2016年1月16日土曜日

音と味の協演

今日はあるお宅での小さなコンサート。
コンサートは口実で、その後のご馳走が楽しみでというわけ。
ニンジンで釣られる馬?いや猫です。

今日はシェフの小暮 剛氏(クリックするとホームページへいきます)のお料理がメイン。
この方はフランスで修行したけれど、日本人にはクリームやバターたっぷりのあちらの料理は合わないと考え、その代わりに上質のオリーブオイルを使うことで、こくを出すようにアレンジ。
味噌や醤油にもエクストラバージンオイルはとても合うと言う。
そのオリーブオイルの美味しい事と言ったら。
フランスパンにつけたら余りの美味しさに、ついいつもより食べ過ぎてしまった。

さてコンサートの曲目は

 エルガー   「愛の挨拶」
 ベートーヴェン「スプリングソナタ1楽章」
 バッハ    「無伴奏チェロ組曲より ブーレ」
 バッハ    「無伴奏ソナタより ガボットとロンド」
 ショパン   「ノクターン」
        「マズルカ」
 シューマン  「トロイメライ」
 フォーレ   「ベルシューズ」
 ヘンデル   「ラルゴ」   
 エックレス  「ソナタ」 etc.

新春らしい優雅な曲を取りそろえてみた。

ピアノはいつものSさんが弾いてくれることになった。
私はここ1週間ばかり風邪をひき込んで、ゴホゴホやっていたけれど、やはり人前で弾くとなるとシャンとするもので、今朝は咳も出ない。
終るとぐったりかもしれないけれど、今日はなんとかなりそう。

昨日、風邪をひくなんて家でぐたぐたしているからなので、せっせと仕事したら?なんて人から言われたばかり。
こうも現金に体調が違うと、本当に私は死ぬまで弾いていないといけないのかしらと、考えてしまう。
少しは楽に遊びたかったのだけれど。

最近生徒がスプリングソナタを始めた。
それでガミガミと「ベートーヴェンは音階がちゃんとしていないとダメよ、ほら、又、指がもつれた」なんて言っていたけれど、自分が弾いたら音程が定まらない。
情け無い。
この曲は、今まで何回弾いたかわからないくらい良く弾いているのにがっかり、もう一度音階からさらい直さないといけないようだ。

エックレスのヴァイオリンソナを去年、リサイタルの最初に弾いた人がいて、とても素敵だったので見直した曲。
演奏自体は難しくないけれど、こんな素敵な曲だったとはと、それ以来時々弾いている。

さて、今日の小暮シェフのお料理

 季節野菜、ホタテ、才巻きエビのテリーヌ
 自家製スモークチキンと天然エビの和風サラダ切り干し大根添え
 沢山の海の幸からとったダシの和風もずくのスープ
 和牛の煮こみリヨン風クネル仕立て 赤味噌入りカレーソース
 バイヨンヌ産チョコレートと小豆のムースと 
 ジェイソンウインターズティーで煮た有機プルーン添え

それに世界ナンバーワンというオリーブオイルのラヴィダ・クラシックレーベルが食卓に出された。
このオイルが素晴らしく、どの料理にかけても美味しくなる。
味を言葉で表現するのは難しく、よくグルメ番組などで、まろやかでコクがあって、うーん、シャキシャキした食感などと言っても、さっぱりわからない。
今日のお料理はとにかく、美味しく、気品があり、特に牛肉の煮込みは驚くほどの柔らかさだった。
どの素材の味もまわりと溶け込んで、音楽で言うなら素敵なハーモニーとでもいうか、集合した素材同士が新しい味の集合を生み出している。
弦楽器四重奏を聴いているような味とでも・・・

小暮さんという方はお店を持たず、出張してお料理をしてくれる。
お願いするには大きな設備の完備したキッチンが必要だから、私の家には来てもらえない。
たとえ来てもらうとしても、何日もかけてお掃除しないといけないから、不可能。
ああ、残念!










 
















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