2016年1月5日火曜日

志賀高原は晴天

毎年お正月は志賀高原で過ごしている。
「雪雀連」のお正月スキーは、全盛期には40名以上の出席数を誇ったけれど、最近は10人以内となり、今年はたったの5人になってしまった。
会員が年をとったのと、今年は特に暖冬で雪が無いことで、二の足を踏んだ人達が多かったからと思える。
実際定宿の石ノ湯ホテルには、お正月なのに宿泊客は少ない。
スキー場全体が閑散としていた。

ところが私たち5人は悪運強いとみえて、素晴らしい晴天とまあまあの雪に恵まれた。
長野市発の急行バスで志賀高原に向かうと、毎年見る風景とはあまりにも違う景色にびっくり。
白樺林のクマザサが完全に露出している。
いつもの年なら雪に埋もれ葉がほんの少し顔を出しているのが、今回は根の部分から見えて居る。
まるで春スキーに来たかのように、暖かい。
上天気で今にも蕗の薹が顔を出しそうな雰囲気。

初日は正月2日の昼頃ホテル着、軽く腹ごしらえして午後ゲレンデへ。
向かったのは横手ゲレンデ。
中間部にたいそうなだらかな部分があって、毎年そこでスキーの講習を受けている。
お正月には鬼教官はいないから、そこをのんびり滑る。
足慣らしにはもってこいの緩斜面なのだ。
それにしても暖かい。
暖かい割に横手のゲレンデの雪は、まあまあ。

私たちがホテルを出発しようとしたときに戻ってきた人に訊いたら、ブッシュが出ていて大変だと言っていたから覚悟してきたけれど、そのゲレンデはそうひどくはない。
すっかりご機嫌で気持ち良く滑った。

それにしてもお正月の志賀高原で、こんな上天気に恵まれたのは初めてだった。
ほとんど毎年、初日はひどく吹雪いたり強風に悩まされたり、初日が良くても次の日は凍える寒さだったり。
そんな事がずっと続いていた。
今年は4日間全く晴天続きだった。

横手を滑った次の日は熊ノ湯ゲレンデへ。
ここも雪は全く問題が無く、夕方クワッドリフトの天辺から滑った時には、気温が下がって雪がしまって最高に気持ちが良かった。
思い切りスピードを上げると、風音が耳をかすめていく。

3日目は私はスキーには行かず、ホテルでぐうたらすることにした。
日頃運動不足なので、いきなり激しい運動をすると、心臓があたふたする。
そのせいで、寝て居るときに咳が激しくなって、体力を消耗する。
毎度のことなので、自分で体調を整えるために、1日必ずお休みを入れることにしている。
他の人達は張り切って西館に向けて出発、しかし帰って来た時にはぐったり消耗していて、行かない方が良かったとの報告だった。
あちらの方は雪が悪く土が露出していて、滑れる範囲がひどく狭かったそうなのだ。
各ゲレンデを繋ぐ廊下の部分に雪が無く、難儀したという。
それでも高天原ゲレンデはとても良かったらしい。

一方、ぐうたらの私はまず持っていった本を読んで午前中過ごし、昼食は石ノ湯ホテルの素晴らしいコックさんが作ってくれたうどんを食べ、お三時はやはりコックさんの作るミルフィーユとコーヒーを頂き、ジグゾーパズルなどをして、楽しく過ごした。
午後散歩に出かけた。
ホテルの出口でまず、すってんころりん、雪に滑って転ぶ。
その後は足元に気をつけて歩き始めた。
青空が広がり風も無く、暖かい日差しの中で思い切り伸びをすると、身体の隅々まできれいな空気に満たされるようで、久し振りの静寂を心ゆくまで味わった。

4日目の今日の明け方に太陽が雲で隠れていたから、もしや雪?と思ったけれど、時間が経つとやはり晴れ間が広がってきた。
前日充分に休んだので身体は軽い。
前日でかけた人達は、だいぶ消耗したらしく、午前中ほんの数回滑っただけで、今回のスキーは終了。
帰りの長野行のバスに乗り込むときに、チラッと雪が舞い始めた。
私たちが帰るのを見送ってくれたのかも。

改装した長野駅は土産店も充実して、見違えるほど明るくなっていた。
「雪雀連」の1月末のサホロスキー場へのツアーは、17名ほどが参加予定らしい。
83才の会長を初めとして、滑っている姿は本当に若々しいのに驚く。
若者もビックリなほどスピードも速い。
「雪雀連」は怪物の巣窟と言える。

自分で驚いたのは、決して良い滑り方をしていないのに、筋肉痛にならないことで、鬼教官のレッスンを毎年受けていることで、力まないで滑る事が出来るようになっているのかもしれない。




















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