優秀で、東北の研究施設で稲の品種改良にとりくんでいる。それで研究途中でやめることができないという理由で、赤ちゃんは彼とそのご両親が育て、彼女が単身赴任となった。ウィークデイに母親がいないという非常に変則的な家庭生活だから、私たちは少し危ぶんで「だいじょうぶなの?」と時々尋ねたものだった。今日はママはお仕事なので、彼が赤ちゃんを連れての練習参加となった。楽器を背中に背負ってベビーカーを押し、必需品の入ったバッグを持って現れた。一歳半だという。ママが留守がちなのに、穏やかに機嫌よく育っている。練習が始まるとご機嫌でそこらじゅうを歩き周り、楽譜を見つけると拾い上げ、可愛いっちゃ可愛いが、時々ひっかき回される。でも、大抵の子どものように奇声を上げたり、聞き分けなくぐずったりしない。うまく育てたものだと感心する。その内寝てしまった。本当に彼がこんなに良いパパになるとは考えもしなかった。奥さんの教育がよかったのか、子どもができて彼が大人になったのか。なにはともあれ、中々楽しい一日でありました。
登録:
投稿 (Atom)