2016年1月27日水曜日

ホルンで奏でる紅白歌合戦

川崎ミューザ、ランチタイムコンサートは抱腹絶倒「ホルンで奏でる紅白歌合戦」

東京交響楽団の2人のホルン奏者とピアニストによる、コンサート。
その司会をつとめるのが、東響のホルン奏者で私の英語の先生のルースさんのご主人。
本当か嘘かは知らないけれど、大学時代にお笑いの道を志したと、プロフィールに書かれている。
管楽器奏者は、幼少から音楽家になろうという人は少なく、中学や高校のブラスバンドなどで楽器にとりつかれ、道を踏み外してこの世界に入る人が多い。ご多聞に漏れず、今日のホルン奏者2人も別世界から、迷い込んだ人達。
1人は野球少年、もう1人は教員を目指していたのに、運命の悪戯でホルン吹きになってしまったらしい。
それが良かったか悪かったかご本人たちはともかく、素晴らしいホルン吹きが日本に誕生したことについては、まことに喜ばしい。

司会の軽妙なトークで始まり、最初の曲はモーツアルト「夜の女王のアリア」から始まった。
コロラチュラソプラノの超絶技巧で知られるこの曲を、ホルンで吹くのは想像を超える難しさだと思うのに、なんと完璧ですよ。
その音の美しいこと、本当に感動ものだった。
その後もプッチーニ「星は光ぬ」
ピアノ協奏曲に載せて、歌謡曲例えば「津軽海峡冬景色」「王将」などをオブリガートで吹いたり、構成の面白さに加えて演奏の見事なこと、ユーモアたっぷりの司会者、そしてテクニシャンのピアノ奏者。
巫山戯ていては、こんなに面白くは出来ない。

それぞれが感動ものの、技術の持ち主で、本当に面白く素敵だった。

今日はハリー・ポッター講読のレッスン。
えっ!まだ読んでいるの?と驚く方が多いと思うけれど、毎回10ページくらいノロノロと進むので、最後の7巻にたどり着いた時には、私は100歳越える。
ただ今5巻のようやく半分。

何年もかかって読み通しても、別に英会話が出来るようになる訳じゃなし、不毛の勉強だとは思うけれど、作者のローリングさんの頭の良さに毎回舌を巻いて感心するので、えらく面白い。
ま、ボケ防止のためと思えば立派に言い訳が立つ。

コンサートを聴いた後、英語のレッスンに入った。
ルースさんがレッスンの前に、是非ご主人のコンサートを聴いて欲しいというので、でかけた。

今日はモーツアルトの誕生日。
その誕生日に、毎年オーケストラのバースデイコンサートがあるのを断ったので、こちらに聴きにきた。
オーケストラの仕事は大好きなモーツアルトといえども、もうやめようと思ったので、今年はご遠慮申し上げたしだい。
本当は今頃リハーサルをしていたのにと、ちょっと複雑な思いでいたけれど、紅白歌合戦がたいそう面白かったので、葛藤を振り切って美しいホルンの音に聞き入った。

バースデイコンサートは私の好きな仕事だから、やめることはないと思うけれど、仕事に行く度に引き受けない方が良かったと思うのはしんどい。
2人でひとつの楽譜を読むから、目が悪いと相手側の方のページが良く読めない。
良く練習しておいても、見えないと怯んでしまって思い切って音が出せない。
周りは分かってくれるから甘えてしまえばすむけれど、自分としては許せないので、諦めの境地。

こうして他人の良い音を聴いて楽しめるから、もういいかなんて。
室内楽で1人で楽譜を独占できれば、まだまだいける・・・と自分では思っているけれど、勘違いかもしれない。














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