今日もランチのお誘い。
北軽井沢で時々お世話になる別荘の持ち主の、OさんとFさん、その隣人の人形作家のノンちゃんが、中華料理でランチしましょうですと。
その店は以前から気になっていた。
私の散歩コースは時々気まぐれに変わるので、時々「あら、こんな所にお店が・・」とビックリすることが多い。
いつの間にか、汚い築何十年かのアパートが、イタリアンレストランらしいものに、変わっていた。
私の家の前を流れている川は見事な桜並木が川岸に続いていて、その延長にも用水が数本の分流となっている。
どれも桜並木があって、春にはずっとその辺りを歩きたい気分になる。
その中の1本の用水路脇に、そのレストランが建っているのを見つけたのは去年のこと。
まず目につくのは、ウッドデッキに小さな丸テーブルとイスが置いてある。
カラフルなパラソル。
その向こうがお店本体になっている。
その辺はあまり綺麗な景色ではなくて、それが用水路の桜並木でやっと、助けられている感じ。
お店の壁は白塗りで、窓枠などは薄いグリーン。
そしてお店のドアの前に立つと、あら?なんだかイタリアンレストランではないようなメニューが。
蛤ソバ5個限定???
どうやら中華料理らしいのに、もう少し奥を覗くと、綺麗に並んだビールなどの酒瓶。
オシャレなウエイター、ウエイトレス。
なんなのだこれは。
織物作家のOさんが、ぜひ行ってみたいので予約をしたと言うから、今日暖かい日だまりをほくほく歩いて行った。
11時半開店。
すでに3人は先に到着して、表のイスで待ち構えていた。
開店と同時に案内されて、席に着く。
ランチメニューで予約してあったけれど、主菜が蛤ソバと何か別のものだというから、もちろん蛤ソバをたのんだ。
「でも限定5食なら、私たちが食べると後1食しか残らないの?」と余計な心配を口に出すと「いいえ、あれは一品で頼んだ場合です」という。
それで安心して、4人とも蛤ソバを頼んだ。
店は開店と同時に、あっという間に満員。
外にも空席待ちの人が並んでいて、お腹の大きい妊婦さんも居るのが気になる。
寒いから、お店の中で待たせてあげればいいのに。
紹興酒を頼んで前菜の小鉢4品をつまみに、話しに花が咲く。
ノンちゃんは相当な高齢で、先日階段の最後の段を踏み外し、顔から落ちて目の周りが青あざになっていたという。
それが治ったから来られたのと涼しい顔で言う。
この方は何事にも動じない。
言葉の全くわからない東欧などにも、行きたくなるとさっさと1人で行ってしまう。
紹興酒を呑んだ後なので、帰り道が心配だったから駅まで送ると言ったら、きっぱりと断られた。
お料理はどれも手が込んでいて大変美味しかったけれど、特に蛤ソバは大きな殻付蛤が3個入っている。
滅多に汁を飲み干さない私も、全部平らげた。
器の底を物欲しげに見て、もう少し入っていればいいのにと思ったくらい、美味しかった。
もう、水分の取り過ぎで、お腹がたぷたぷしているのに。
今年も北軽井沢で3人の展覧会がある。
去年はそれに便乗して、軽い気持ちでコンサートをしたのが評判が良くて、今年は正式に依頼されてしまった。
そうなると楽しみで弾くと言うより、緊張が強くなる。
プランを練るのが楽しいけれど。
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